ジェルネイルの落とし方のポイントまとめ!セルフでネイルオフする正しい方法とは
技術・デザイン
カラーや発色、デザイン性に自由度があり、持ちもよいジェルネイル。ですが、密着度が高く耐久性があるために、オフするにはそれなりに手間がかかってしまう点があります。
そこで、サロンでプロにジェルネイルを落としてもらう方法がありますが、最近では自分でオフするケースも少なくありません。ですが、正しくオフ作業をしなくては、自爪を傷めてしまうリスクもあるため要注意です。
そこでここでは、自宅で出来るジェルネイルオフの正しい方法とポイントについてご紹介します。
CONTENTS
ジェルネイルオフに必要な道具
ジェルネイルを塗布する時と同様、オフする時にもいくつかの道具が必要です。
作業途中で道具が足りないことに気づくと、爪が中途半端な仕上がりになってしまうため、事前に道具の準備を行いましょう。
【必要な道具】
・ネイルファイル(爪ヤスリ):ネイル表面を削り、リムーバーを染み込みやすくするために使います。およそ150~180G(グリッド)のファイルがおすすめです。
・アルミホイル:爪に染み込ませたリムーバーを揮発させないために使います。事前に小さく(爪を十分に包めるサイズ)切っておきましょう。
・コットン:リムーバーを爪に染み込ませるために使います。アルミホイルと同様、事前に小さく(爪を十分に包めるサイズ)切っておきましょう。
・ピンセット:リムーバーをコットンに染み込ませるときに使います。
・リムーバー:アセトン配合のジェルネイルの除去剤(マニキュア用の除光液とは異なります)。
※揮発性が高く、引火しやすい性質があります。使用する際は火気厳禁かつ必ず換気をしましょう。
・ウッドスティック(またはプッシャー):リムーバーで柔らかくなったジェルを剥がします。
・キューティクルオイル(または保湿クリーム):オフした後の自爪のケアに使います。
ネイルオフの流れとポイント
1.リムーバーをジェルに染み込ませるために、ファイルでジェルネイル表面を削ります。
※削りすぎると自爪まで傷つけてしまうため、ネイル表面を全体的に軽く削る程度にしましょう。
2.リムーバーをコットンにたっぷりと染み込ませます。
※火気厳禁かつ必ず換気をしましょう。
3.ジェル部分にリムーバーが染み込むように、2のコットンを各爪の上に置き、その上からアルミホイルで包みます。
※アルミホイルで包むことで、コットンに浸み込んだリムーバーが揮発することを防ぎます。
4.3の状態で、10分~20分ほど待ちます。
※時間が経ったら、ジェルが爪から浮いているか確認し、浮いていない場合は待機時間を延ばします。
5.ウッドスティック(または、プッシャー)で、柔らかくなったジェルを爪周辺から除去します。
※自爪にまだジェルがついている場合は、無理に剥がさずに再度リムーバーが染み込んだコットンとアルミホイルで包み、時間を置きましょう。
6.すべてのジェルをオフしたら、ファイルで自爪の形や表面を整えます。
7.キューティクルオイルまたは保湿クリームを塗り、自爪とその周辺の保湿ケアをおこないましょう。
オフするときのポイント
・ウッドスティックでジェルを除去する際、いきなり全ての指のアルミホイルを取らないでおきましょう。揮発して再度ジェルが硬化してしまう場合があるためです。
・冬場は気温が低いため、リムーバーが染み込むのに時間がかかります。通常よりも少し長めに時間をとりましょう。
・ストーンを載せている場合は、ファイルでも除去できますが非常に手間がかかるので、ニッパーなどで先にカットしておくと効率的に作業が進められます。
・ジェルネイルのなかでもとくに硬度の高いハードジェルは、リムーバーが効きにくいため、ファイルで削り落としましょう。
※ただし、ハードジェルのセルフオフに慣れていない場合は、プロのネイリストにオフしてもらうことをおすすめします。
・ロングネイルをファイルで削るのは、時間がかかります。自爪と重ならない部分は、ニッパーなどでカットしておくと良いでしょう。
ジェルをオフする際の注意点
次に、セルフでジェルを落とす際の注意点について見ていきましょう。
【ファイルで削りすぎる、無理に剥がすのはNG】
面倒だからといって、ファイルで全部ジェルを落としてしまうのは自爪を痛める原因になり危険です。あくまでファイルはジェルを削るだけ、そして最後に整えるときだけに使うようにしましょう。
また、部分的に浮いているジェルをつまんで無理に剥がすと、同じく自爪を痛める原因になります。
ジェルネイルは正しい工程で時間を置き、浮かせてから優しくオフしましょう。
【除光液では落ちない】
マニキュア(ネイルポリッシュ、ネイルエナメル)を落とす除光液は、アセトンの配合量が少ないため、ジェルネイルを落とす力がありません。
なぜなら、マニュキュアは空気で乾燥するほどの接着力しかないため、除光液にもそれに合わせた量のアセトン配合量となっているからです。
そのため、硬化させてしっかりと密着させるジェルネイルを落とすためのリムーバーとして、除光液は代用できないと覚えておきましょう。
■アセトンリムーバーについて詳しくはこちら
『アセトンリムーバーの基本情報・注意点まとめ|ノンアセトンリムーバーとの違いとは』
【ビニールラップはアルミホイルの代用にならない】
食品などを包むビニール製のラップも(ジェルネイルと同じく)樹脂で出来ています。
ですから、リムーバーを包んだ場合、ラップも溶かしてしまう可能性がありますので、絶対に使用しないでください。
【アセトンは引火性のため火気厳禁】
アセトンは引火性の物質です。アセトンを含むリムーバーを使用する際は、火の近くでの作業は絶対に避けてください。
【リムーバーを直接手で触れない】
リムーバーが肌に触れると、肌がダメージを受ける場合があります。そのためリムーバーを染み込ませたコットンを触る際は、できるだけピンセットを使いましょう。
ネイルオフ後のケア方法
ジェルオフした後の爪は乾燥しやすく、ダメージを受けやすい状態です。そこで次に、ジェルオフ後の爪を労わるための、正しいケア方法をチェックしていきましょう。
【ネイルオイルで乾燥予防】
ジェルオフの直後には、まずネイルオイルで爪を保湿してください。
ジェルオフ用のリムーバーに含まれるアセトンという成分は、爪の水分や油分を奪う性質があります。そのため、ケアアイテムの中でも爪に浸透しやすいネイルオイルを使って、爪にしっかりとうるおいを与えてあげましょう。
【ハンドクリームで保湿】
ネイルオイルで爪を保湿した後は、手元全体にハンドクリームをなじませていきます。
ジェルオフの際にダメージを受けるのは、爪だけではありません。ハンドクリームで周辺のキューティクルや爪のキワも十分保湿してあげるのがおすすめです。
【就寝前は美容液を使ってケア】
爪の保湿ケアは、ジェルオフ後に限らず必要です。乾燥が気になったタイミングで、都度ケアすることを心がけてみてください。
とはいえ、ケアする時間を確保しにくいといった方は、夜寝る前の美容液ケアを習慣化してみてはいかがでしょうか。爪用の美容液なら、ピンポイントでダメージを受けた爪をケアできます。
サロンでオフしてもらうのも選択肢
ジェルネイルを落とす作業は、マニキュアをオフするよりもある程度の工数や時間、手間がかかります。さらに、やり方を間違えると自爪を痛めてしまうリスクもあります。
そのため、不安な場合はネイルサロンでやってもらうのも選択肢の1つです。そこでプロのネイリストによる正しいやり方を見て、次回からは自宅で挑戦してみるのも良いかもしれません。
ネイルライフを楽しむために正しくオフしましょう!
ジェルネイルは、オフをする際にいくつか手順を踏まないといけません。大切な爪の健康を保つためにも、ポイントを押さえて正しく丁寧に行うようにしましょう。
また、オフ後は必ずキューティクルオイル(ネイルオイル)や保湿クリームなどで爪と爪周辺を保湿し、ネイルを長く楽しめる土台づくりも心がけてくださいね。
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この記事の監修者
金子 実由喜