アセトンリムーバーの基本情報・注意点まとめ|ノンアセトンリムーバーとの違いとは
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今や幅広い層で楽しむ方が多いジェルネイル。立体感とツヤがあり、様々なデザインで美しく手元を飾ることができると人気のネイル施術のひとつです。
そんなジェルネイルをセルフで楽しむ方も増えています。そのため、リムーバーをつかって自宅でオフまでしてしまうという方も珍しくありません。
しかし、リムーバーの中には「アセトン」という成分が入っているものもあり、取り扱いに注意が必要だということはご存じでしたでしょうか?
そこでここでは、アセトンが含まれるリムーバーを安全に使用するための基本情報や注意点をご紹介します。
CONTENTS
アセトンとは
アセトンとは、水やほとんどの油脂に溶けるため、様々な用途に使用されている有機化合物のこと。
除光液やペイントスプレー、染み抜きなどに一般的に使用されており、ジェルネイルをオフする際のリムーバーにも含まれています。「リムーバー」と呼ぶ際は「アセトン入りリムーバー」を指すことが多いですが、単に「アセトン」と呼ばれることもあります。
逆に、アセトンが含まれていないリムーバーは「ノンアセトンリムーバー」「アセトンフリー除光液」と呼ばれています。
さまざまな用途に使われており便利なアセトンではありますが、扱うには注意が必要とされています。
アセトンに関する注意点
アセトンが含まれるリムーバーを使用する際は、必ず火気のない場所で使用してください。
アセトンは強い揮発性と引火性があり、-20℃でも引火します。そういったことから、たとえば「たばこを吸いながらリムーバーを使う」などはもってのほかです。
また、近くで調理している状況や、冬場のストーブなどには気を付けてください。リムーバーを使用する際は、まったく火気がないところでの使用を心掛けましょう。
【換気に気をつける】
アセトンが含まれるリムーバーを使用する際は、換気にも気を付けてください。
揮発性や引火性が高いアセトンの引火を避けるために換気することはもちろんですが、揮発したアセトンを吸引してしまうと健康を害する恐れがあります。
少量での健康被害はわずかとされていますが、極端に長時間吸引したり浴びたりすると、頭痛や吐き気、目の痛みなどを引き起こすことがあるとされています。
【使用頻度に気をつける】
最後に使用の頻度に注意をしてください。
アセトンは爪や指の水分や油分を取り去る作用があるため、使用頻度を高くすると爪や指にダメージを与えます。
症状としては、爪や指の乾燥や、黄ばみ、爪の割れ、二枚爪などが予想されます。そういったことから使用頻度は1週間に1度程度に抑え、使用後は爪についたリムーバーをしっかりと洗い流し、オイルやハンドクリームなどを使って、ネイルケアを心がけましょう。
アセトンのメリット
使用する際に注意が必要なアセトンですが、正しい取り扱いをした上では、メリットがあります。
たとえば、アセトンが含まれるリムーバーでは、落ちにくいラメや厚塗りのネイルなども楽に落とせるため、時間の短縮や過剰な摩擦の軽減につながります。
そのため、ジェルネイルやスカルプをしっかり落としたい場合は、アセトンが含まれたリムーバーを選ぶようにしてください。
しかし、シンプルなネイルの場合や爪の痛みが気になっている時にネイルをオフする際は、アセトンが含まれていないノンアセトンリムーバーを選択肢にいれましょう。
ノンアセトンリムーバーとは
先述したように、ノンアセトンリムーバーは、アセトンが配合されていないリムーバーのこと。
アセトンアレルギーがある場合はもちろんのこと、「爪が弱っていてダメージを極力減らしたい」「爪が白っぽくなっている」「薄づきのマニキュアを使用している」場合などに利用したいリムーバーです。
また、ジェルネイルの上に塗ったマニキュアだけを落とす場合にも使用されています。
そんなノンアセトンリムーバーは、成分は酢酸エチルや炭酸プロピレンが使われており、アセトンリムーバーに比べて作用がマイルドと言われています。
これらの成分は、爪や皮膚への負担が比較的少ないとされているのですが、酢酸エチルや炭酸プロプレンには刺激臭があり、アセトンが含まれるリムーバー同様、換気が必要になります。
また、アセトンと同様、刺激性の物質が含まれるため、同様に大量に吸い込まないようにしてください。
なお、いくら作用がマイルドであるとはいえ、肌に良いというわけではないので、使いすぎには注意が必要です。
正しくアセトンリムーバーを取扱いましょう!
アセトンリムーバーもノンアセトンリムーバーも、それぞれメリットやデメリットがあります。
落ちやすいネイルにはノンアセトンを使い、ジェルネイルなど落ちにくいものにはアセトン入りリムーバーでしっかりと落とすなど、上手に使い分けながら、できるだけ自爪に負担のかからないような工夫してみましょう!
■アセトンリムーバーを使った、ジェルネイルの正しいオフ方法はこちら
『ジェルネイルの正しいオフ方法|爪を傷めないための道具・手順・方法を紹介』
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この記事の監修者
金子 実由喜