ジェルネイルが変色する原因とは?黄ばみ対策や使用カラーにも注意しましょう
技術・デザイン
つやつやとしてきれいなジェルネイルですが、よくよく見ると塗り立てと色味が違う……。少し黄ばんだようになっている!? そんな変色問題は、ジェルネイルに関するお悩みで少なくありません。
そこでここでは、ジェルネイルが変色する原因を解説するとともに、黄ばみを防ぐ方法や対処法をあわせてお伝えします。変色のない美しいジェルネイルを保ちたい人は要チェックです。
ジェルネイルの変色を招く原因8つ
せっかくの仕上がりを邪魔するジェルネイルの変色は、ささいなことから起こってしまうもの。
以下では、ジェルネイルの黄ばみ・変色を引き起こす原因を8つ紹介します。
原因1.たばこの煙やヤニによるもの
愛煙家の人が陥りやすいのが、たばこの煙やヤニによるものです。いつもたばこを挟んで持つ手のネイルを中心に色が変わっているのであれば、たばこが原因である可能性が高くなります。
とはいえ、ヘビースモーカーであるのに変色しないという人もいるため、原因の心当たりのひとつとして覚えておく程度がよいでしょう。
原因2.ジェル同士の相性が良くない
ベース・カラー・トップジェルと3層に塗り重ねることから、トップジェルと下に塗ったカラージェルの相性が悪いことも考えられます。互いがなじまず反発しあうと黄ばんでしまうことも。
同メーカーのジェルで揃えていれば問題ないケースが多いものの、他メーカーを混ぜて使うセルフネイラーやネイルサロンでの施術では起こりやすくなります。
原因3.トップジェルにもともと色がついている
濃いカラーに重ねると気が付かなかったものの、ホワイトカラーに塗ってみると黄ばんで見える……。そんなときはクリアカラーのトップジェルを選んだつもりが、よく見てみるとうっすら黄色がかっている、ということがあります。
そもそも、完全に透明なトップジェルはなかなか稀少なので、ネイルが黄色っぽくなるのは珍しいことではありません。
また、セルフネイルでついうっかりやってしまうのが、劣化したジェルネイルを使うこと。古くなったジェルネイルは元の色味を離れ、少し黄ぐすみのような状態に。
自宅でジェルネイルをする場合は、ジェルネイルの鮮度にも気を配りましょう。
原因4.洗剤などによる化学反応
優れた洗浄力や殺菌力を誇る洗剤類は、ネイルにも刺激を与えます。とくに漂白剤などのパワフルな効果を発揮するタイプは、変色どころか爪や手指全体にダメージを及ぼすことも。
洗剤類が原因で変色してしまったネイルは、いくらトップジェルを塗り直しても修復できない可能性が高いため要注意。掃除や洗濯などをするときは、必ずゴム手袋やビニール手袋でジェルネイルを保護しましょう。
原因5.温泉や入浴剤の成分
泉質や成分にもよりますが、温泉や入浴剤もジェルネイルの変色・剥がれにつながる要因のひとつ。ジェルネイルと温泉・入浴剤の成分が合わさることにより、化学反応を起こす可能性があります。
指輪やネックレスなどの金属類が錆びることもあるように、特に硫黄の成分が含まれる天然温泉は避けるほうが無難。成分以外にも、濡れた状態のジェルネイルは色移りしやすくなるため、長湯は控えることをおすすめします。
原因6.紫外線による日焼けの場合も
(UVライト対応の場合)紫外線を発するUVライトで硬化するように、ジェルネイルは紫外線に強く反応する性質があります。
照射時間を間違えると割れるなど様々なトラブルを起こしたりするのと同様、紫外線を浴びすぎると変色する恐れもあります。海辺のレジャーやアウトドアなどの機会では、ネイル部分までUV対策を万全にしましょう。
原因7.ヘアカラー剤や衣服からの色移り
染めたての髪の毛はシャンプーしてもカラー剤が残っていることが多く、タオルに色がついてしまうこともあります。タオルと同じく、ジェルネイルにも色がほんのり移って塗りたての色と違う……。そのような変色のケースもあるため、美容室直後の洗髪には手袋が必須です。
また、日常生活で懸念されるのが、デニムなどの衣服からの色移り。ジェルネイルは合成樹脂・プラスチックからできており、エナメルのお財布とビニール素材のカバンがくっついて色が移ってしまう、といった事柄が頻発しやすい性質をもっています。
あらゆるものに触らないことは不可能なので、自分なりの妥協点を探りながら気を付ける必要があります。
原因8.新聞や複写用のインクにも注意
新聞を習慣的に読む人や、事務作業が多い人に可能性があるのがインクからの色移りです。領収書や伝票などに使われている複写用・新聞のインクは、手指に付着しても落ちづらいうえ、ジェルネイルが吸収しやすい性質をもっています。
一度ネイルに移り込んでしまうと、残念ながらリムーバーなどでもオフすることが困難です。
ジェルネイルの変色を防ぐ対策
変色の可能性が多々あるとはいえ、できれば未然に防いで塗りたての美しさを保ちたいもの。以下では、ジェルネイルの変色や黄ばみの予防法を2つ紹介します。
濃厚なカラーを選ぶ
ほのかに黄色がかったトップジェルが多いと先述したように、ジェルネイルがやや黄色に寄ってしまうことはいわば致し方ないこと。
そこでひとつの手として、上から重ねた色が見えにくい濃い色のカラージェルを選べば、変色はおのずと目立ちません。さらに衣服や化粧品から色移りしたとしても分かりにくく、塗りたてのきれいな状態をキープできます。
反対に、ホワイトやパステルカラーなどの薄めの色はあらゆる変色が際立つ色。変色や色移りを一番に考えるのであれば、ネイビーやブラック、レッドやパープルなどのくっきりとしたカラーを優先的に選ぶことをおすすめします。
作業時には手袋をはめる
カラー剤やインクなど、さまざまなものから色を吸収しがちなジェルネイル。水を使う仕事はもちろん、手先を使うときは手袋の使用が必須です。
外に出かけるときは、カバンにUVカット仕様の手袋を忍ばせておくと、降り注ぐ太陽からの紫外線も防げます。いつでもどこでもジェルネイルを守る体制を整えておくと安心でしょう。
黄ばみをオフする対処法
十分に注意していても、ふとしたことから変色・黄ばんでしまうこともあるでしょう。次に、すでに変色してしまってからの対処法を、変色の程度に分けて紹介します。
少しの変色なら…リムーバーで拭き取る
少しの範囲や程度であれば、ノンアセトン(アセトンフリー)タイプの除光液で落とせます。除光液がない場合、消毒用のエタノールでも構いません。
変色部分を落とした後は、トップジェルやトップコートを重ねると元どおりになります。
落ちにくい変色なら…変色箇所をファイルで削る
リムーバーで落とせないほどの頑固な変色は、ネイルファイルで削り落とす方法があります。100Gほどのやや粗めのファイルで、トップジェルだけを慎重にオフ。
黄ばみや変色を取り除いた後は、同じくトップジェルなどを塗布して完成です。一からやり直すという手もありますが、工程が少なく済むため挑戦しやすいでしょう。
ジェルネイルの変色をきっちり予防&あわてず対処
人目に触れることの多いネイルは、同時にいろいろな変色の危機にもさらされています。
ライフスタイルによっては致しかたない部分もありますが、手袋の着用やカラーの選び方など防ぐ手立ても多数存在。周囲の目を引く魅力的なジェルネイルのキープを心掛けて、ネイルライフを送ってみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
金子 実由喜