ネイルサロン開業で失敗しやすい原因は?開業を成功に導くポイント紹介
仕事・キャリア
ネイリストなら一度は夢見る自分のお店。個人サロンの場合は、工夫すれば比較的初期投資を抑えられるため、開業しやすいのがメリットです。
しかし、お店は開くより続けるほうが大変なのです。開業後1年で約60%が廃業、3年後では約90%、10年後には約95%がお店をたたんでいるという厳しい数字が出ています。
そこでここでは、ネイルサロン開業で失敗しやすい要因と成功に導くポイントをご紹介します。
CONTENTS
開業で失敗しやすい要因とその対処法6選
開業に際して失敗しやすい主な原因とその対処方法を見ていきましょう。
少ない資金で開業してしまった
店舗経営は一にも二にも資金が重要です。
個人サロンの場合、初期投資は最低でもネイル用品と内装費、固定費として店舗の賃貸料がかかります。そして残念ながら、ネイルサロンを開いたからといっても、すぐにお客様が来られる訳ではありません。
以前勤めていたサロンのお客様に来ていただけたとしても、それだけで経営が軌道に乗るのは稀なことです。そのため、開業後少なくとも3か月は赤字でもお店を維持できる資金を確保しておきましょう。
■ネイルサロン開業時に使える助成金についてはこちら
『ネイルサロン開業時に使える助成金について!開業独立支援に役立つ情報まとめ』
初期費用をかけすぎてしまった
店舗のデザインや内装にこだわり過ぎたり、最初から高価な機材を導入したりと初期費用をかけすぎてしまうと、最初から経営難になることもあります。
他店との差別化は大切ですが、それ以上に長く経営を続ける事業戦略を考えるほうがさらに重要です。開店直後は収益が安定しないことが多いので、初期費用もできるだけ最小限に抑えておきましょう。
コンセプトが明確でなかった
ネイルサロンは競合店舗が多いからこそ、特徴・特色がないと「お客様(顧客)に選んでもらえる」理由がなくなってしまいます。
つまり、顧客ターゲットを明確にしたコンセプトを初期段階から打ち出していかないと、数あるサロンの中で埋もれてしまうのです。
どのような年齢層や趣味趣向の方に向けたネイルサロンなのか、サロンの雰囲気づくりも含めて事前に固めましょう。
ネイルの技術力・知識が足りなかった
そもそもネイルの技術力が足りなかった場合は問題外と言えます。
ネイルは競合の多い技術職人の世界のため、人並みの技術ではなかなかお客様を獲得し、リピーターになってもらうことは難しいでしょう。
まして経営者になれば、ネイル以外の業務に追われてネイル技術を磨く時間が少なくなっていきます。そのため、開業前に自身のネイルレベルや知識量など、客観的に自己評価することも大切です。
集客に力を入れなかった
安定した店舗経営を目指すには、なによりもお客様の獲得が重要です。
ネット全盛の現代において、集客の一番の方法はSNSです。SNSで常に店舗やネイルに関する情報を発信し、店舗認知を図ることで集客につなげることを怠ってはいけません。
なお、発信内容もマーケティング視点で戦略的に考え、どのような投稿内容だと反応が良いかABテストを行う必要もあるため、ネイル技術や知識だけではなく、マーケティングの知識もある程度蓄えておく必要があります。
リピーターを獲得できなかった
ネイリストがお客様に施術して初めて収益になるため、お客様の来店がないのが一番危険な状態です。
立地条件が良ければ新規顧客を獲得しやすいように思えますが、立地条件が良いほどに賃貸料も高くなり、損益分岐点のハードルが高くなってしまいます。
安定してお店をまわすには、定期的に通ってくれるリピーターの存在が欠かせません。リピーターの獲得には、ポイントカードの発行や回数券といった顧客の囲い込み戦略、来店が遠のいている顧客への呼びかけなど、地道な方法で少しずつ積み上げていきましょう。
まずはスモールスタートから始めましょう!
冒頭にも触れたように、始めることよりも長く続けるほうが難しいのが経営です。
そのためには、開業の初期段階ではリスクを最小限に抑えて、売上収益が出ないうちはできるだけ余分な出費は控えて資金をしっかり確保しておきましょう。
なお、独立開業や経営にハードルを感じるなら、開業支援制度のあるネイルスクールで相談してみるのも良いでしょう。コンセプト作りから集客方法まで、経営にかかわる知識を包括的に学ぶことができますよ。
■ネイルサロン開業までの全体的な流れについてはこちら
『ネイルサロン開業までの段取り・流れは?いつから何をすればよいのかチェック項目まとめ』
CARRIERE(キャリエール)ネイルスクールは、卒業後の就職保証・独立開業サポート制度が充実!
CARRIERE(キャリエール)はJNA(NPO法人日本ネイリスト協会)認定校です。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
⇒【キャリエールネイルスクールが選ばれる理由】
※キャリエールネイルカレッジは、東京都内(新宿・立川)、神奈川県(横浜)のネイルスクールです。
この記事の監修者
金子 実由喜