
ネイル資格はどれがいい?就職・副業・開業の目的別に最短ルートを解説
資格
「ネイル資格、どれがいい?」に迷ったら、まずは目的から考えるのが近道です。
たとえば、セルフならJNA初級から中級を目指して、ネイルサロンへの就職・副業ならJNEC2級+JNA中級が一つの目安、開業志向なら衛生管理の資格もプラス——人によって“最適な順番”は変わります。
ただ、順番を誤ると時間も費用もロスに。実務で活きるところから押さえましょう。
そこでここでは、目的別の取得ルートを先に挙げ、各資格の特徴と「なぜその順番か」を分かりやすく解説。試験の目安、費用と期間、スクール選び、Q&Aまでひとまとめにご紹介します。

CONTENTS
結論:目的別のネイル資格取得最短ルート
ネイル資格は「どんな働き方をしたいか」で、目指す級と順番が変わります。ここでは代表的な3つの目的別に、最短ルートの目安をまとめました。
セルフでネイルを楽しみたい場合
自分や家族、友人の爪をきれいにしたいなら、【JNA初級→中級】を目標にしましょう。
ジェルの基本操作を身につけることで、デザインの幅が広がり、サロンいらずのセルフネイルが楽しめます。
本格的な就職を考えていない場合も、「中級」まで取っておくと技術が安定し、長く続けやすくなります。
就職・副業(お客さまへ施術する場合)
サロン勤務や個人での施術を目指すなら、【JNEC2級+JNA中級】が一つの基準です。
この組み合わせで、ネイルケア・カラー・オフなどの基礎から、実際のサロンワークに必要なジェル施術までカバーできます。
学習の流れは、【JNEC3級→2級→JNA初級→中級】が基本。未経験からでも半年〜1年を目安に、実務レベルへ到達できます。

JNEC2級取得後は、就職・副業どちらでも即戦力として評価されやすく、実際に働きながら上級資格を目指す人も多いです。
将来的にネイルサロンを開業したい場合
自宅サロンや個人開業を目指すなら、【JNEC2級+JNA中級】に加えて、「ネイルサロン衛生管理士」の資格取得がおすすめです。
衛生・安全管理の知識を持つことは信頼につながり、集客やリピートにも好影響を与えます。
技術だけでなく、価格設定・予約導線・同意書などの「運営面」も早めに準備しておくと、スムーズにスタートできます。
目的が違えば、優先する資格も順番も変わります。まずは「どんな形でネイルに関わりたいか」を整理して、自分に合うルートから始めるのが最短の近道です。
主要資格の違いを整理しておこう
ネイルの資格は数多くありますが、業界で信頼性が高く、就職や副業の基準になっているのは主に3つです。目的やレベルに合わせて、どの資格を軸にするかを理解しておきましょう。
JNECネイリスト技能検定(3級・2級・1級)
公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC))))が主催する、もっとも認知度の高いネイル検定です。
ネイルケアやカラーリングなど、サロンワークの基礎技術を証明する資格として、多くの企業が採用基準にしています。
- 3級:ネイルケアやポリッシュなど基礎技術を確認するレベル
- 2級:サロン実務を想定した応用力を評価(就職目安レベル)
- 1級:トップネイリストとしての総合力・スカルプ技術を証明
試験は3級→2級→1級の順に受験します。2級までで実務に十分対応できるため、まずはここを目標に設定すると良いでしょう。
JNAジェルネイル技能検定(初級・中級・上級)
一般社団法人日本ネイリスト協会(JNA)が実施する、ジェルネイルの専門資格です。
ネイルサロンの施術の多くはジェルが中心のため、現場で最も活かせる資格といえます。
- 初級:ジェルの基礎操作・安全なオフの理解
- 中級:サロンワークを想定した施術全般(就職・副業に必須レベル)
- 上級:長持ち・デザイン性・仕上がりの美しさを評価
JNECの検定と並行して進めるのが一般的。サロンでは【JNEC2級+JNA中級】が“基本セット”とされることが多いです。
ネイルサロン衛生管理士
一般社団法人日本ネイリスト協会(JNA)が実施している、サロンの安全管理に関する知識を証明する資格です。
消毒・感染予防・器具管理など、お客さまの安心につながる衛生面を学びます。開業や副業で施術を行う場合に信頼性を高める要素となり、サロンによっては取得が推奨条件となっていることもあります。

どの資格も「段階的に積み上げていく」ことが大切です。一度にすべてを目指すよりも、まずはJNEC2級やJNA中級など“現場で評価されるライン”を目標に設定し、経験を積みながら次の資格にステップアップするのがおすすめです。
■あわせて読む
『ネイリスト検定の試験内容とは?合格基準や日程、気になる合格率まで解説【3級・2級・1級】』
『ジェルネイル検定初級について|筆記・実技試験の合格率から独学での可能性、免除制度について解説』
『ジェルネイル検定中級について|合格率から筆記・実技試験の内容と手順まで要項まとめ』
『ジェルネイル検定上級について|合格率やアートの内容、失敗しにくい時間配分を解説』
『ネイルサロン衛生管理士の資格が重要な理由!ネイリストとして資格を取るメリットとは』
失敗しない資格選びの考え方
ネイル資格はどれも魅力的ですが、目的と合っていない資格から始めてしまうと、思ったような結果が得られず「結局どれが良かったの?」と迷ってしまうことも。
ここでは、後悔しない資格選びのために押さえておきたいポイントを紹介します。
① 学びたい目的を明確にする
まずは「何のために資格を取るのか」をはっきりさせましょう。
就職や副業など、お客さまに施術することを目的とするなら 【JNEC2級+JNA中級】が基本ライン。一方で、趣味として楽しむなら【JNA初級→中級】で十分です。
目的が違えば、必要なスキルも勉強の順番も変わるため、最初の方向づけがとても大切です。
■あわせて読む
『副業ネイリストとして成功するために大切なポイント|働き方・収入相場・始め方を解説』
『ネイリストのキャリアパスを徹底解説!将来像・年収・キャリアアップの道とは』
② 実技を学べる環境を重視する
ネイルの資格は、「手の動き」を正確に習得できるかが合否を分けます。独学では気づくのが難しい癖やスピード感を、知識・経験豊富なプロの講師の目でチェックしてもらえる環境が理想です。
とくにJNEC2級やJNA中級を目指す場合は、模擬試験や個別フィードバックがあるスクールを選ぶと、効率よく上達できます。
■あわせて読む
『通信講座でネイリストになった人のネイルスクールの選び方!取得できる資格やメリット・デメリットまとめ』
『独学でもネイリストになれる?ネイル資格取得は可能?独学のメリット・デメリットとは』
③ 将来のキャリアとつながるかを考える
資格は“取ること”が目的ではなく、“どう活かすか”が大切です。サロン勤務後に上級資格を取得すれば、指名率アップや昇給のチャンスにつながります。

開業を目指すなら、衛生管理士資格や接客・集客の知識も合わせて身につけると安心です。学ぶ段階でキャリアの先をイメージしておくと、学びが無駄になりません。
④ 費用と期間のバランスをチェックする
ネイル資格は受験料や教材費、練習用モデル代など、意外と出費がかさむもの。短期集中で進めたいのか、仕事と両立しながらゆっくり進めたいのかによって、無理のないスケジュールを立てましょう。
スクールによっては分割払い・通学回数の調整ができる場合もあるため、費用面も事前に確認しておくと安心です。
⑤ ステップアップの見通しを立てる
最初からすべての資格を一気に取ろうとせず、まずは「就職・副業レベル」を目標に。【JNEC2級+JNA中級】を取得した時点で、実務に十分通用するスキルが身につきます。
その後、経験を積みながらJNEC1級やJNA上級に挑戦すれば、技術の幅も収入面も着実にステップアップできます。
資格を“取る順番”よりも大切なのは、“自分の目的に合ったルートで学ぶこと”。焦らず、自分のペースで続けられる環境を選ぶことが、結果的に一番の近道になります。
費用と期間の目安
資格取得を目指すうえで、気になるのが「どれくらいの時間と費用がかかるのか」。
ここでは、目的別の大まかな目安を紹介します。スクールや学習ペースによって差はありますが、全体のイメージをつかむ参考にしてください。

学習期間の目安
セルフで楽しみたい場合
JNA初級→中級を目指すなら、2〜6か月程度が一般的。
短期間で実技に慣れることを重視し、空いた時間で繰り返し練習すると上達が早まります。
就職・副業を目指す場合
JNEC2級とJNA中級の取得までに、目安は 約3〜9か月。平日夜や休日に通学する社会人の方でも、1年以内で十分に到達可能です。
基礎を丁寧に学びたい方は、3級から順を追って進めると理解が深まります。
開業を見据えている場合
JNEC2級+JNA中級+衛生管理士の取得を合わせて、4〜10か月前後が目安。
資格取得後に、価格設定や予約動線の整備など“サロン運営の準備期間”も1〜3か月ほど見ておくと安心です。
費用の目安
ネイル資格にかかる費用は、受験料・教材費・モデル練習代・講座受講料などを含めて、数万円〜十数万円ほど。
- JNEC3級〜2級:受験料 約6,000〜8,000円/講座・教材込みで5〜10万円前後
- JNA初級〜中級:受験料 約10,000〜15,000円/講座・教材込みで5〜12万円前後
- ネイルサロン衛生管理士:受講料 約10,000円
通学制はサポートが手厚いぶん費用がやや高め、通信やオンラインは比較的リーズナブル。「どこまでサポートを受けたいか」によって最適な形を選びましょう。

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資格取得は決して安くはありませんが、確かな技術と自信を得られる大切な投資です。自分の目標や生活スタイルに合わせて、無理のない計画を立てていきましょう。
ネイル資格の学び方のコツ(短期で伸ばすために)
資格取得までのスピードを上げたいなら、ただ練習量を増やすだけでなく、「どう練習するか」が大切です。
ここでは、合格率を高めるための効率的な学び方を紹介します。
実技は「手順×タイム」を同時に鍛える
ネイル検定は、技術の正確さとスピードの両方が求められます。
ひとつひとつの工程を丁寧に練習するだけでなく、試験時間内で完成させる感覚を早めに身につけましょう。
オフとケアを最優先で安定化
仕上がりの美しさや持ちの良さは、基礎のケアとオフで決まります。

ファイリングやキューティクルケアを徹底して安定させることで、ジェルやカラーの仕上がりが格段に変わります。
週1回は“模試形式”で通し練習、残りは弱点ドリルに分解
通し練習で全体の流れと時間配分を確認し、ほかの日は苦手工程(ケア・塗布・アートなど)を集中的に。この「全体→部分→全体」のサイクルを繰り返すと、実技スキルが安定していきます。
モデルは同一人物で反復し、癖を把握して修正
毎回違うモデルで練習すると、仕上がりの比較が難しくなります。可能な範囲で、同じモデルで続けることで、自分のクセや課題が見えやすく、施術の再現性が高まります。
効率よく学ぶコツは、「正しい手順を、正しい時間内で、安定してできるようにする」こと。焦らず一つずつ積み上げることで、試験にも現場にも通用する実力が身につきます。
ネイルスクール選びのチェックポイント
ネイル資格の合格率や上達スピードは、どんな環境で学ぶかによって大きく変わります。
独学でも挑戦は可能ですが、効率的に技術を習得したいなら、指導体制の整ったスクール選びが欠かせません。
ここでは、ネイルスクールを選ぶ際にチェックしておきたいポイントをご紹介します。
講師の実績とJNA認定校かどうか
まず確認したいのは、そのスクールがJNA(日本ネイリスト協会)の認定校かどうか。
JNA認定校は、指導内容や設備が一定の基準を満たしており、最新の試験傾向や技術指導を受けやすい環境です。
さらに、講師が JNEC1級・JNA認定講師などの上級資格保持者であれば、採点基準に沿った実践的なアドバイスがもらえます。安心して基礎から学べるかどうかは、合格への近道になる大切なチェックポイントです。
⇒【JNA認定校について】
模試・個別フィードバックの有無
試験本番と同じ流れで行う模擬試験や、練習ごとの 個別フィードバック制度があるかも重要です。自分の癖や弱点を客観的に把握できるため、合格率が格段に上がります。

とくにJNEC2級やJNA中級を目指す方は、タイム管理や姿勢など細かな点まで指摘してもらえる環境を選びましょう。
就職・開業サポートの充実度
資格取得後のキャリアを考えるなら、就職・開業サポートの有無も必ず確認を。
サロン見学や求人紹介、履歴書添削、面接練習などの就職支援が整っているかどうかは、スクール選びの大きな差になります。
さらに、将来開業を視野に入れている場合は、サロン運営や集客に関する講座・相談体制があるかもチェックしましょう。
資格取得だけで終わらず、その後のキャリア設計までサポートしてくれるスクールなら、学びの安心感が違います。
見学・説明会でのチェックポイント
入学前には必ずスクールを見学し、実際の教室や講師の雰囲気を確認しておきましょう。
授業のテンポや説明の分かりやすさ、設備の清潔さなど、細かな部分で通いやすさが見えてきます。質問しやすく、講師との距離が近いスクールほど、継続率や合格率も高くなる傾向があります。
資格取得を確実に目指すなら、「JNA認定校であること」と、「就職・開業までサポートがあること」が大きな判断基準です。
キャリエールネイルスクールでは、認定講師による個別指導と模試サポート、さらに卒業後のキャリア支援まで一貫してサポートしています。
まずは見学・説明会を通して、自分に合った学び方を見つけてみてください。
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ネイル資格についてよくある質問
ネイル資格を目指す中で、よくある疑問をまとめました。初めて学ぶ方や、どの資格から取ればいいか迷っている方は、ここを参考にしてみてください。
A. サロンでの施術やお客さま相手の副業を考えるなら、JNEC2級+JNA中級が一つの目安です。
この組み合わせで、ネイルケア・カラー・オフなどの基礎と、ジェルネイル施術の応用をカバーできます。
A. ネイルの基礎を身につけたい場合はJNEC3級、ジェル中心で学びたい場合はJNA初級から始めましょう。
最終的にサロンで働く・副業をする場合は、2級・中級までを目標にステップアップするのがおすすめです。
A. ネイルサロンを開業する際に国家資格は不要です。
ただし、衛生や安全の管理を学べるネイルサロン衛生管理士を取得しておくと、信頼度が高まり、お客さまへの説明にも役立ちます。
A. 目標とする級によりますが、未経験から就職レベル(JNEC2級+JNA中級)までは3〜9か月ほどが一般的。
仕事や育児と両立しながら学ぶ方でも、1年以内の合格を目指せるスケジュール感です。
A. 可能ではありますが、実技試験では減点ポイントや姿勢・動作など細かな癖が合否を左右します。
特に2級以上を目指す場合は、JNA認定校などのスクールで講師から直接指導を受けるほうが正しい技術を習得できるため、将来のためにも安心です。
A. JNECとJNAの検定は一度合格すれば更新不要です。
ただし、衛生管理士資格は定期的な講習で最新の知識をアップデートすることが推奨されています。
資格に関する疑問を一つずつ解消しながら、目的に合わせて計画的に進めることが大切です。次のステップとして、実際にスクールに足を運んで、自分に合う学び方を具体的にイメージしてみましょう。
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キャリエールネイルスクールで学べること
ネイリストとして活躍するには、資格や技術だけでなく、現場での実践力や開業の知識も欠かせません。

キャリエールネイルスクール(新宿・立川・横浜)では、セルフネイルのスキルアップから、副業・サロンデビュー、本格的な開業独立までを見据えた幅広いサポートを行っています。
実践的な技術が身につくカリキュラム
検定対策に加え、サロンワークに必要なスピード感や仕上がりの美しさまで徹底的に習得。
実際にお客さまへ施術することを想定した練習で、ネイルサロンでもすぐに通用する力を養えます。
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在学中からの現場実習
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※キャリエールネイルスクールは、東京都内(新宿・立川)、神奈川県(横浜)のネイルスクールです。
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この記事の監修者
金子 実由喜