スカルプネイルをセルフでする方法!基本からオフまで注意点まとめ
技術・デザイン
ネイル技術が上がってくると、「今度は自分でスカルプネイルに挑戦したい!」と思うことはありませんか?
セルフでのスカルプネイル挑戦は、スキルアップとともに、自分だけの特別なネイルを作り出す喜びをもたらしてくれます。ただし、スカルプネイルを美しく仕上げるには、しっかりとした準備と基本を理解することが大切です。
そこでここでは、セルフスカルプネイルを楽しむためのポイントをご紹介していきます。
CONTENTS
アクリルスカルプネイルとは
アクリルスカルプネイル(別名「アクリルスカルプチュアネイル」)とは、アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜ合わせて作るミクスチュアを使用し、自爪の上に直接形成し、硬化させるネイルアート技術のこと。
自爪よりも長く、理想の形や厚みを自由自在に作り出すことができるのが特徴的です。
アクリルスカルプネイルの魅力は、その高いカスタマイズ性と強度にあります。自爪だけでは実現できない長さや形状が作れるだけではなく、ネイル自体が他のネイルアート(ジェルネイルやネイルチップなど)よりも丈夫なため、日常生活において折れにくいというメリットがあります。
また、ネイルチップと異なり、スカルプネイルは自爪と一体化するため、より自然な仕上がりとなり、長さや形の自由度が高いのがうれしいポイント。
さらに、自爪の補強や修復にも用いられることがあり、ネイルアートのみならず、爪の健康を支える役割も担っています。
このように、アクリルのスカルプネイルは自由度の高いデザイン性と優れた強度を兼ね備えたネイルアート技術であり、多くのネイル愛好家から支持されているのです。
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セルフスカルプネイルの基本準備
セルフでアクリルスカルプネイルに挑戦する際には、適切な材料と道具の準備が必須です。以下のアイテムを揃えることで、スカルプネイルの作成からオフまでの全工程をセルフで行うことができます。
【必要な材料と道具】
■アクリルリキッド:スカルプネイル形成の基本となる液体。アクリルパウダーと混ぜ合わせてミクスチュアを作ります。
■アクリルパウダー:アクリルリキッドと組み合わせて使用し、ネイルの形を作り出す粉末状の材料。色や質感のバリエーションが豊富にあります。
■プライマー:自爪の表面を処理し、アクリルミクスチャーの接着を良くするための液体。ネイルの持続性を高めます。
■アクリルブラシ:アクリルミクスチャーを爪に塗布するための筆。サイズや形状によって使い分けます。
■ダッペンディッシュ:アクリルリキッドを入れておく小さな容器。
■フォーム:自爪の延長を作る際に使用する型。爪の形を整えるのに役立ちます。
■ファイル:ネイルの形を整え、表面を滑らかにするための道具。
■バッファー:ネイル表面をさらに滑らかに仕上げるための細かいファイル。
■リムーバー(アセトン入り):スカルプネイルをオフする際に使用します。アセトンがスカルプネイルの素材を溶かし、除去しやすくします。
■ウッドスティック:オフの際、柔らかくなったアクリルを爪から優しく除去するために使用します。
■コットン:リムーバーを含ませて使用するほか、消毒液で手指を清潔にする際にも使います。
■消毒液:施術前の手指の消毒や、ツールを清潔に保つために必要です。
■キッチンペーパー:作業スペースの清潔さを保つためや、余分なリキッドを拭き取るのに便利です。
■アルミホイル:スカルプネイルをオフする際、リムーバーを含ませたコットンを爪に固定するために使用します。
これらの材料と道具を準備することで、セルフでスカルプネイルの作成からメンテナンス、オフまでを行うことができます。
特に、オフに必要なリムーバーやアルミホイルなどは、スカルプネイルを安全に除去する上で重要な役割を果たします。正しい知識と準備をもって、セルフスカルプネイルに挑戦してみましょう。
スカルプネイルの作り方
セルフでスカルプネイルに挑戦する際の手順を、以下に見ていきましょう。
【1. 自爪の準備】
①爪と手をきれいに洗い、爪の表面の油分や汚れをコットンと消毒液を使用して丁寧に取り除きます。
②爪の形を整え、バッファーで表面を軽く磨くことで、ミクスチャーの接着を良くします。ただし、爪を傷つけないように注意が必要です。
■自爪の下準備(プレパレーション)の詳しい方法はこちら
『プレパレーションでネイルの持ちアップ!下準備の方法・手順とは』
③プライマーを塗布して爪表面を乾燥させ、ミクスチャーの密着を向上させます。
【2. ミクスチュアの作成】
①アクリルリキッドをダッペンディッシュに入れ、アクリルパウダーを用意します。
②アクリルブラシをリキッドに浸し、その後アクリルパウダーを軽く取ります。するとリキッドとパウダーが触れ合うことで化学反応が起こり、ミクスチュアができます。
この時、柔らかすぎず、かつ固まる前に形を整えられる適度な粘度のミクスチュアにすることがポイントです。
【3. スカルプネイルの形成】
①フォームを爪の先にしっかりと固定し、ミクスチュアを爪とフォームの境目のあたりに置きます。
②ミクスチュアを爪の先端からフォームに向かって伸ばし、希望の長さと形に整えます。この際、均一な厚みを保ちながら、爪のカーブに自然に沿うように形成します。
③次に一番爪が盛り上がっている中央あたりに先ほどよりも少量のミクスチュアをのせて爪先に向かって伸ばし、なじませます。
④次にキューティクル付近に先ほどよりもさらに少量のミクスチュアをのせてキューティクル周りの形を整えて爪先に向かってなじませます。
⑤ミクスチュアが硬化する前に、全体のバランスを整え、不要な部分はブラシやウッドスティックで修正します。
【4. 硬化】
①ミクスチュアは空気中で自然に硬化します。完全に硬化する前に、理想的な爪のカーブになるようピンチングします。
②硬化時間は使用する材料によって異なりますが、一般的には数分程度です。
【5. 仕上げ】
①ファイルを使用して形を整え、余分な部分を削り取ります。この時、ファイルの角度に注意しながら、滑らかな曲線を作り出します。
②バッファーで表面を磨き、なめらかに仕上げます。形がきれいに整えられたら、ジェルやポリッシュを用いてお好きなカラーやデザインに仕上げます。
【6. オフの方法】
①表面をファイルで削ります。
②アセトン入りリムーバーをコットンにたっぷりと含ませ、アルミホイルで爪を包み込み、10〜15分ほど置きます。
③アルミホイルとコットンを取り除き、ウッドスティックで柔らかくなったアクリルを優しく除去します。この際、自爪に負担をかけないように慎重に作業します。
スカルプネイルのメリット
セルフでスカルプネイルを施す際のメリットは、単にコスト削減やカスタマイズの自由度に留まりません。
スカルプネイルの最大の魅力はその強度にあり、通常のジェルネイルを超える長さを実現できる点です。以下に、その他の重要な利点を追加してみましょう。
■高い強度で長い爪を実現
スカルプネイルは、非常に高い強度を持つため、1cm以上の長さ出しも可能です。これはジェルネイルでは難しい長さであり、長い爪を求める方にとって大きな魅力となります。
■爪の形の自由度
シャープな形状など、ジェルネイルでは表現が難しいデザインも、スカルプネイルなら自由自在に作り出すことができます。爪の形を変えたい、特別なデザインを試したい方に最適です。
■剥がれにくさ
スカルプネイルは一般的に1ヶ月程度の持続性があり、ネイルチップのように簡単に剥がれる心配がありません。長期間美しい爪を保ちたい方にとって、この点は非常に重要です。
■爪の補強と修復
スカルプネイルは、爪を補強し、折れた爪の修復も可能です。自爪が薄い、よく割れるといった悩みを持つ方にとって、これは大きなメリットとなります。
セルフでスカルプネイルに挑戦することで、これらのメリットを自宅で実感することができます。ただし、適切な技術と知識が必要となるため、事前の学習と練習を怠らないようにしましょう。
これらのメリットを十分に理解し、セルフでのスカルプネイルを楽しんでみてください。
スカルプネイルのデメリット
セルフでスカルプネイルに挑戦する際、多くのメリットと同時に、以下のようないくつかのデメリットや注意点があります。
■高い技術が必要
セルフで美しいスカルプネイルを施すには、高度な技術が必要です。初心者が挑戦する場合、仕上がりが不均一になったり、ネイルの持ちが悪くなったりすることがあります。
■施術時間の長さ
爪1本1本にフォームを使用し形成していくため、全体で2~3時間程度の時間が必要になることがあります。スカルプネイルは、技術だけでなく時間との闘いでもあります。
■自爪への負担
スカルプネイルの施術には、自爪の表面を軽く削る必要があります。このプロセスは自爪に負担をかけ、繰り返すことで爪を薄くしたり、弱くしたりする可能性があります。
■特有の匂い
アクリルリキッドには独特の強いニオイがあり、使用中や施術後もそのニオイが気になることがあります。換気を良くするなどの対策が必要です。
■指先の使用感の変化
スカルプネイルは他のネイルアートに比べて厚みが出やすく、慣れるまで指先を使った細かい作業がしにくくなる場合があります。日常生活や趣味で細かい作業を頻繁に行う方は、この点を考慮する必要があります。
【対策と注意点】
■練習と学習:スカルプネイルの技術を身につけるためには、練習と正しい知識の習得が不可欠です。
■自爪のケア:自爪への負担を最小限に抑えるために、ネイルオイルや保湿クリームでのケアを怠らないようにしましょう。
■ニオイ対策:施術中は換気を心がけ、匂いが気になる場合は、施術後に部屋をしっかり換気することが重要です。
■日常生活での注意:細かい作業が多い方は、スカルプチュアネイルの長さや形状を工夫することで、作業のしやすさを保つことができます。
スカルプネイルの正しい知識はネイルスクールで習得を!
スカルプネイルは見た目にも美しく強度もあり、ネイル愛好家にとっては多面的に魅力があります。ですがその分セルフでの施術は高い技術を要求されるため、セルフネイル初心者の方にとっては挑戦的なものと言えるでしょう。
実際、スカルプネイルはネイルスクールで時間をかけて学ぶ技術の一つであり、トップレベルの総合プロネイリストを目指すネイリスト検定1級の課題にもなっているほど。美しい仕上がりを目指すためには、高度な技術と正しい知識が必要になります。
そのため、スカルプネイルに興味がありセルフで挑戦したいと考えているなら、質の高いカリキュラムや講師陣の揃ったネイルスクールで基本から学ぶことで、正しい技術と知識を身につけることをおすすめします!
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CARRIERE(キャリエール)はJNA(NPO法人日本ネイリスト協会)認定校です。
キャリエールネイルスクールが選ばれる理由について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
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この記事の監修者
金子 実由喜