チップラップのやり方と注意点!ネイリスト検定2級対策チップラップのポイントまとめ
技術・デザイン
爪が折れたり亀裂が入ってしまったりして困った……なんて経験はありませんか? そういったネイルトラブルが起きた時に知っておくと便利な技術が「チップラップ」です。
とはいえ、チップラップはネイリスト技能検定試験2級で実技試験の課題でもあり、苦戦する方も多いようです。
そこでここでは、チップラップの手順や、どのような点に注意したらよいかなどご紹介します。
CONTENTS
チップラップとは
チップラップとは、爪が折れたり欠けてしまったり、亀裂が入ったときなどに補強や修復を行う技術です。ネイルチップを装着し、ラップ材とよばれるシルクやファイバーを使って補強や修復を行います。
※「ネイルチップ(チップを使用して、一時的に爪を長くすること)」と「ネイルラップ(シルク、ファイバーなどラップ材を使用して強度を出すこと)」を合わせた技術のため、「チップラップ」と呼ぶ。
チップラップの手順
1.事前の仕込み
事前に行なう仕込みは、チップラップの仕上がりを大きく左右する重要な工程です。
爪のサイズに合ったネイルチップを選び、サイドやコンタクトゾーンを削っておきましょう。この際、つける爪のイエローライン(フリーエッジと爪の間にある線)に合わせて削ることが大切です。
また、ちょうど良いサイズがない場合は1サイズ大きめを選び、削って調節するのがおすすめです。
2.サンディング
ネイルチップの密着をよくするために、手指の消毒後にファイル(爪用やすり)を使って、(通常のプレパレ―ションと同様に)爪表面をサンディングしましょう。
※軽く削る程度に抑え、やりすぎにはご注意ください。
サンディング後、フリーエッジ(Free Edge)を1mm程度にカットします。
3.ネイルチップ装着
事前の仕込みで用意したネイルチップを装着します。
まずは、爪に接する1.5mm~2mmのエリアに、爪用の接着剤グルーを塗ります。グルーは古いものを使用すると固くなるのに時間が掛かってしまうので、なるべく新しいものを使用してください。
グルーを塗り終えたら、ネイルチップを装着します。爪の中心部からトップエンド(爪サイドの始まり部分)へと段階的に付けることがおすすめです。
また、この段階で空気が入り込んでいないか、爪とネイルチップが一直線になっているかなど、細かな部分まで気を付けましょう。
4.ネイルチップのカット
グル―が乾いたら、チップカッターでネイルチップをカットします。ぴったりにカットするよりも、後で修正がきくように少しだけ長めにカットすることがおすすめです。
また、検定では、フリーエッジが5mm程度と決められているので、7mm程度の長さでカットしておき、ファイルで削るのがおすすめです。
5.段差をとる
チップを装着した位置と自爪の境界線が見えなくなるまで、段差をとりましょう。この時自爪を削りすぎないように注意してください。
6.ラップ材の貼りつけ
続いて、シルクやファイバーなどラップ材を貼りつけます。
※貼り付ける前にはネイルチップなどを削ってでたダストを綺麗に取り除きましょう。
ダストを取り除いたのち、プレプライマーを塗りラップ材を装着します。その後、グルーをラップ材部分に塗り込みラップ材を固定します。
この時に使用するグルーは、粘性が低いさらさらしたものを使用すると綺麗に仕上げられます。グルーが固まったらファイルではみ出したラップ材を削り取りましょう。
7.厚みをだす
チップラップの厚みを出すために、接着剤のレジンと硬化速度を早めるアクティベーターを交互に2〜3回ほど重ねます。
1度目は、レジンの量を少なくし、ラップ材の境目から塗りましょう。レジンを塗ったのち、アクティベーターを吹きかけます。レジンが固まれば2度目です。
2度目は、ラップ材とキューティクルの間から塗り、3度目はキューティクルに近いところから塗りましょう。
レジンを塗る際は、凹凸をなくすことや、ハイポイントを意識すると綺麗な形が作れます。
8.形を整える
レジンで厚みが出たら、180Gのウォッシャブルファイル(アクリルファイル/ゼブラファイル)で先端やサイドラインの形を整えます。
爪の生え際から先端までのラインがつながるよう、厚みが均一になっているか確認しましょう。
9.表面の艶を出す
180Gのウォッシャブルファイルで表面を整えた後は、【100G→180G→220G→280G】のファイルの順番で磨き、シャイナーで表面に艶を出していきましょう。
力を入れてシャイナーで磨くとかなり艶が出ます。また、ファイルで磨く際はせっかく作ったハイポイントがつぶれないよう気を付けてください。
10.ダストオフ
最後の工程です。爪の表面についた粉をダストオフします。
細かい粉はハケだけで取りきれないため、水に浸したガーゼなどで表面や裏面を優しく拭き取りましょう。
チップラップの失敗しやすい注意点
以下に、チップラップを施す際に失敗しやすい点を見ていきましょう。
■厚みが薄い
レジンを重ねる回数が少ないと、厚みができません。粘度が高いレジンを使い、2〜3回重ねて厚みを出しましょう。
ハイポイントを作るときは、爪の中央付近にレジンを垂らすと自然なカーブに仕上がります。
■理想形がイメージできていない
チップラップで作りたい爪のイメージがわかっていないと、残しておくべき部分まで削ってしまうことがあります。
チップラップを上手に仕上げるポイントは、ハイポイントを削りすぎずサイドやストレートをしっかり取ることです。正面だけでなく、さまざまな角度から確認しましょう。
■気泡や傷、凸凹が残ったりする
ツヤ出しの際、表面に気泡が入ってしまう場合があります。原因はハケ圧が強い、もしくはハケを動かしすぎている可能性が考えられるので、ハケの使い方に注意してください。一度入ってしまったバブルを完全に消すことはできません。
また、表面に傷や凸凹が残ってしまうのであれば、粗いファイルで削りすぎていることが原因です。目の細かいファイルに変えることで、仕上がりが滑らかになります。
チップラップ習得でより豊かなネイルライフを!
チップラップの技術を覚えることができたら、爪の修理や補強ができネイル技術の幅が広がります。
難しい技術もありますが、練習すればより豊かなネイルライフになること間違いなしです!
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この記事の監修者
金子 実由喜