
二枚爪になる原因とは?4つの予防改善対策からいざという時の対処法まで
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ガタガタとした見た目が不格好で、ふとした瞬間に気付く二枚爪。気になって触っているうちに悪化してしまったけれど、原因が分からなくて防ぎようがない……、そんな人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、二枚爪になる原因を解説するとともに、その予防策と対処法を紹介します。
仕方がないと諦めがちな二枚爪ですが、中には少し気をつけるだけで防げる原因もあります。本記事を参考に、均一でなめらかに整った美しい爪をキープしましょう。
CONTENTS
二枚爪とはどんな状態?
二枚爪は代表的な爪トラブルのひとつであり、正式には「爪甲層状分裂症」という名称です。少し引っかけただけや力を込めただけで簡単に起こり、爪の表面がガタガタの状態になってしまうことを指します。

そもそも爪は、3つの層が重なって構成されています。上から順にトッププレート・ミドルプレート・アンダープレートと呼ばれ、それぞれの層はたんぱく質により結合。これらの内、いずれかの層が剥がれ、互いの層の間に空気が入った状態が二枚爪なのです。
見た目の悪さはもちろん、痛みや出血を伴う場合もあり、ひどくなると化膿したり爪水虫になったりする危険性も。
なお、二枚爪と聞くと手の爪のイメージがあるかもしれませんが、靴で圧迫される足の爪もまた、二枚爪が深刻化しやすい特徴があります。
二枚爪の原因について
少しのことで起きてしまう二枚爪には、さまざまな原因が考えられます。癖のように繰り返しているという人は、生活スタイルから気を付けましょう。
乾燥
最も多い二枚爪の原因が、爪の乾燥です。
髪と同様、水分を抱え込むタンパク質の一種「ケラチン」が主成分であり、皮膚の一部である爪は、肌と同じく乾燥が大敵です。うるおい不足の肌が荒れやすいように、乾燥した爪も割れやすく二枚爪になりやすい状態に。
手洗いやアルコール消毒の機会が頻繁であるほか、紙を触る機会が多い仕事も手先が乾燥しやすいと言えます。また、除光液の頻繁な使用とネイルへの保湿ケア不足も、爪の乾燥を招く原因のひとつに挙げられます。
外的刺激
爪に物理的な圧力や刺激が加わって起こるケースも少なくありません。どこかにぶつけたり挟んだりするほか、PCキーボードのタイピングやピアノの演奏などによるダメージが蓄積して、いつの間にか二枚爪になるという可能性もあります。
日ごろから指先を酷使する人はもちろん、爪先をいじる癖がある人も要注意。少し割れた・欠けただけでも気になり、つい余分にめくってしまうということも考えられるためです。
栄養不足
爪をみると健康度がチェックできるというほど、爪の状態はそのときの体調を表してします。
爪の健康維持に必要な栄養素が不足している場合、十分なハリや弾力が保てず、衝撃に弱い状態に。なかでも、髪の毛や皮膚・爪の構成に欠かせないたんぱく質不足は、二枚爪に直結しやすいと言えます。

不規則な食生活や過度な食事制限によるダイエットをしている人は、特に注意しましょう。
血行不良
栄養が足りていないことに加え、二枚爪のリスクを加速させるのが血流の悪さです。
爪は体の中でも末端にあり、血液と共に運ばれてくる栄養素が行き届きにくいところに位置しています。栄養が十分に届けられないと、爪の成長を妨げてしまうことに。
その結果、通常の厚みまで成長できなかった爪が、二枚爪になってしまうパターンも考えられます。
ジェルネイルやマニキュアによる負荷
ジェルネイルやマニキュアを楽しむ機会が多い場合、除光液やジェルオフ用の溶剤は脱脂力が高いため、二枚爪の原因となる爪の乾燥を加速させることがあります。
二枚爪の予防・改善対策
美しさを妨げるだけでなく、さまざまなリスクを抱える二枚爪は、できれば起こる前に防ぎたいもの。以下では、セルフで実行できる二枚爪対策を紹介します。
保湿の強化
二枚爪にとって大敵な乾燥は、保湿ケアの徹底でしっかり防ぎしましょう。
ハンドクリームに加えて、専用のネイルオイルやネイルクリームもおすすめ。普段から保湿ケアを習慣化させると同時に、乾燥しやすいマニキュアのオフ後や甘皮処理の直後などは、とくに念入りにうるおいをチャージしましょう。
なかでも浸透しやすい、ネイルオイルを使ったネイルパックなども有効。手指をマッサージしながらケアすると、血行もよくなり効率UPです。
ネイルアート&自爪の補強
過度なネイルは自爪に負担ですが、ついめくってしまう・剥がしてしまうという人は、あえてネイルアートを施して剥がす行為を抑えるのもひとつの手です。
凹凸のあるデザインであれば、つい剥がそうとする前に我に返りやすく、噛み癖がある場合も安心。また、既に爪が薄い人は、マニキュアやジェルネイルが補強になる場合もあり一石二鳥です。
ネイルに負荷をかけずに自爪を補強したい人は、ストレングスナー(爪強化剤)の使用も検討してみましょう。トリートメント成分などが入っているため、自爪のうるおいを保ちつつ、爪の表面を外的刺激から保護。二枚爪のほか、爪が割れやすい人にもおすすめのアイテムです。
強い爪をつくる食生活
栄養不足が原因のひとつであることから、食事面に気を配ることも大切です。健やかな爪に欠かせない、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・鉄分を積極的に摂取しましょう。
ビタミンAは乾燥を防いで皮膚・粘膜を作り、ビタミンB2は細胞を活性化させるため、爪はもちろん、髪の毛や肌も健やかに保ちます。
これらを別々に摂るのもいいですが、卵やナッツ、レバーなどは、複数の栄養素をまとめて取り入れられます。また、ほうれん草や小松菜などの濃い緑色をした葉野菜も、ビタミンやミネラルが豊富で、二枚爪予防に効果的です。
爪切りの使用を避ける
爪を切る際は、爪切りではなくネイルファイルで整えるのがおすすめです。
爪切りでバチバチと勢いよく切ってしまうと、爪の断面がガタガタになりやすく、めくれやすい状態に。また、幅の広い足の爪は両端のひび割れからの二枚爪に要注意です。
ネイルファイルの一種「エメリーボード」を使用する際は、自爪に対して45度の角度を保つように構え、やさしく長さを調整していきましょう。

二枚爪になってしまったときの対処法
予防していたのに二枚爪になってしまったときは、速やかにエメリーボードで削り落としましょう。残念ながら二枚爪は自然に治らないため、これ以上状態が悪化しないよう食い止めることが大切です。
とはいえ、爪が薄すぎたり痛かったりと削れないときは、無理せず自爪の補強にシフトチェンジ。先述したネイルアイテムを使用し、ある程度の厚みや強度を確保しましょう。
ただし、傷や出血を伴う場合は、セルフ・サロンともに施術がむずかしいため、悪化する前にクリニックを受診することをおすすめします。
二枚爪を回避して美肌&美髪にもアプローチ!
思わずテンションが下がってしまう二枚爪ですが、原因ごとの正しい予防や対処を行えば、健やかな爪を取り戻すことができます。
水分不足や弱くなった自爪の補強と一緒に、たんぱく質やビタミン類の摂取でぜひ育爪を。きれいな爪は、同時に肌や髪の毛の魅力UPにも繋がります。
ぜひ二枚爪を防ぐとともに、心身ともに健やかな状態を目指してみてくださいね。
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この記事の監修者
金子 実由喜