ソフトジェルとハードジェルの違いまとめ|メリット・デメリットを見極めて選ぼう!
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ジェルネイルの中には、「ハード」と「ソフト」の2種類があることをご存じでしょうか。
現在、多くのネイルサロンやセルフネイルなどで使用されることが多いのはソフトジェル(「ソークオフジェル」とも呼ばれる)。ですが、実はソフトジェルは、ハードジェルとは異なる特徴を持たせた後発のアイテムなのです。
そこでここでは、ソフトジェルとハードジェルの違いに注目し、ソフトジェルとハードジェルそれぞれの特徴・性質やメリット・デメリットなどをご紹介します。
CONTENTS
ソフトジェルとハードジェルの違い
まずは、ソフトジェルとハードジェルの基本的な違いについて見ていきましょう。
【硬さ、ツヤ】
文字通り、ソフトジェルよりもハードジェルのほうが硬く、ツヤもよく出ます。
またハードジェルのほうが硬いために傷もつきにくく、色素沈着がしにくいという特徴があります。
【耐久力】
ソフトジェルはおよそ2~3週間持つと言われていますが、ハードジェルはおよそ1か月と、一般的にソフトジェルよりも長く持つとされています。
また、ハードジェルはひび割れにも強く、自爪への密着度も高い特徴があります。
【扱いやすさ】
ソフトジェルもハードジェルも工程的にはほとんど同じですが、ハードジェルは装着時にプライマーが必要なのに対して、ソフトジェルは不要です。
そして、最大の違いはネイルをオフする時です。ソフトジェルはアセトンを使ってジェルをふやかせる方法をとりますが、ハードジェルは削るのみ。
つまりハードジェルは、使い慣れていないとオフの際に自爪まで削ってしまうおそれがあります。そういったことから、特にジェルネイル初心者の方には、ソフトジェルのほうが扱いやすいと言えるでしょう。
■ソフトジェルのオフの仕方についてはこちら
『ジェルネイルの落とし方のポイントまとめ!セルフでネイルオフする正しい方法とは』
【アレルギーの心配】
ジェル自体が様々な溶剤の配合によってできているため、ソフトジェル・ハードジェルに関わらず、その方の体質・肌質によってはアレルギー反応がでる可能性は否めません。
そのため、一般的にアレルギーを引き起こすとされる成分不使用のジェルをできるだけ選ぶようにしましょう。
ただし、先述したように、ソフトジェルの場合は、落とす(オフする)際にアセトンを使います。中には肌がアセトンに反応してしまう方もいるため、アセトンが合わない場合はハードジェルのほうが良いでしょう。
■アセトンリムーバーについてはこちら
『アセトンリムーバーの基本情報・注意点まとめ|ノンアセトンリムーバーとの違いとは』
【爪の長さ調整】
爪の長さを調整できるという点では、硬度があるハードジェルのほうが安定感が出て、長く伸ばすことができます。
ソフトジェルでもネイルチップとの併用で長さを出せますが、ハードジェルの場合は1センチ以上ジェルだけで長さを出すことができます。ソフトジェルの場合はジェルのみだと5ミリ程度です。
■長さ出しについて詳しくはこちら
『セルフネイルの長さ出し方法!ジェル、アクリルスカルプチュア、チップオーバーレイの使い方』
【カラーバリエーション】
カラーバリエーションに関しては、ソフトジェルのほうが豊富に揃っています。そのため、個性的な色を探したいという方はソフトジェルがおすすめです。
【装飾のしやすさ】
カラーバリエーションはソフトジェルのほうが多い反面、ストーンなどの3Dデザインをするならハードジェルのほうが向いています。
ハードジェルのほうがジェルがしっかり固まるのでストーンも固定しやすく、外れにくくなるメリットがあるためです。
【セルフジェルネイル初心者に向いているのは】
ジェルそのもの柔らかさの違いやオフする際の難しさなどを鑑みると、セルフジェルネイル初心者の方にはソフトジェルのほうが向いています。
【ソフトとハードの特徴一覧】
特徴 | ハードジェル | ソフトジェル |
硬さ、ツヤ | 硬くて割れにくい、ツヤがある | ハードには劣る |
耐久力 | 1ヶ月程度 | 2~3週間程度 |
扱いやすさ | ジェルの粘度が高く、ジェルネイル初心者には扱いにくく、オフするときが難しい | 全体的に使いやすい |
アレルギー | オフ時のアセトンによるアレルギーの心配はない | オフ時のアセトンによるアレルギーの可能性がある |
爪の長さ調整 | 5ミリ程度ならジェルだけで伸ばせる | チップなどを併用すればソフトジェルでも可能 |
カラーバリエーション | 少ない | 多い |
装飾のしやすさ | ストーンなどがしっかり固定できる | ハードには劣る |
ジェルネイル初心者の扱いやすさ | 難しい | 簡単 |
ハードジェルとソフトジェルの合せ技も可能
それぞれに特徴の違うハードジェルとソフトジェルですが、両方の特徴を活かして使う方法もあります。
例えば、ベースジェルにはリフトしにくい(浮きにくい)ハードジェルを使って土台をしっかり固め、カラージェルとトップジェルにはカラーバリエーションが豊富なソフトジェルを使う、という方法もあります。
この方法を使うと、ベースのハードジェルをオフすることなくソフトジェル部分のみをオフして、カラーチェンジしていくことができます。
※ただし、この方法はプロのネイリストの技術が必要なため、安易にセルフネイルで行わないようにしましょう。
セミハードジェルという第3の選択肢
最近では、3つ目の選択肢として「セミハードジェル」というアイテムが出ています。硬さ、ツヤ、扱いやすさなどすべての点においてハードジェルとソフトジェルの中間にあるジェルネイルです。
ソフトジェルよりも硬く、割れにくくツヤも出て、爪へのダメージも少ないのがメリット。その一方で、時間はかかるものの、ソフトジェルのようにアセトンでオフすることも可能というジェルタイプです。
ソフトジェルでは強度やツヤに物足りなさを感じものの、オフの際に自爪にできるだけ負担をかけたくない方は、セミハードジェルをお試しになってみてはいかがでしょうか。
ソフトジェル、ハードジェルのメリット・デメリットを見極めて
ソフトジェル、ハードジェルそれぞれにメリット・デメリットがあります。一概にどちらが良いというものではなく、自分の体質や必要なシーンによって使い分けるのが賢い選択かもしれませんね。
また、プロのネイリストに相談の上、両方を組み合わせてみたり、セミハードジェルに挑戦してみたりするなどしてみると、これまで以上におしゃれの幅が広がっていくことでしょう。
ぜひ、いろいろなジェルを体験して、自分にあったネイルの楽しみ方を見つけてみてください。
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CARRIERE(キャリエール)はJNA(NPO法人日本ネイリスト協会)認定校です。
※キャリエール ネイルスクール学院長の金子 実由喜は、JNA副理事長です。
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この記事の監修者
金子 実由喜