未硬化ジェルの拭き取り注意点!セルフネイルの押さえるべきポイントとは
技術・デザイン
つるんとなめらかな表面が、見ているだけで楽しくなってしまうジェルネイル。
ですが、ライトで何度も硬化しながらやっと完成したものの、「なんだか表面がべたべたしている」「擦り硝子のように曇っている」と驚く人も少なくないのが、未硬化ジェルの存在です。
そこでここでは、未硬化ジェルとはどのようなものかを解説したのち、うまく拭き取れない原因や注意点を紹介します。
慌てず正しい方法で拭き取れば、つやつやときれいなネイルが完成するため、ジェルネイル初心者の方は要チェックです!
CONTENTS
未硬化ジェルとは?
「未硬化ジェル」とは、ネイルをライトで硬化させたあとも残るベタベタしたジェルのことです。
一般的にジェルは、UV・LEDライトにあてると化学反応を起こし固まるものの、空気に触れている部分だけは固まらない性質があります。仕上がってもべたついていると慌てるかもしれませんが、ライトの設定などに左右されず発生するため失敗ではありません。
ちなみに、ベースジェル・カラージェル・トップジェルの、どのジェルを硬化させたあとにも未硬化ジェルは残るもの。
カラージェルの未硬化ネイルは、塗り重ねるトップジェルの密着性を高める、いわば接着剤としての役割も果たします。
もし誤って拭き取ってしまった場合は、ネイルがヨレやすくなったり剥がれやすくなったりするため注意が必要です。ネイルの持ちをよくするためにも、ベースジェルを重ねるところから再び始めましょう。
未硬化ジェルになる理由とは?
ジェルネイルは専用のライトを当てて初めて固まる性質のため、未硬化ジェルが残ることはおかしいことではありません。
しかし、時にライトの設定間違いや硬化時間の不足、ジェルの付けすぎなどによって、ジェルが必要以上に固まらない場合があるため注意しましょう。
未硬化ジェルの役割
カラージェルで発生する未硬化ジェルは、トップジェルとの密着性を高め、接着剤の役割を果たすとお伝えしました。それに加え、ライトを当てた時に起こる硬化熱を抑える働きもあります。
つまり未硬化ジェルは、ジェルを剥がれにくくすると同時に、熱ダメージから爪を守ってくれているのです。
拭き取りは必ずした方がいい?
未硬化ジェルが失敗ではないのなら、拭き取らずに自然乾燥させることもできると思う人もいるのではないでしょうか。
しかし、ジェルは水分と違った成分でできているため、放置していても自然には乾きません。拭き取るまでべたつきが続き、ダストがつきやすい状況に晒されてしまいます。
以上から、トップジェルの未硬化ジェルは、拭き取り必須です。
「硬化不足」との違いは?
未硬化ジェルは、先述したとおりジェルネイルには付き物。表面こそべたついているものの、中の層はしっかりと固まった状態です。
一方、ネイル全体が柔らかくブヨブヨの場合は、初心者が陥りがちな「硬化不足」である可能性が高くなります。
未硬化ジェルの正しい拭き取り方
未硬化ジェルの拭き取り方を間違えると、ネイルが美しく仕上がらないことも。以下では、必要なアイテムとともに、未硬化ジェルの正しい拭き取り方を紹介します。
<<用意するアイテム>>
■ジェルクリーナーorクレンザー
■ワイプスポンジorコットン
拭き取り用の溶剤は、「ジェルクリーナー」や「ジェルクレンザー」と書かれたものが適しています。
※なかにはクリーナーやクレンザーでも、ジェルに対応していない商品もあるため、注意書きにはよく目を通しましょう。
また、「コストを抑えたい」「家にあるもので代用したい」場合は、溶剤と似ている成分が含まれる消毒用のエタノールを使うのもひとつの手です。
ワイプやコットンは、水分をたっぷり吸収するスポンジや大判のタイプが好適。指1本1本にきれいなものが必要となるため、適当な大きさにカットするか、必要な分だけ用意しておきましょう。
<<手順>>
⑴ワイプ(コットン)にふき取り用の溶剤をたっぷりと含ませる。
⑵ワイプが爪全体を覆うように置き、親指と人差し指で押さえる。
⑶「爪の根元 → 先端」の方向でサッと拭き取る。
⑷新しいワイプに交換し、再度⑴から繰り返す。
拭き取る際の注意点3つ
補足事項として、未硬化ジェルを拭き取る際の注意点をお伝えします。
ダストの付着に注意!直接手で触るのは×
未硬化ネイルがある場合は、ホコリやゴミの付着に注意が必要です。
もしついてしまった場合は、ピンセットなどでなるべく衝撃を与えないよう静かに取り除きます。間違っても、ジェルの表面を手で直接触るのは絶対にNG。指の油分が付着してしまい、ネイルが曇ることにつながります。
ワイプは常に清潔な状態を保つ
拭き取り用のワイプは、未使用の面を使うことが鉄則。使用済みの面を使いまわすと、拭き取ったジェルが再度ほかの爪に付着し、ネイルが曇る原因にもなります。
コットンを使用する場合は、ネイルを拭うごとに新しいものと交換しましょう。
2回繰り返すとすっきり拭える
ジェルが爪以外の部分にもはみ出しがちな人は、拭き取りを2回繰り返すのがおすすめ。
1回目は爪全体を拭い、2回目に爪先や爪の裏などの細部を拭くと、すみずみまですっきりと仕上がるでしょう。セルフのジェルネイルに慣れていない人は、ぜひ実践してみてください。
うまく拭き取れない原因について
いまいちきれいに拭き取れないという人は、施術の段階やアイテムに問題があるのかもしれません。以下では、べたつきや曇りが残ってしまう原因を5つ紹介します。
⑴ジェルの硬化不足
未硬化ジェルがうまく拭き取れない原因のひとつに、硬化不足であることが挙げられます。
硬化時間が足りなかったり、ライトのパワーが足りなかったり、さまざまなことから起こる現象。全体的にブヨブヨとした状態のため、ネイルが曇ったりヨレたりしやすくなります。
硬化不足が疑われる場合は、照射時間やライトの性能を改めて確認してみましょう。
⑵トップジェルの量が少ない
仕上げのトップジェルが少ないと、きれいな艶が思うように出ません。
トップジェルを適量塗ると、爪表面に光の筋がまっすぐ通っているように見えますが、量が不足していると光が乱れて見え、艶不足を招きます。トップジェルの量を見直してみましょう。
⑶拭き取り用溶剤の量が少ない
拭き取り用溶剤の量が少なすぎると、ジェルネイルの表面が曇りやすくなります。
水分が十分に含まれていないワイプを使用することは、乾いた雑巾で未硬化ジェルを拭っているのと同じ。吸収性のあるワイプを選ぶとともに、ジェルクリーナーは適量を心がけましょう。
⑷ジェルとネイルクリーナーの相性が悪い
正しい手順を踏んでもきれいに拭き取れない場合は、ジェルネイルと拭き取り用溶剤の相性が悪い可能性もあります。
心配な人は、ネイルメーカーおすすめの溶剤が販売されていないかチェックしてみてください。
⑸拭くときの力が弱いor強い
ほかの原因に心当たりがないなら、拭くときの力加減をかえてみるのもおすすめです。
サッと軽く拭う、ゴシゴシ力を入れて拭くなど、拭き方のコツはメーカーによってさまざま。艶が出ずどうしても曇ってしまう場合は、メーカーへの問い合わせも検討しましょう。
⑹汚れたワイプを使っている
未硬化ジェルがうまく拭き取れないのは、ワイプが汚れているのかもしれません。
注意点のところでもお伝えしましたが、一度使用したワイプを使いまわすと、拭き取ったジェルが他の爪にかえって付くことになり、ヨレや曇りの原因になってしまいます。
少し拭いただけで捨てるのはもったいないと思わずに、常に新しいワイプに交換しましょう。
⑺ダストが付着している
ダストが付着していることも、未硬化ジェルの拭き取りに失敗する原因の一つです。
ベースジェルもしくはカラージェルの未硬化ジェルにダストが残ったままだと、表面に不要な凹凸ができてしまいキレイに仕上がりません。
さらに先述の通り、ダストを手で取り除こうとすると手の油分が移ってしまい、曇りにもつながってしまうため要注意。ピンセットなどで丁寧に取り除いておきましょう。
未硬化ジェルを正しく拭き取りクリアな爪先へ
最初はとまどいがちな未硬化ジェルですが、ポイントをおさえておけば適切に処理できます。
アイテム同士の相性や力加減、拭き取り時のダストなどにも要注意。加えて、硬化不足もしっかり回避し、一点の曇りもないきれいなジェルネイルに仕上げましょう。
ジェルネイルについてもっと学びたいなら、信頼できるネイルスクールがおすすめです。
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この記事の監修者
金子 実由喜