ナチュラルスキンカラーをきれいに塗る方法!ネイリスト技能検定試験2級課題のポイント
技術・デザイン
2016年春のネイリスト技能検定試験2級から、カラーリングの指定色が変更になりました。
従来の赤のみから、赤、ピンク系、ナチュラルスキンカラー、ホワイトパールの4色になり、試験前にこの中からひとつ選択された「課題色」が公表されます。
この中でもナチュラルスキンカラーとホワイトパールは塗布時にムラができやすく、他の色に比べて難易度がやや高くなっています。
そこでここでは、ナチュラルスキンカラーをきれいに塗る方法をご紹介します。
■ネイリスト技能検定試験2級について詳しくはこちら
『ネイリスト技能検定試験2級について|試験概要と試験に向けての注意すべき点』
CONTENTS
ナチュラルスキンカラーとは
「ナチュラルスキンカラー」は、肌の自然な色合いを意味する言葉であり、肌の健やかな状態について言及する場合にも用いられます。
近年、ナチュラルな美しさを重視するトレンドが注目されており、その中でもネイルにおけるナチュラルスキンカラーが流行しています。
ナチュラルスキンカラーのネイルは、自然な肌色を表現するカラーで、手元を華やかにしながらも上品で落ち着いた印象を与えます。また、ベージュやピンク系など肌に馴染みやすいカラーのため、ビジネスシーンやフォーマルな場面でも使いやすいというメリットもあります。
ナチュラルスキンカラーの塗り方
ではさっそく、ムラになりやすいナチュラルスキンカラーネイルの塗り方について見ていきましょう。
1.準備
次のネイル用品を用意しましょう。
・ベースコート
・ナチュラルスキンカラーのポリッシュ(モデルの手肌に似合うトーン)
・トップコート
・キューティクルオイル
・ファイル(爪やすり)
・クリーナー
・コットン
・ウッドスティック
・アセトン
また、手や爪をきれいに洗ってから始めましょう。
2.ベースコートを塗る
まずは自爪の表面を整えます。
■自爪の整え方について詳しくはこちら
『自爪の整え方マニュアル|キレイに見せる方法から道具・アフターケアまで解説』
その後、ベースコートを塗ります。ベースコートには、爪の保護とネイルポリッシュの密着をよくする役割があります。ベースコートが乾いたら、次のステップに進みましょう。
3.ナチュラルスキンカラーを塗る
①ネイルのハケの片面にカラーを取り、ボトルの縁で量を調整します。
※カラーの量が少ないとハケ跡がのこりやすい反面、多すぎると凸凹になりやすいデメリットがあります。ネイルの粘度にもよるため、何度か試して適量を掴みましょう。
②爪の左右どちらか片側・側面の下から爪先端に向かって「一方向」に素早く塗ります。
③「片側の側面」「中央」「もう片方の側面」と、少し塗布面がかぶるくらいの間隔で素早く塗った後、レベリング(ジェルが表面張力によって自然に平らになろうとする現象)でなじませます。
※2度塗りをする場合も、同様に側面から順に一方向に塗ります。
④塗布した後は、完全に乾くまで待ちましょう。
4.トップコートを塗る
トップコートを塗ります。トップコートは、ネイルポリッシュを保護する役割があります。また、ネイルポリッシュの光沢を出すこともできます。
カラーと同じく、爪の側面から均等に塗りましょう。
5.仕上げ
仕上げに、キューティクルオイルを爪の周りに塗り、保湿しましょう。また、クリーナーで余分なポリッシュを拭き取り、爪の形を整えましょう。
上手に塗布するためのポイント
・ブラシは軽く持ちましょう。
・ブラシに圧力をかけすぎないように、均一の力で軽く塗り、乾かしましょう。
・ほとんどの場合、一度の塗布では発色しにくいので、理想の色味になるまで2回、3回と塗り重ねていきましょう。
・指ごとに発色の濃淡が出ないよう、ブラシにつけるポリッシュの量を毎回均一にするように気をつけましょう。
ブラシ選びのポイント
1.ソフトで密度のあるブラシを選ぶ
先述したように、ナチュラルスキンカラーは、色ムラや筆跡が目立ってしまうことがあります。そのため、ソフトで密度のあるブラシを選ぶことで、ムラなく均一に仕上げることができます。
2.フラットなブラシを選ぶ
ナチュラルスキンカラーは、基本的には全体に薄く塗ることが多いため、フラットなブラシを選ぶことで均一に仕上げることができます。
3.使いやすい長さのブラシを選ぶ
ブラシの長さが短すぎると、塗りにくくなることがあります。一方、長すぎると扱いにくくなることがあります。自分が使いやすい長さのブラシを選ぶことが大切です。
モデルの肌にあったポリッシュの選び方
モデルの肌色と調和するポリッシュの色を選ぶことも大切です。
肌の色が明るめの場合は、ヌード系や淡いピンク系のポリッシュが似合います。逆に肌の色が暗めの場合は、濃い目のベージュ系やブラウン系のポリッシュが似合います。
そして、肌のトーンがウォーム(暖色系)の場合は、イエローやオレンジが入ったポリッシュが似合います。一方、クール(寒色系)の場合は、ブルーがかったピンクやパープルが入ったポリッシュが似合います。
ナチュラルスキンカラーネイルをマスターしよう!
ナチュラルスキンカラーは、塗布が難しい色ですが、それであるからこそお客様にとってはプロのネイリストに依頼する価値があるというものです。
仮にネイリスト技能検定試験2級受験時にナチュラルスキンカラーが採用されなかったとしても、いずれプロのネイリストとして活躍する際、現場でお客様から依頼されることになるでしょう。
試験対策としてはもちろん、最終的にはお客様に最高のネイルを提供するという目標のために、塗り方のポイントをしっかりとマスターしましょう。
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この記事の監修者
金子 実由喜