セルフジェルネイルで厚みを出す方法!ぷっくりツヤツヤのジェルネイルに
技術・デザイン
ぷっくりボリューム感のある爪先が魅力のジェルネイルですが、セルフですると思うように厚みが出ないとお悩みの人も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、セルフジェルネイルで理想の厚みを出す方法を紹介します。
記事の前半では厚み出しを失敗する原因について、後半では実際の厚み出しの手順も解説。つやつやとした輝きのジェルネイルを手に入れるため、適切な方法で厚み出しにチャレンジしてみてくださいね。
セルフジェルネイルの厚みはどのくらいがベスト?
ジェルネイルに求められる厚みは、約0.7mm~1mm程度といわれています。クレジットカード1枚分の厚みが目安となるため、分かりづらい人は実際に並べてみてチェックしてみましょう。
ただし、根元や爪先はやや薄めになっていても構いません。爪の真ん中から端まで、穏やかなカーブを描いていくイメージです。
真ん中部分がサイドより少し高い1mm程度の厚みになっていると、全体のバランスがとれていて見栄えがよいでしょう。
ジェルネイルに厚みが出ない原因とは
ネイルサロンでやってもらうときれいに仕上がるのに、セルフでやると思うように厚みが出ず、それでいて表面がデコボコ……。
そんな厚み出しに失敗する人は、なぜ厚みが出ない原因を探ってみましょう。
原因1.ジェルの量が少なすぎるor多すぎる
全体が薄いネイルになってしまうのは、使用するジェルの量が少ないことが考えられます。
容器のフチでしっかりジェルを落とすことが施術の基本ですが、厚みを重視するなら落としすぎないことが第一条件。もし、厚みが不十分の状態でシールやストーンなどを施すと、横から見たときにパーツだけが浮いて見えてしまいます。
立体的なデザインネイルに仕上げたいときは、パーツを埋め込むイメージでジェルをのせるとよいですよ。
その一方、取る量が多すぎても、爪全体がもったりとした印象に。爪の根元・先端までたっぷり塗られたジェルネイルは、色味も含めメリハリのないうつくしさに欠ける仕上がりに。
多すぎず少なすぎずの、バランスのとれた量に調整しましょう。
原因2.筆の持ち方&使い方に問題がある
筆の使い方に問題があることも原因のひとつ。マニキュアのように付属のハケで塗ればよいというわけではなく、ジェル専用のブラシを用いることがきれいに塗るための基本です。
専用ブラシとひと口にいっても、メーカーや穂先の形状など種類はさまざま。初心者はもちろん、筆を買い替えた人も、新しい筆の手ごたえを得るまで練習を重ねましょう。
また、筆を扱う際に大切なポイントは以下のとおりです。
・力を込めすぎず適度な力で塗り広げる
・筆を寝かせた状態で塗る
・筆先にジェルが溜まらないように気をつける
ほどよい力加減で筆をなるべく寝かし、筆先にジェルが溜まらないよう意識することが大切です。
とはいえ、ジェルと筆の相性をはじめ、色や質感などアイテムによって使用感は様々です。最初はむずかしいかもしれませんが、何度も繰り返して感覚を掴みましょう。
原因3.ジェルネイルの種類によるもの
技術的な問題のほか、ジェルネイル自体に原因が隠れている場合もあります。
さらっとした質感のジェルは塗り心地がよい一方、爪の上で留まりにくく、すぐにサイドに垂れて広がってしまうリスクがあります。すると、硬化する前に流れてしまう可能性が高くなるのです。
そのため、厚み出しをきれいに行いたい場合は、やや粘度の高いジェルを選択すると失敗する確率を抑えられます。
原因4.爪1本1本をしっかり硬化していない
爪によって厚みにばらつきがあるという人は、すべてのネイルをしっかり硬化できていない可能性もあります。
ライトで照射してはじめて固まるジェルは、硬化するときの時間やパワー、硬化するまでの時間が肝心。硬化不足の場合、リフトしやすくなったり表面が均一にならかったりと、十分にきれいな厚み出しも叶いません。
全体に照射できているか、またライトが当たりにくい指がないか確認してみましょう。
原因5.自爪が反り爪である
自爪が反り爪であることも長さ出しがうまくいかない原因のひとつ。真ん中が凹んでいて爪先が上がっている反り爪は、厚みを出すために少しのコツが必要です。
凹んでいる真ん中にたっぷりとジェルを盛り、ボリュームが出すぎてしまう爪先にも一工夫。爪の形に合わせて塗り方を調整することで、波打った反り爪をカバーし、きれいな厚み出しを目指せますよ。
ジェルネイル厚み出しの手順
厚みがほどよくぷっくりとしたジェルネイルは、以下の手順で手に入れることができます。
「真ん中がいちばん厚くなっていること」「サイドのすっきり感」「透明感」が施術のポイント。この3点を意識しながら、セルフの厚み出しに挑戦しましょう。
【用意するアイテム】
・粘度高めのクリアジェル
・平筆
クリアジェルは、サイドに流れにくい粘度が高めのものが好適。手早く施術する自信のない人は、長さ出しや厚み出しに向くビルダージェルを選ぶと心強いですよ。
手順1.ベースジェルを塗って硬化させる
プレパレーションが済んだ爪にベースジェルを塗り、LED/UVライトで硬化させます。
■プレパレーション方法については、こちらの記事をご覧ください。
『プレパレーションでネイルの持ちアップ!下準備の方法・手順とは』
さらっとした傾向にあるベースジェルは、薄く爪のキワまで残すことなく塗るとベターです。
手順2.クリアジェルを筆にとって真ん中にのせる
クリアジェルは、筆先に程よいふくらみができる量感がベスト。次に筆先を爪の中央にのせ、厚みのバランスが崩れないように全体に広げていきます。
広げ終わったら再度ジェルを筆の角に少量含ませ、爪の真ん中に垂らし、ハイポイントを作ってうつくしさを確保。ジェルが全体になじみ、真ん中のボリュームが自然になれば、ライトで再度硬化してOKです。
手順3.ベースジェルを塗り重ねてフォルムを調整
カラージェルの密着度を高めるために、ベースジェルを塗り、硬化させます。
手順4.カラージェルを塗る
土台がすでにできているため、通常通りにカラージェルを塗り、硬化させます。
手順5.トップジェルを塗る
仕上げにトップジェルを塗ります。
全体に塗るのはもちろん、トップジェルでもハイポイントを意識してフォルムを整えるよう重ねることが秘訣。ピンク色の爪と白色の爪の境目にあるイエローラインが凹みやすいため、横からのフォルムを確認しながら理想の厚みに仕上げていきます。
厚みのほか、表面がガタガタしていないかツヤ感のチェックも同時に行いましょう。問題がなければライトで硬化し、未硬化ジェルの拭き取りなどを行えば厚み出しの完成です。
よりナチュラルに見せたい場合
自爪そのものをぷっくり健康的に見せたい場合は、カラージェルの前にクリアジェルを塗るのもおすすめ。シアーな色味のカラージェルを選ぶと、厚みも程よく抑えられ、よりナチュラルに見えます。
やりすぎ感のないジェルネイルに憧れる人は、挑戦してみる価値ありですよ。
ぷっくり厚みのあるジェルネイルに格上げ!
ただでさえむずかしいジェルネイルですが、きれいな厚み出し技術を得られると、仕上がりのクオリティがグンとアップします。
すっぴん風のナチュラルな厚みに加え、ぽってりとかわいらしさ全開の厚みのネイル。あえて薄めに仕上げるジェルネイルなど、厚みの調整ができると、ジェルネイルの幅が広がりますよ。
ぜひいろいろと試してみてくださいね。
ジェルネイルの検定合格を目指すなら、JNA認定講師が指導する信頼感のあるネイルスクールへ!
CARRIERE(キャリエール)はJNA(NPO法人日本ネイリスト協会)認定校です。
キャリエールの検定合格保証制度について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
CARRIERE(キャリエール)ネイルスクールは、ネイリストをこれから目指す初心者の方向けのコースからご用意しています。ネイリストへの第一歩になる検定対策コースも充実!
まずはお気軽に、無料の見学・説明会(東京新宿校、立川校、横浜校)にぜひご参加ください。
■説明会は毎日開催中!スクール見学&説明会のお申し込みなど詳しくはこちら
⇒【キャリエールネイルスクール見学・説明会】
※キャリエールネイルスクールは、東京都内(新宿・立川)、神奈川県(横浜)のネイルスクールです。
この記事の監修者
金子 実由喜