ジェルオフの正しい方法とは|セルフネイルに覚えておきたい道具・やり方・注意点について
技術・デザイン
ジェルオフとは、ジェルネイルをするなら必ずやらなければならない施術の一つです。ジェルを塗ったりパーツをのせたりするのは楽しいけれど、ジェルオフだけはめんどくさいという人も少なくないのではないでしょうか?
とはいえ、ジェルオフのやり方はそこまで複雑ではありません。正しい知識と基本の道具さえ揃えておけば、セルフでも行えます。
そこでここでは、ジェルオフの手順を必要な道具を紹介。初心者なら知っておきたい注意点もあわせてお伝えします。
CONTENTS
「ジェルオフ」とは?セルフでもできる?
そもそもジェルオフとは、正しくは「ジェルネイルオフ」といい、ジェルネイルを落とすことを指します。
ジェルは通常のマニキュアと違って強度が高く、一般的な除光液ではオフできません。ジェルを落とす専用の道具を使って、自爪を元の状態に戻していきます。
ジェルオフの方法は、サロンとセルフでの施術の2種類。サロンに行けばプロのネイリストが正しく施術してくれますが、セルフでも正しい知識があり、道具が揃っていればオフは可能です。
サロンでのジェルオフはおおよそ30分程度で、初心者がセルフで行う場合はもう少し見積もっておくとよいでしょう。
また、ジェルオフするにあたって専用の道具を揃えたり使ったりするのが面倒だからといって、無理やり剥がそうとするのは絶対NG!
自爪の大きなダメージとなり、ジェルネイルをおやすみしなくてはならなくなるほか、自爪にトラブルを抱える状態になりかねません。必ず正しい手順で行いましょう。
ジェルオフに必要な道具は5+2つ
次に、ジェルオフに揃えておくべき道具を紹介します。
・ネイルファイル
・ジェルリムーバー(アセトン)
・アルミホイル
・コットン
・ウッドスティック
・スポンジファイル
・ネイルオイル(保湿剤)
ジェルオフに必須の道具は、「ジェルの表面を削るネイルファイル」「除光液の役目を果たすジェルリムーバー」、「リムーバーを染み込ませるコットン」「コットンを爪表面に固定するためのアルミホイル」「リムーバーでふやけたジェルを剥がすのに便利なウッドスティック」、以上5点です。
ネイルファイルのグリッド数は100Gほどが理想的で、コットンとアルミホイル、ウッドスティックは100均で売られているものでも構いません。
また、ジェルオフ後の自爪をキレイに整えたいなら、いわゆる爪磨きといわれるスポンジファイルと、爪の保湿剤となるネイルオイルを揃えておくことをおすすめします。
ジェルオフの正しい手順をチェック
続いて、ジェルオフの正しい手順を写真付きで解説していきます。
手順1:ジェルの表面をネイルファイルで軽く削る
まず、ネイルファイルを使ってジェルの表面をやさしく削っていきます。削る量としては、表面が少し白っぽくなり、カラージェルが少し削れる程度が目安です。
同じところを何度も削ってしまうとジェルを通り抜け、皮膚を傷つけかねないため要注意。自爪のサイドや根元にある皮膚にも当たらないように注意しながら、全体をバランスよく削っていきましょう。
ラインストーンなどを施している場合も同様ですが、すべてをネイルファイルでオフしようとせず、パーツの表面が少し削れる程度でストップして構いません。
手順2:コットンとアルミホイルを爪の大きさにカット
次に、ジェルオフの下準備としてコットンとアルミホイルを小さく切っていきます。コットンは各爪が隠れる程度に、アルミホイルは10cm四方を目安に、指に巻き付けられる大きさにカットしておきましょう。
また、アルミホイルはネイルリムーバーが伝って落ちないように、指先にくる面を少し折り返しておくと安心です。
手順3:コットンにリムーバーを浸し、アルミホイルで爪へ固定
コットンとアルミホイルをカットできたら、コットンにジェルリムーバーを染み込ませていきます。
そのあと、コットンを各爪にのせて上からアルミホイルで固定しましょう。肌が敏感な人は、ジェルリムーバーに直接触れず、ピンセットなどでのせることをおすすめします。
空気が入らないようしっかりと指に巻き付け、ジェルリムーバーが揮発しないようにするのがコツ。巻きが緩いと、ジェルオフしにくくなってしまうため要注意です。
すべての爪にジェルリムーバーを浸したコットンをのせ、アルミホイルで固定したら、10~15分程度そのまま放置。なお、ジェルリムーバーは火気厳禁のため、必ず換気をしながら行ってください。
手順4:ウッドスティックでふやけたジェルを剥がす
放置した後はアルミホイルとコットンを剥がし、ジェルのふやけ具合をチェックしてください。
なお、すべてのアルミホイルを一気に剥がしてしまうと、他の爪を施術している間にジェルが再度固まってしまうおそれもあるため、1本ずつ確認していきましょう。
大部分がふやけていれば、ウッドスティックを滑らせてジェルオフしてください。ただし、ジェルがあまりふやけていなければ無理は禁物です。
力任せに剥がそうとせず、ジェルリムーバーを染み込ませたコットンをのせるところから、もう一度始めましょう。
手順5:スポンジファイルで表面を磨き、ネイルオイルで保湿
ジェルオフ自体は手順4で完了ですが、自爪をよりすこやかに保ちたいなら、スポンジファイルでの爪磨きと保湿を加えておきましょう。
特に凹凸が気になる爪にスポンジバッファーをかけ、表面をなめらかに整えていきます。表面が均一になったら、ネイルオイルで自爪を保湿してください。
ジェルリムーバーを使うと爪が乾燥しやすくなるため、しっかり保湿して美爪を保ちましょう。
さらにジェルオフに伴って傷つきがちな周辺の皮膚や爪の生え際に、ネイルクリームやハンドクリームを塗り込んでおくのもおすすめです。
ジェルオフの正しいやり方まとめ
ジェルオフの手順をわかりやすくまとめると、以下の通りになります。
1.100G程度のネイルファイルでジェル表面を削る
2.コットンは爪より少し大きめ、アルミホイルは10cm四方にカット
3.ジェルリムーバーを染み込またコットンをのせて放置
4.ジェルがふやけたらウッドスティックで丁寧にオフ
5.仕上げに爪磨きと保湿剤でネイルケア
ややこしいと思われがちなジェルオフですが、手順を追ってみるとそこまで複雑ではありません。
必要な道具さえ揃っていれば、【削る・ふやかす・剥がす】の3ステップで完結します。手間取るのを避けたい人は、コットンとアルミホイルをあらかじめ切っておくなど、工夫しながらスムーズなジェルオフを目指しましょう。
ジェルオフする時の注意点について
最後に、ジェルオフする時に気を付けたいポイントを5つ紹介します。
一つでも意識が欠けていると、オフの効果が薄れたりトラブルが起きたりする可能性も。快適にジェルオフするためにも、これらに配慮しながら行いましょう。
【換気を怠らない】
ジェルオフに欠かせないジェルリムーバーを使う時は、十分に換気をしなくてはいけません。
ジェルリムーバーには、物質を溶かす性質を持つアセトンが含まれます。アセトンは一般的なマニキュア除光液より除去力が高い一方、引火性と揮発性も高いのが特徴です。
アセトンを含むジェルリムーバーが揮発すると、引火を招きかねません。そのリスクを防ぐためにも、ジェルオフ中は窓を開けるなどの換気を徹底しましょう。
換気をしていないと、吐き気やめまい、目の痛みが起こることもあるため要注意。ジェルリムーバーを使用しながらタバコを吸ったり、ドライヤーを使ったりするのも絶対にNGです。
【アルミホイルはきっちり巻く】
ジェルリムーバーの高い揮発性は、ジェルオフの効果も左右します。
コットンをのせてアルミホイルを巻く時に、しっかり固定できていなければ揮発してしまい、ジェルが十分にオフできないかもしれません。
やり直さなければならないなど手間が増えるうえ、爪や皮膚の負担も大きくなるため、コットンおよびアルミホイルはゆるまないよう気を付けましょう。
どうしてもうまく固定できないなら、ネイルクリップを活用してください。
【マスクを着用する】
ジェルオフでジェルの表面を削る時は、マスクを着用しておいたほうが良いでしょう。
ジェルを削った時に出る削りカスは「ネイルダスト」と呼ばれ、吸い込んでしまうと体に悪影響が及ぶといわれています。
月1回程度の施術であれば問題ないという声もありますが、アレルギー体質や敏感肌、気管支が弱い、妊娠中などで、体調が気になる人はマスクをしておくと心強いでしょう。
【手先が冷たい人は事前に温める】
冷え性などで手や指先が冷たい人は、ジェルリムーバーが浸透しにくい懸念があります。十分に浸透しないと、ジェルがなかなかふやけてくれない可能性があるため、事前に温めることをおすすめします。
手が冷たい時は、施術の前にお湯をはった洗面器に手を浸けておいたり、アルミホイルを巻いた上から手袋や鍋掴みをはめたりして、手を温めておくとよいでしょう。ワット数が低いライトをあてて温めるのも効果的です。
【ジェルオフ後には保湿ケアを】
ジェルオフ後の爪をすこやかに保つためには、保湿ケアを軽視してはいけません。
ネイルファイルやジェルリムーバーを使った後の爪は、非常にデリケートかつ乾燥しやすい状態。爪だけではなく、生え際や周辺の皮膚も乾燥の危機にさらされています。
ジェルオフし終わったら、ネイルオイルやキューティクルオイル、ハンドクリームなどを塗って手指を保湿してください。ジェルオフ後の丁寧な保湿は、自爪の美しさと次の施術のしやすさをアップしてくれるでしょう。
ジェルオフはセルフでもコツさえおさえれば簡単
面倒なイメージがあるジェルオフですが、正しいやり方を押さえて道具を揃えておけば、セルフでも挑戦できます。
必要なのは、ネイルファイル、ネイルリムーバー(アセトン)、コットン、アルミホイル、ウッドスティックが基本。爪を美しく保つためには、爪磨きと保湿剤があると心強いでしょう。
繰り返しますが、NG行動に注意して必ず正しい手順を踏みながら、爪へのダメージに配慮してジェルオフを行いましょう。
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この記事の監修者
金子 実由喜