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CARRIERE JOURNAL
マニキュアの塗り方

マニキュアの塗り方【基本~応用編】|早く乾かしたい・ヨレを防ぎたい初心者向け

技術・デザイン

マニキュアのキレイな塗り方は、初心者ネイラーがマスターすべき第一関門。とはいえ慌てるほどにはみ出したり、ヨレてしまったりなかなか上手くいかないですよね。

そこでここでは、マニキュアの塗り方を紹介していきます。基本編から、応用編のグラデーションネイルまで解説。早く乾かす・長持ちさせるコツもお伝えしていきます!

CONTENTS

マニキュアを塗る前に!揃えるべきケア用品

まず、マニキュアを塗る前に、手元に揃えておくべき道具とケア用品を紹介します。全て用意しないと塗れないわけではありませんが、キレイに仕上げるためには必須ですよ。

マニキュアの塗り方

【マニキュア塗布時に用意する道具】

マニキュアを塗るのに必要な道具は、以下の通りです。

・エメリーボード
・スポンジバッファー
・ウッドスティック
・メタルプッシャー
・キューティクルニッパー
・コットン
・プレプライマー
・ポリッシュリムーバー(マニキュア除光液)
・メインカラーのマニキュア
・ベースコート
・トップコート

使用しなくても一通りマニキュアを塗布できるものの、あると仕上がりが変わってくるのがベースコートとトップコート。

ベースコートは、いわゆるマニキュアの下地となるアイテムです。トップコートと同様に、メインカラーのマニキュアの持ちを良くしてくれます。

マニキュアを塗る前に!しておくべきネイルケア

マニキュアを塗り始める前に、下準備としてやっておくと良い爪のケアがあります。手順を追って紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

マニキュア前のネイルケア

(1)甘皮処理

まず、やっておきたいネイルケアが甘皮処理です。甘皮とは爪の根元にある薄皮で、そのまま放置しているとマニキュアが隅々まで塗れません。

プッシャーで根元に向かって押し上げるほか、ニッパーを使って丁寧に処理しましょう。この時、爪のサイドにあるささくれも一緒に取り除くと、なおキレイに仕上がります。

また、手元が乾燥していると処理しにくいです。乾燥が気になる場合は、お湯を張ったボウルなどに爪先を浸し、甘皮を柔らかくしておきましょう。

キューティクルクリームキューティクルリムーバーがあるとスムーズに甘皮処理ができますので、チェックしてみてくださいね。

(2)爪の長さと形を整える

甘皮処理が完了したら、次は爪の長さと形を整えていきましょう。

爪があまりに長い場合は爪切りを使ってもかまいませんが、ある程度の長さからはネイルファイル(爪やすり)を使った方が、爪に負担がかかりにくいためおすすめです。

爪の長さを整えるときはエメリーボードを先端にぴたりとあて、形を整えるときは左右のサイドラインにまっすぐあてます。お好みで爪先のカーブも調整するとよいでしょう。そして往復がけは避け、一方向に動かすのがコツです。

また、ネイルファイルは目が粗いエメリーボードなどのネイルファイルで整えたあとに、スポンジバッファーなどの目が細かいもので仕上げましょう。

(3)爪の表面をなめらかに整える

爪の長さや形が決まったら、今度はスポンジバッファーを使って爪表面を整えていきましょう。

優しく爪表面の凹凸を滑らかにします。

爪の表面をなめらかに整える

(4)爪表面の油分を除去

マニキュア前の下準備の最後には、爪表面の油分を除去していきます。

そのままではマニキュアが剥がれやすくもなるので、プレプライマーをさっと塗り、ベースコートを定着させましょう。

マニキュアの塗り方〜基本編〜

マニキュアの塗り方のなかでも、ネイル初心者におすすめなのがワンカラーです。

好きなマニキュア1色さえあればできるので、手軽に挑戦できますよ。それでは詳しい塗り方を、手順を追って説明していきます。

(1)まずベースコートを塗って土台を整える

はじめに、ベースコートを爪の表面に塗っていきます。

塗り方のコツとしては、根元から爪先まで一思いに引くこと。途中で止まってしまったり、中途半端なところから塗り始めてしまったりすると、表面に凹凸ができてしまいます。

マニキュアの塗り方

また、マニキュアをハケに取るときは、容器のフチで筆先に付いた余分なマニキュアを落とすのもポイントです。こうすることで、厚塗りになりにくくなりますよ。

(2)爪の先端(エッジ)部分にマニキュアを塗る

次に、マニキュアをまず爪の先端のフチの部分(エッジ)にだけのせます。

先端部分は表面を塗っても残ってしまうので、先に塗っておくと横から見てもキレイなネイルが完成します。

(3)爪の真ん中からサイドの順番でマニキュアを塗る

先端部分が塗れたら、続いて表面に移ります。根元から指先に向かって、爪の真ん中→爪の両サイド(右・左)と、3本のラインを引くように塗るのがコツです。

マニキュアの塗り方

(4)仕上げにトップコートを塗る

最後に、爪全体にトップコートを塗って仕上げます。この時、塗ったマニキュアがしっかり乾いてから塗らないと、ヨレてしまいキレイに仕上がらないため要注意です。

ぷっくりとしたジェルネイル風に仕上げたいなら、1度塗りが完全に乾いてから、2度、3度と重ね塗りしてみましょう。

マニキュアの塗り方

マニキュアの塗り方〜応用編「グラデーション」〜

次に、応用編として、先端にいくほど色が濃くなる「グラデーションネイル」のやり方を説明していきます。同系の3色があればできる塗り方なので、基本をクリアした後にぜひ試してみてください。

グラデーションネイルの塗り方

(1)最も薄い色を全体に塗る

まず、ベースコートを塗った爪全体に、マニキュアの最も薄い色を塗っていきます。【真ん中 → 両サイド】の3ラインで、根元から爪先に向かって塗るのは、基本の塗り方と変わりません。

色を重ねて作るグラデーションは厚塗りになりやすいため、できるだけ薄めに塗るのがコツです。

(2)中間色を爪の3分の2のところから爪先まで塗る

一番薄い色のマニキュアが乾いたら、爪先から真ん中にかけての3分の2に中間色を塗ります。境目がなるべくなだらかになるよう、薄く塗り重ねることに注意してください。

(3)最も濃い色を3分の1に塗る

続いて、最も濃い色を爪先の3分の1に塗っていきます。こちらもなるべく薄く塗り、境目が上手くぼかせていることを確認しましょう。

(4)トップコートを塗る

最後に、基本編と同様に、トップコートを全体に重ねて完成です。

■グラデーションネイルの詳しい方法や様々なデザインはこちら
『セルフグラデーションネイルのやり方!オフィス向きのおすすめデザインも紹介』

マニキュアを上手に塗るコツ

続いて、マニキュアを上手に塗るためのポイントを紹介します。これを守れば、初心者でもよりキレイな仕上がりが叶えられますよ。

マニキュアを上手に塗るコツ

手や爪の水分や油分をオフする

ネイルケアのところでもお伝えした通り、マニキュアを塗る直前は、手元の油分や水分をしっかり拭っておくのが基本です。

オイルやクリームの油分が爪に残ったままだと、マニキュアが上手くのりません。

なお、マニキュアを塗る前に爪を保湿したい方は、前の日の夜までに行っておきましょう。

ベースコートとトップコートを爪先まで塗る

マニキュアを上手く塗るためには、ベースコートやトップコートの塗り方もカギです。ほぼ透明なため、見えないからと中途半端に塗るのはNG

マニキュアの塗り方

特に爪先は剥がれやすさも左右してくるので、きっちりと隅々まで塗りましょう。

マニキュアを冷やしてから塗る

マニキュアを上手に塗るためには、いかに素早く乾かすかも重要です。

マニキュアをあらかじめ冷蔵庫で冷やしておくと、マニキュアの伸びが良くなるため、厚塗りになりにくくおのずと乾くスピードも速まります。

ただし、速く乾くぶん、素早く塗り広げなければならないことは注意点です。冷やす時間としては、塗る30分前を目安にしましょう。

利き手から塗る

「利き手ではない手」を使って、「利き手から塗る」のも上手く塗るコツの一つです。

マニキュアの塗り方

通常、利き手と反対の手のほうが使いづらいですよね。そのため先に利き手を使って「利き手でない手」にマニキュアを塗ってしまうと、使いづらい「利き手でない手」に塗られたマニキュアについてさらに気を使わなければならず、塗りにくさが倍増に。

また、後からになるほど集中力も切れてしまいがちになります。

そのため先に「利き手でない手」を使って利き手側を先に塗っておけば、比較的スムーズに塗れて仕上がりのキレイさも確保できるはずです。

マニキュアを速く乾かす方法

続いて、マニキュアを素早く乾かすための方法を紹介していきます。冷蔵庫でマニキュアを冷やす以外にも、さまざまなテクニックがあるので要チェックです。

ドライヤーや扇風機の冷風で乾かす

ドライヤーや扇風機の冷たい風もまた、マニキュアを冷蔵庫で冷やすのと同等の速乾効果が期待できます。

ある程度自然乾燥させた後に、爪から15cmほど離れた距離から冷風を当てましょう。あまりに距離が近いと、風でマニキュアがよれてしまうため注意してください。

速乾タイプのマニキュア類を選ぶ

そもそも速乾性タイプのマニキュアを選ぶのも、素早く乾かす方法として有効です。

近年、速乾を謳うマニキュアが多数出回っています。カラー展開が豊富なブランドも多いので、速乾第一なら検討してみてください。

速乾スプレーを使用する

マニキュア用の速乾スプレーを使うのも手です。速乾スプレーとは、仕上げに吹きかけることで、乾く時間を短くカットできるアイテムのこと。速乾タイプのマニキュアとの併用もおすすめです。

また、セルフネイルを本格的に始めたい方は、ネイル乾燥機を備えておくのも良いでしょう。

マニキュアを長持ちさせるための3つのポイント

マニキュアをせっかく塗ったのなら、なるべく長い間キレイな状態を保ちたいもの。そこで最後に、マニキュアを長持ちさせるためのポイントを3つ紹介しましょう。

完全に乾かすこと

マニキュアの持ちを良くする一つ目のポイントは、しっかり乾かすということ。表面的に乾いているように見えても、実は中まで乾いておらず、触るとヨレてしまった……ということも多いです。

乾く時間は商品によって前後しますが、完全に乾くまでには30分~1時間ほどかかります。さらに2度塗り、3度塗りした場合は、丸1日かかることもあると覚えておきましょう。

エッジ部分から塗ること

爪の先端(エッジ)部分を塗ることは、ネイルの持ちにかかわってきます。先端から先に塗っておくことで、端から剝がれにくくなります。

トップコートを使用すること

マニキュアを長持ちさせるための基本は、トップコートを塗ることにあると言えます。その名の通り、塗ったマニキュアをコーティングするのがトップコートです。

艶やかな仕上がりに導いてくれるうえ、ネイルを衝撃から守ってくれるでしょう。

マニキュアの塗り方次第で、キレイな爪先が保てる!

マニキュアの塗り方で大切なのが、直前のネイルケアと素早く乾かすこと、そして長持ちさせる工夫をすることです。

事前に甘皮を取り除き、爪の形や表面を整えておかなければ、そもそもマニキュアが上手くのりません。加えて、乾かしている途中で物に当たってしまうと、せっかく塗ったのにヨレてしまいます。

速乾性を高めて剥がれにくくすることに気をつけて、塗りたてのキレイな爪先をキープしましょう。

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CARRIERE(キャリエール)はJNA(NPO法人日本ネイリスト協会)認定校です。

キャリエールネイルスクールが選ばれる理由について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
【キャリエールネイルスクールが選ばれる理由】

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金子 実由喜

この記事の監修者

金子 実由喜

  • NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)副理事長
  • NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)名誉本部認定講師
  • 株式会社オーガスタプロデュース代表取締役
  • 公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)副代表理事
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