イクステンションとは?イクステンションジェルを使って理想の長さだしを叶えましょう!
技術・デザイン
指先を彩るネイルアートは、ファッションアイテムのひとつとして欠かせません。しかし、自爪が短い、弱い、形が悪いなど、思い通りのデザインが楽しめないとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決してくれるのが、ネイルエクステンションです。イクステンションとは、自爪に人工的な素材を装着することで、長さや形を自由に変え、華やかなデザインを楽しむことができるネイル技術のこと。
ここでは、ネイルイクステンションの主な種類、それぞれのメリット・デメリット、またイクステンションジェルを使った施術の流れなど、ネイルイクステンションについて詳しく紹介していきます。
CONTENTS
イクステンションとは
イクステンション(長さだし)とは、自爪に人工的な素材を装着することで、長さや形を自由に変え、華やかなデザインを楽しむことができるネイル技術です。
スカルプチュアやジェル、チップを使用したりするなど、様々な種類があり、自爪が短い、弱い、形が悪いなど、自爪にお悩みをお持ちの方でも理想のネイルを叶えることができます。
イクステンションを施すと、以下のようなメリットがあります。
・爪を長く、美しく伸ばすことができる
・自爪では表現できない、様々なデザインを楽しむことができる
・弱い爪を補強し、折れにくくすることができる
・爪の形を整え、指先を美しく見せることができる
ネイルアートの幅を広げ、より個性的な表現をしたい方におすすめです。
イクステンションの主な種類
ネイルエクステンションには、大きく分けて「スカルプチュアネイル(アクリル、ジェル)」「チップ&オーバーレイ(アクリル、ジェル)」「チップ&ラップ」「バーチャル」4つの種類があります。
これらの中で「ジェルネイル」を使ったイクステンションの場合、ソフトジェルなら長くても5mm程度(ハードジェルで1cm程度)が限界とされているため、さらに長さを出したい場合はスカルプチュア、またはネイルチップを使った方法があります。
■ジェルネイルでのイクステンション(長さだし)についてはこちら
『ジェルネイルでの長さだし方法』
【スカルプチュア】
スカルプチュアは、専用のジェルやミクスチュアを爪に塗布して、長さや形を形成する技術です。自爪を補強する効果も高く、自由度の高いデザインが可能です。
■メリット:
・長さや形を自由にデザインできる
・自爪を補強し、折れにくくする
・豊富なカラーやデザインバリエーション
■デメリット:
・施術時間が長い
・オフする際は専門的知識が必要
【ネイルチップ】
ネイルチップは、あらかじめ自爪に合わせて整えたチップを自爪に接着し、ジェルでコーティングする技術です。スカルプチュアよりも手軽に長さを出すことができ、オフも比較的簡単です。
なお、ネイルチップを使う方法のひとつとして「チップ&オーバーレイ」があります。チップ&オーバーレイとは、先端部分にのみ付けるハーフチップとジェルまたはアクリルを併せたイクステンションです。
グルー(接着剤)をつかうため、接着力が比較的弱いのがデメリットに挙げられます。
■メリット:
・(スカルプチュアと比べて)施術時間が短い
・(スカルプチュアと比べて)オフが簡単
■デメリット:
・(スカルプチュアと比べて)デザインの自由度が低い
・(スカルプチュアと比べて)持ちがあまり良くない
イクステンションジェルとは
実はここ数年、注目されているもう一つのイクステンション施術があります。それが「イクステンションジェル」を使った長さだし。
イクステンションジェルの最大の魅力は、その柔軟性と強度にあります。自爪に直接塗布し、UVまたはLEDライトで硬化させることで、長持ちする美しい仕上がりを実現。
また、イクステンションジェルは、自爪へのダメージを最小限に抑えながら、理想の長さや形を作り出すことができるのも注目ポイントです。
イクステンションジェルには透明感のあるジェルからカラフルなものまで、様々な種類があり、単色使いからアートの埋め込みまで、幅広いデザインが楽しめます。
【イクステンションジェルとハードジェルの違い】
「従来のハードジェルでも長さだしができるのなら、同じジェルのイクステンションジェルとはどう違うの?」と、疑問に思われるかもしれません。
ですが、イクステンションジェルが「自爪の長さを延長する目的で使用される」のに対し、ハードジェルは「爪の補強やオーバーレイ、形状の修正に使用される」ように、そもそもの使用目的に違いがあるのです。
■イクステンションジェルの特徴:柔軟性があり、自爪により自然にフィットしやすい
<メリット>
・自爪へのダメージを最小限に抑えつつ、理想の長さや形を作り出せる
・柔軟性が高いため、自然な仕上がりになる
・アセトンで落とせるものもある
<デメリット>
・ハードジェルに比べて、強度が若干劣る場合がある
・正しい技術が必要で、施術には専門的な知識が求められる
■ハードジェルの特徴:硬化後の強度が非常に高い
<メリット>
・高い強度により、爪をしっかりと保護し、長持ちさせることができる
・爪の形状を美しく見せることが可能
<デメリット>
・オフする際には、専用のリムーバーではなく、ファイリングが必要で、自爪にダメージを与える可能性がある
・柔軟性が低いため、自爪とのフィット感がイクステンションジェルに比べて劣る場合がある
イクステンションジェルとハードジェルは、それぞれ異なる特性があるため、用途に応じて選び分けることが重要です。
イクステンションジェルは自然な長さ出しや形状作りに、ハードジェルは爪の補強や長期間の持ちが求められる場合に適していると覚えておきましょう。
イクステンションジェルの長さ出しのやり方
では具体的に、イクステンションジェルの長さ出しの手順を見ていきましょう。
【1. 自爪の下準備をする】
イクステンションジェルを塗布する前の爪の準備作業は、ジェルの持続性を高め、仕上がりを美しくするために必須です。
まずは、手指を消毒してから、甘皮のケアに移ります。甘皮を柔らかくするために、38〜40℃の温かい水に指を数分間浸します。甘皮が柔らかくなったら、キューティクルリムーバーを塗布して、硬い甘皮も柔らかくしましょう。
次に、キューティクルプッシャーを使用して、甘皮を優しく押し上げます。甘皮が浮き上がったら、ガーゼで余分な汚れを拭き取り、ニッパーで余分な甘皮を取り除きます。これで甘皮の処理は終了です。
■詳しい下準備(プレパレーション)の方法はこちら
『プレパレーションでネイルの持ちアップ!下準備の方法・手順とは』
【2. サンディングをする】
続いて、爪の形を整えるためにネイルファイル(爪やすり)を使用して長さを適切に調整します。
次に、スポンジファイルで爪の表面を滑らかに磨きましょう。このサンディング作業で発生したダスト(細かな粉塵)は、清潔なダストブラシで丁寧に除去します。
爪の表面だけでなく、キューティクル周りや爪の裏まで完全にダストを取り除いておきましょう。
その後、プレプライマーを塗布して爪の表面の水分や油分を取り除きます。プレプライマーは薄く均一に爪全体に塗るだけでOKです。
【3. ベースジェルを塗布する】
次に、ベースジェルの塗布を行います。
ジェルをブラシに適量取り、爪の根元から先端へ向かって丁寧に塗布してください。
ジェルが爪の先端で剥がれるのを避けるため、爪の側面(エッジ)にも注意して塗ることが重要です。最後に、ライトを使用して30秒間硬化させれば作業は終了です。
※使用するベースジェルやライトにより異なります。しっかりお持ちのジェルの注意書きを確認しましょう。
これは、イクステンションジェルがしっかりと爪に付着するための下地となります。
【4. フォームを装着する】
ベースジェルが硬化した後、フォームを指に合わせます。自爪とフォームの間に空間が生じた場合、適切にフィットさせるためにフォームをカットして調整します。
※フォームは、ジェルを塗布して長さを出すための土台となります。
フォームをカットする際は、まずフォームを指に置き、軽く曲げて形を整えます。フォーム上のガイドラインと爪のストレスポイントを一致させ、爪の最も高い部分であるイエローラインの位置を確認します。
横幅と縦幅を決定したら、慎重にフォームをカットします。切り過ぎてしまうと修正が難しいため、初めに深く切り過ぎないよう注意し、必要に応じて少しずつ調整することが重要です。
フォームと自爪の間に隙間がなくなれば、フォームをしっかりと装着します。装着後に隙間が見つかった場合は、ウッドスティックを使って内側から隙間を埋め、ジェルが漏れ出るのを防ぎます。
このステップにより、ジェルのアプリケーション時に滑らかで均一な仕上がりを実現できます。
【5. イクステンションジェルでアプリケーションする】
次に、イクステンションジェルを使ってアプリケーションします。
自爪とフォームの接合部にイクステンションジェルを置き、望む長さに達するまでジェルを延ばしていきます。目標の長さを得られたら、UVまたはLEDライトを用いてジェルを硬化させます。
その後、ジェルを爪の中央部から先端にかけて塗布し、爪に適度な厚みを加えます。
もう一度ライトを使用してジェルを硬化させたら、イクステンションジェルの塗布は完了となります。
【6. 未硬化ジェルを拭き取る】
イクステンションジェルが硬化した後は、フォームを取り除きます。フォームを取り除く時は、ストレスポイントの下側から爪の先端に向かって慎重に剥がしてください。これにより、スムーズにフォームをはずすことができます。
フォームを取り除いた後、ジェルクリーナーを染み込ませたワイプで、硬化していないジェルの残りを丁寧に拭き取ります。
【7. 爪の形を整える】
爪やすりを使用して爪の形状を調整します。もし爪の表面に凹凸が生じている場合は、ファイリングにより滑らかにします。
ファイリング作業が終わったら、清潔なダストブラシを使って、爪から削りカス(ダスト)を取り除きます。
【8. トップジェルで仕上げる】
仕上げにトップジェルを塗布します。この際、ベースジェルの時よりも少し多めにジェルをブラシに取るようにしましょう。
ベースジェルを塗布した時と同じように、爪先端の側面(エッジ)にも丁寧に塗布します。
UVまたはLEDライトを使用して30秒間硬化させた後、硬化しなかったジェルを拭き取れば作業は終了です。
※使用するトップジェルやライトにより異なります。しっかりお持ちのジェルの注意書きを確認しましょう。
なお、最後にキューティクルオイルを塗布して、爪周りの皮膚を保湿することをおすすめします。
イクステンションジェルの長さ出しは、慣れと正確な技術が求められます。初めての場合は、プロのネイリストに施術を依頼するか、練習を重ねて技術を習得することが大切です!
イクステンションジェルを活用して理想のネイルを楽しむ!
イクステンションジェルは、爪を長くするために特化したジェルです。ハードジェルでも爪の延長は可能ですが、アセトンでは除去できず、削り取る必要があるため、自爪にダメージを与える可能性があります。
しかし、イクステンションジェルならアセトンで簡単にオフできるものもあるため、まだイクステンションジェルで長さだしをしたことがない場合はトライしてみてはいかがでしょうか。
ネイルスクールで正しいネイル知識や技術を高める!
とはいえ、イクステンションジェルの施術には専門的な技術が必要であり、正しい知識と技術がなければ、思うような美しい仕上がりは難しいでしょう。そこでおすすめなのが、専門的なネイルスキルをレベルにあわせて学べるネイルスクールです。
ネイルスクールでは、ネイルの基礎知識や技術を正しく体系的に学べるため、イクステンションジェルを含む多様なネイル技術を効率良く習得できます。
また、検定試験の準備や技術の向上を目指す場合、独学よりもネイルスクールで学ぶ方が効果的です。
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この記事の監修者
金子 実由喜