ネイリストのキャリアアップとは？サロンワーク以外の働き方の選択肢紹介

2021/05/31

仕事・キャリア

プロのネイリストとして、ネイルサロンや総合美容サロンなどでのサロンワークを一通り経験し、ある程度ネイリストとしての自信がつくと、次のキャリアアップを考える方は少なくありません。

ですが、ネイリストと言えばサロンワーク、というイメージが強くあると、キャリアアップもまた「別のサロンに転職する」という選択肢以外に見えづらくなるのではないでしょうか。

そこでここでは、サロンワークでネイリストとしての実績を一定レベルまでクリアできた後、どのような道がキャリアアップとして想定できるのか、「（他店・他社での）サロンワーク以外のキャリアアップ」に注目してご説明します。

CONTENTS

1 キャリアアップ１．独立開業
2 キャリアアップ２．ネイルスクール講師・指導者
- 2.1 【JNA認定講師資格試験の受験資格】
3 自分らしくキャリアアップを目指す！

キャリアアップ１．独立開業

ネイリストとしての技術を磨き、接客サービスやマネジメント・経営関連のスキルも身に付いている場合、キャリアアップとして視野に入るのが「独立開業」です。

とはいえ、自分自身のサロン店舗を持ち経営を軌道に乗せて継続させることは、最初の資金面だけでなく、その後の運営・集客面においても、想像以上にハードルが高いと言えます。

たとえば、サロンワーク時代の（サロンにではなく自分自身の）リピーター様のうち、どれだけの方を継続してご利用いただけるように誘導できるのかも、開業当初における経営戦略のひとつになります。

また、ネイル施術の技術を磨き続けるのはもちろんのこと、何らかのネイルコンテストで実績を作り認知度を上げたり、それらの実績をもとに宣伝活動を積極的に行ったりするなど、お客様を獲得し維持するための地道なベース作りが重要となります。

そのため、独立した最初から店舗全体を借りるのではなく、他社が運営するサロンなどの店舗の一角を借りて自身のお客様にサービス提供を行う、いわゆる「面貸し（ミラーレンタル）」という運営方法が選択肢のひとつとしてあるのです。

その他、「フリーランスネイリスト」として、サロンを持たずにお客様のご自宅などに出張するケースもありますが、やはり「個人事業主」として経営を維持する工夫が重要となります。

※「フリーランスネイリスト」については、以下の記事で詳しくご説明しています。
⇒『フリーランスネイリストとは？フリーランスになるための心構えと必要なスキル』

キャリアアップ２．ネイルスクール講師・指導者

ネイリストとしての技術と実績を積み重ねた後は、後進のネイリストたちを育てる「ネイルスクール講師・指導者」としてキャリアップする道があります。

指導する場所は、ネイルスクール、美容・理容専門学校のほか、美容系大学・短期大学からカルチャースクールまで、指導の対象者も含めて幅広く想定されます。

確かな信頼を得たネイル指導者になるには、「JNA認定講師資格試験」を合格し、「JNA認定講師」になる方法があります。

JNA認定講師になると、JNAが主催するセミナーの講師、各試験の試験官、コンテストの審査員、その他ネイルに関する普及・発展活動への参加・主導といった、講師のみのジャンルにとらわれない活躍の場が広がります。

ただし、認定講師になるには、当然ながら厳しい条件があり、高水準の知識・スキルが必要となります。たとえば、技術面だけではなく、生理解剖学やネイル製品の内容成分などについての深い知識と、それらを生徒に的確に教え育てる能力と責任感が求められるのです。

【JNA認定講師資格試験の受験資格】

※JNA（日本ネイリスト協会）公式サイトより一部抜粋。詳細はJNA公式サイトをご確認ください。

①ネイリスト技能検定試験1級に合格し、受験において1級合格認定日（ディプロマに記載された日）より1年以上経過している方。
②プロネイリストとして実務経験を有する方。
③JNAの個人正会員であること。
④受験日において満二十歳以上であること。
⑤JNA発展の為に尽力くださる方。
⑥「JNA 認定校」を卒業している方。
⑦「ネイルサロン衛生管理士」の資格を取得している方。
⑧「ジェルネイル技能検定試験上級」の資格を取得している方。
⑨「JNAフットケア理論検定試験」の資格を取得している方。
⑩「勉強会」と「授与式」に必ず出席できる方。
⑪どのような場面でも日本語による十分なコミュニケーション能力がある方。
⑫過去3年の間にJNA主催の全日本ネイリスト選手権のプロフェッショナル部門の種目に出場していること。