ネイルチップの上手な付け方とは?粘着グミ・両面テープ・グルー別の外し方やアフターケア方法紹介
技術・デザイン
ネイルチップの付け方は、両面テープや粘着グミ、グルーやジェルなど、タイプによって異なります。それぞれメリット・デメリットも違うため、どれに挑戦するべきか迷ってしまうのではないでしょうか?
そこでここでは、ネイルチップの上手な付け方・外し方をタイプ別にご紹介。装着前後にやっておくべき準備やケアを知りたい方も、ぜひ注目してみてください。
CONTENTS
ネイルチップとは?
ネイルチップとは、爪型のチップにマニキュアやジェルを塗り重ねたもの。いわゆる「つけ爪」と呼ばれるもので、指先のおしゃれを手軽に楽しめるアイテムです。
ネイルチップには、主に以下の2種類があります。
・両面テープタイプ
・接着剤タイプ
装着しても簡単に剥がせて、仕事や学校で長期間のネイルができない方にもぴったり。理想の爪型を選べるため、自爪の形や長さに関するお悩みも解消してくれるでしょう。
【ジェルネイルとの違いについて】
ネイルチップとジェルネイルの違いは、主に付け方とコストにあります。同じジェルを塗り重ねるにしても、対象がジェルネイルは自爪、ネイルチップはチップです。
自爪に塗ると手先になじみやすい一方、そう頻繁にデザインを変えられるものではありません。
ネイルチップは、装着にかかる時間は10分程度なうえ、簡単に剥がせます。外れやすいのがややネックなものの、その日の気分やファッションに合わせて、デザインはもちろん形も選べるのがポイント。
外しても繰り返し使えるため、コスパも良好です。
ネイルチップを付ける前に準備すること
ネイルチップをいきなり自爪に装着しても、キレイに仕上がらない可能性があります。装着前に準備しておくポイントを、あらかじめチェックしておきましょう。
【ネイルファイル(爪磨き)で自爪の長さ・形を整える】
ネイルチップの装着前には、まず自爪の長さと形を整えておくのが基本です。ネイルチップの形状はひとつではないため、場合によっては自爪からはみ出してしまうこともあります。
自爪がネイルチップに収まるよう、ネイルファイルを使って整えておきましょう。チップに対して、自爪がやや短くなるくらいが目安です。
【爪の油分や汚れを落とす】
爪の水分や油分、汚れなどを落としておくこともネイルチップ装着前の大切なポイントです。
両面テープ・接着剤タイプ問わず、自爪に障害物があるとうまく貼り付かない可能性大。一時的には装着できても、剥がれる原因になってしまうかもしれません。
ネイルチップをしっかり装着するためには、消毒用アルコールや除光液の使用がベター。もしくは石鹸で手をよく洗い、自爪の表面についた油分などを取り去っておきましょう。
【甘皮(キューティクル)のケア】
見た目のキレイさと持ちのよさをアップさせたいなら、甘皮のケアも怠ってはいけません。
甘皮とは爪の根元にくっついている薄い皮のことで、伸びすぎているとネイルチップのつきや仕上がりを邪魔してしまいます。
キューティクルリムーバーを甘皮に塗布してふやかしたのち、プッシャーやウッドスティックで押し上げましょう。コットンやガーゼを指に巻き付け、余計な甘皮を取り除けばケアの完成です。
【あわせて読む】
『自爪の整え方マニュアル|キレイに見せる方法から道具・アフターケアまで解説』
【ネイルチップの形を整える】
自爪のみならず、ネイルチップの形も整えておく必要があります。ネイルチップは日本人の爪に対し、横幅が広かったり根元の形が合っていなかったりするアイテムも多いです。
とくに横幅は自爪へのなじみやすさにかかわってくるため、広すぎる場合は、ネイルファイルでネイルチップの両端を少しずつ削ってみてください。幅が決まったら、仕上げにスポンジファイルでなめらかに整えましょう。
ネイルチップを付けるときに必要なアイテム
ネイルチップを自爪に装着するときには、専用のアイテムが必要です。両面テープやシール、いわゆる接着剤といわれるグルー・ジェルのほか、粘着グミもそのひとつ。
それぞれのメリット・デメリットと、付け方をチェックしていきましょう。
【粘着グミ】
粘着グミは、その名のとおりグミのような弾力が特徴のアイテム。両面テープの付け外しのしやすさと、接着剤の装着力を両立しています。
粘着グミのメリット・デメリットは以下のとおり。
■メリット:付け外しが容易、接着力が高い、再利用可能
■デメリット:水やお湯に弱い
あらかじめ爪型になっているため、カットする手間を省けるのがメリット。比較的接着力に優れており、状態よく保管すれば繰り返しの使用も可能です。
ただし、水やお湯には弱く、手を洗ったりすると外れやすくなるのはデメリットといえます。
<粘着グミでの付け方>
透明のフィルムを剥がして接着面が出てきたら、それをネイルチップもしくは自爪に貼るだけ。台紙も透明の傾向にあるため、位置を確認しながら貼れるでしょう。
装着前に台紙を剥がし、自爪にかぶせてしっかり押し当てれば完成です。
【両面テープ・シール】
両面テープやシールの仕様も、基本的には粘着グミと変わりません。台紙に爪型のシールが並んでおり、手の皮脂がつかないようピンセットで取って装着していきます。
両面テープ・シールのメリット・デメリットは以下のとおり。
■メリット:100円ショップなどでも手に入る、コスパ良好
■デメリット:衝撃が加わると剥がれやすい
粘着グミより手に入りやすく、100円ショップなどでも購入できるのがメリット。1枚あたりのコストが低いため、ネイルチップを付ける練習にも適しているでしょう。
ただし、粘着力がそこまで高くないのはデメリット。爪先に衝撃が加わると剥がれやすくなってしまうため、指先に負担をかけないよう気を付けてください。
<両面テープ・シールでの付け方>
台紙から1枚取ったら、ネイルチップもしくは自爪に貼ります。ネイルチップや自爪より一回り小さいサイズのものが多いため、面積が足りない場合は2枚付もOKです。
少しでも粘着力を高められるよう、自爪の根元にしっかり沿わせるように装着するのがコツです。
【グルー、ジェル】
グルーやジェルは、両面テープや粘着グミに比べ、自爪への接着力が高いアイテム。なかでもグルーでの付け方は、ネイルサロンでも多く取り入れられています。
■メリット:強度が高い、取れにくい
■デメリット:チップを繰り返し使用できない
衝撃が加わっても取れにくく、強度があるのがメリット。長時間しっかり持たせたいときなど、特別な日の使用にぴったりです。
ただし、ネイルチップを再利用できないのがデメリット。外すときに使用するリムーバーはネイルチップを溶かしてしまうため、繰り返しの使用ができません。
<グルー、ジェルでの付け方>
まず、ネイルチップの裏側にグルーを塗布していきます。そのあと自爪にかぶせ、根元から爪先に向かって、順にテンションをかけていくように装着すれば完成です。
ジェルでネイルチップを装着するときには、硬化用のライトが必要です。
ライトを照射して固めていくのですが、ネイルチップの裏側に光が届きにくい場合があります。手持ちのグルーがないときに使用を検討するくらいが良いでしょう。
ネイルチップの上手な付け方
ネイルチップの付け方が分かっていたとしても、コツをつかんでいなければうまく装着できない場合も少なくありません。
そこで次に、ネイルチップを上手に付けるポイントを付け方ごとにご紹介します。
【粘着グミ】
粘着グミは粘着力が高いからこそ、取り扱いには要注意。手指の皮脂がつかないよう、台紙から剥がすときは、粘着部分ではない端のほうを持つようにしましょう。
また、ネイルチップをかぶせるときは、自爪・ネイルチップのどちらに貼り付ける場合でも、根元から押さえつけるように装着すると外れにくさがアップするはずです。
【両面テープ・シール】
両面テープは粘着グミより粘着力が劣る傾向にあるものの、同じく皮脂汚れには注意が必要です。1枚が薄いぶん、ピンセットを使用すると装着しやすいかもしれません。
また、両面テープとネイルチップの間に空気を入れないようにしましょう。
爪のカーブに合わせて圧を加え、根元から徐々に倒すように装着していくのがおすすめ。しっかり密着させるために、指の腹で数十秒~1分程度キープするのもポイントです。
【グルー、ジェル】
グルー、ジェルともに、まず注意したいのが隅々まで塗りすぎないことです。ネイルチップの際まで塗ってしまうと装着時にあふれる可能性があるため、1~2mm程度は余白を設けましょう。
装着時に空気が入らないよう、根元から徐々に倒していき、数十秒~1分程度そのままおさえて固定するのは、両面テープやシールと同様です。
ネイルチップが取れやすくなる原因と対処法
ネイルチップが取れやすくなる原因は、付け方や技術によるところだけではありません。油分が残っていたり、チップと自爪に隙間があったり、さまざま考えられます。
そこで次に、ネイルチップが取れやすくなる原因とその対処法をみていきましょう。
【油分が残っている】
自爪や接着剤に油分が付着していることが、まず考えられる取れやすい原因です。
ネイルチップ側に接着剤が付いた状態で取れるのなら、自爪に油分が残っている可能性があります。装着前に、消毒用アルコールや除光液で手指の油分を十分に取っておきましょう。
また、自爪に接着剤を残したままネイルチップだけ取れるのであれば、粘着グミや両面テープの接着部分を触っていて、手指の油分が移ってしまっていると考えられます。ピンセットを使って装着すると、油分が移ることはありません。
【接着剤が合ってない】
ネイルチップの装着に問題がないようにみえる場合は、接着剤がネイルチップや自分のライフスタイルに適していないのかもしれません。
接着剤によって、取れやすさはさまざまです。どうしても手先を使う機会が多い方は、粘着力の高いタイプを選ぶなど、他の接着剤を試してみると良いでしょう。
【チップと自爪に隙間がある】
ネイルチップと自爪の接着部分をみたときに、隙間があると取れやすい状態です。そのまま衝撃が加わると、たちまちに取れてしまうでしょう。
チップと自爪のカーブが合っていない可能性が高いため、比較的厚みのある粘着グミを使用するか、グルーでしっかり隙間を埋めて固定するのがおすすめ。加えて、自爪に合ったチップを選べるオーダーメイドに注目してみてください。
【ネイルチップが長すぎる】
ネイルチップが長すぎるゆえに、取れやすいというケースもあります。ロングチップはどうしても負荷がかかりやすくなるため、粘着力に優れたグルーを選ぶのが一般的です。
「グルーは自爪への負担が気になる…」という場合は、ベースコートを塗った自爪に装着すると、外すときの負荷がやわらぐでしょう。
ネイルチップの上手な外し方
ネイルチップを付けたはいいけれど、どうやって外すか分からないという方もいるでしょう。間違った方法で外すと、自爪に大きなダメージが及んでしまうかもしれません。
そこで次に、ネイルチップの上手な外し方を説明していきます。
【粘着グミ】
粘着グミを使用した場合、ネイルチップを外すのに特別な道具は必要ありません。
ネイルチップの先端をつまみ、そのまま上に引っ張ります。ある程度引っ張り上げられたら、根元側を浮かせるようにやさしく外していきましょう。
もし、しっかり付きすぎていて取れない場合は、無理に引っ張ってはいけません。痛みを伴う場合があるため、ぬるま湯に爪先を浸けて粘着グミをふやかしてみてください。
【両面テープ・シール】
両面テープやシールの場合は、先にネイルチップが付いたままの指先をぬるま湯に浸けておきます。
1~2分経過したらお湯から上がり、自爪とネイルチップの間にウッドスティックを差し入れて、ゆっくりと持ち上げて浮かせていきましょう。
うまく差し込めなかったり自爪から離れなかったりするときは、再度ぬるま湯に浸けるところから始めるのが吉です。
【グルー、ジェル】
グルーやジェルで接着させた場合は、まずネイルチップと自爪の間にリムーバー(アセトン)を染み込ませて放置します。1~2分程度経ったら隙間にウッドスティックを差し込んでみて、ネイルチップが浮くようならそのまま外していきましょう。
もしまだ自爪から離れないようであれば、再びリムーバーを染み込ませて放置するのを繰り返してみてください。
ネイルチップを外したあとのケア方法
ネイルチップを外したあとの自爪は、負担がかかっており乾燥もしやすい状態です。次にネイルチップを付けたときも美しい爪先でいるため、アフターケアを怠らず行いましょう。
最後に、ネイルチップを外したあとにやっておきたいケアを3つご紹介します。
【キューティクルオイルで甘皮ケア】
甘皮のケアは、ネイルチップの装着前だけでなく、外したあとも取り組むのがおすすめ。いつも余分な甘皮がない状態にしておくと、ネイルチップをスムーズに付けられます。
爪先の保湿も兼ねて、キューティクルオイルを使って丁寧にケアしましょう。キューティクルニッパーを使って、ささくれや余分な甘皮を処理しておくとさらにキレイに仕上がります。
【あわせて読む】
『自爪の整え方マニュアル|キレイに見せる方法から道具・アフターケアまで解説』
【爪専用美容液を使って保湿】
自爪全体の保湿を徹底したいなら、爪専用美容液でケアするのもひとつの手。乾燥を防ぎ、みずみずしい自爪に導いてくれるでしょう。
さらにハケタイプのアイテムなら、マニキュアのように塗り広げるだけでケアが完了するため便利です。
【ハンドクリームでマッサージ】
キューティクルオイルや爪専用美容液が手元にないなら、ハンドクリームで代用するのも一案です。爪や甘皮だけでなく、手先全体をしっとりと保湿できます。
ハンドクリームを塗り広げるときは、軽くマッサージするようになじませるのがベター。手元の血行がよくなり、健康で美しい爪先が叶えられるでしょう。
ネイルチップの付け方・外し方ともに簡単!
デザインが豊富で、付け方によっては繰り返しつかえてコスパ良好なネイルチップ。ジェルネイルより外し方も簡単で、ファッションアイテムとして活躍してくれます。
ネイルチップのタイプは、粘着グミ・両面テープやシール・グルーやジェルの3種類。それぞれにメリットとデメリットが存在します。
自分に合ったひとつを選び、正しい付け方と外し方を習得しましょう。美しい爪のためには、アフターケアも大切ですよ。
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この記事の監修者
金子 実由喜