ジェルネイルの正しいオフ方法|爪を傷めないための道具・手順・方法を紹介
技術・デザイン
ジェルネイルを塗るのは丁寧でもオフするときは自己流。正しい方法を知らずに自爪を傷めている……。そんな方は多いのではないでしょうか。
ジェルネイルのオフは、あらかじめネイルを削ったり道具を準備したりしなくてはならず、なかなか腰が重い作業ですよね。
そこでここでは、ジェルネイルを正しくオフする方法を紹介します。記事の前半では、ジェルオフの正しい方法を知っておかなければならない理由も解説。ジェルオフで爪が傷んできたように思える方も、ぜひこの機会にオフ方法をおさらいしてみましょう。
ジェルネイルの正しいオフ方法を知っておく理由
ジェルネイルをオフする方法は、ネイルサロンとセルフで施術する2パターンがあります。
セルフでオフするときには、正しいオフ方法を事前に知っておくことが何より大切。やり方や手順はもちろん、施術を行う環境や使う道具の状態にも配慮しなければなりません。
もし間違った条件でオフすると、以下のようなリスクを負いかねません。
・自爪まで剥がれる/傷む
・室内環境が悪くなる
ジェルネイルが最も自爪にダメージを与えやすいのが、オフするときだと言われています。ジェルオフには専用の溶剤を用いることが一般的で、自力で無理やり剥がそうとするのはもってのほかです。
密着性の高いジェルネイルを無理に引っ張ると、自爪も強く引っ張られてしまい、爪の表面が一緒に剥がれてしまう事態にも!
また、専用の溶剤は揮発性があり、また引火性もあるため換気をすることも欠かせません。
ジェルオフに必要な道具とは
次に、ジェルネイルのオフに必要な道具を紹介します。それぞれに重視すべきポイントがあるため、手持ちの道具を一度チェックしてみてください。
ネイルファイル(爪やすり)
ジェルの表面を削り、ジェルリムーバーの浸透をよくするために必要なのがネイルファイル。
オフに適したグリット数は適度な粗さの150~180前後で、自爪の長さ・形を整える用としても兼用できます。
ネイルファイルは、紙製やガラス製など素材もさまざま。使い勝手のよい1本を見つけましょう。
コットン
コットンは、ジェルリムーバーを吸収させるために使用します。スキンケアやマニキュアのオフなど、普段から使っているもので問題ありません。
自爪の大きさに合わせてカットするため、どんな大きさでもOK。どちらかといえば、フチが閉じられていないほうが扱いやすいでしょう。
ただしティッシュでの代用は、吸収性が十分でないため避けてください。
アルミホイル
ジェルリムーバーを染み込ませたコットンは、アルミホイルを用いてネイルに固定します。
ジェルリムーバーの揮発性を抑えるのも、アルミホイルの役割のひとつ。後々指に巻き付けられるサイズにカットするため、ある程度の長さが確保できるのであれば種類は問いません。
ウッドスティックorプッシャー
ジェルリムーバーによって浮かせたジェルを、自爪から取り除くのがウッドスティックです。
甘皮処理に活躍するプッシャーでも代用可能ですが、金属製は爪を傷付けやすいため使い方には注意が必要。
塗る時に皮膚にはみ出したジェルを拭うのにも便利なため、ジェルネイルをするなら備えておくと何かと役立つ1本です。
ジェルリムーバー(アセトン)
ジェルオフのメインとなるのがジェルリムーバー。アセトンが主成分になっているものが一般的です。
マニキュアのオフに使用する除光液では落とすことができないため、必ず専用のジェルリムーバーであることを確認しましょう。
ネイルオイルなどの保湿剤
ジェルリムーバーは揮発性が高く、ジェルオフ後の自爪は大変乾燥しやすい状態になります。
オフしたあとは、ネイルオイルやクリームをたっぷり塗って保湿することが必要不可欠です。ネイル専用の保湿剤がない場合は、ハンド・ボディ用のアイテムでも代用できます。
マスク
ネイルの表面をファイリングするときに出るダストは、マスクを着用することでカバーしましょう。揮発性が高いジェルリムーバーの吸い込み防止にも役立ちます。
正しいジェルネイルのオフ方法を紹介
必要な道具が揃ったら、続いて実際にオフする手順をチェック。施術をはじめてしまうと手が塞がるため、事前に目を通しておくとよいでしょう。
⑴室内環境や爪まわりを整える
オフをはじめる前に、まず換気ができる環境をつくります。もしお子さんのいるご家庭であれば、トラブルがないようお子さんと離れたところでオフするのがおすすめ。
また、ジェルリムーバーは、アセトンの成分で肌に負担がかかります。乾燥や荒れを食い止めるためにも、あらかじめネイルの周りに保湿剤を塗っておくとよいですよ。
⑵コットンとアルミホイルをカットしておく
室内と自爪の準備が整ったら、次に使用するコットンとアルミホイルを切っておきます。
コットンは自爪が隠れるくらいの大きさに。またアルミホイルは、指を一周できる長さと、指からはみ出るくらいの幅に調整するとベストです。
手元が制限されていてもサッと取れるよう、手の届く範囲に広げておくと施術がスムーズに進められます。
⑶ウッドスティック&ネイルファイルの状態を確認
コットン・アルミホイルに加え、ウッドスティックやネイルファイルの状態チェックもしておきましょう。
ウッドスティックは使うごとに先端が平らになってしまうため、ファイルで削って少し尖らせて、使いやすさを確保しておきましょう。
また、ネイルの表面を削るネイルファイルも、ざらつきがなくなり過ぎていないか要チェック。新しいものを下ろす場合は、古いファイルを使って面取りを行っておくと、皮膚を傷付けるリスクが軽減します。
⑷ネイルファイルで表面をある程度削る
下準備が一式終わったら、いよいよ施術に入っていきましょう。ジェルリムーバーがよく染み込むよう、ネイルファイルで爪の表面を削ります。
トップジェルを削り、カラージェルを少し削った程度で留めるのがベターです。削り過ぎると自爪にもダメージが及び、皮膚を傷付ける恐れも高まるため、丁寧に進めていくのがポイントです。
⑸ジェルリムーバーをコットンに染み込ませる
次に、カットしたコットンにジェルリムーバーを染み込ませていきます。
作業は爪に巻くアルミホイルの上で行い、したたるくらいたっぷりの量を含ませるのがポイントです。
⑹コットンを爪に乗せ、アルミホイルを巻き付け放置
ジェルリムーバーを含ませたコットンは、ネイル全体にかかるように置いていきます。
アセトンが皮膚に直接触れるのはよくないため、指ではなくピンセットで自爪にオン。コットンを乗せた状態でさらにアルミホイルを巻きつけ、10分~20分程度放置します。
ジェルが浮いてきたかどうか不安なときは、1本だけアルミホイルを外して様子を見ても構いません。
【POINT】手の温度が低いとジェルが溶けにくいため、寒い季節などは暖房器具などで手元を温めるとよりオフしやすい状態に。手袋の着用やカイロの使用も効果的です。
⑺アルミホイルを剥がし、ウッドスティックで残りを除去
しっかり放置したあとは、アルミホイルをそっと剥がします。
自爪にくっついたジェルの欠片は、ウッドスティックやプッシャーを使って除去。ただし、まだ自爪に密着している箇所がある場合は無理に剥がさず、再度⑸と⑹の工程を繰り返しましょう。
⑻オフ後の自爪を保湿剤でケア
オフが終わったあとは、乾燥を防ぐためにネイルオイルなどの保湿剤で爪先を保護します。爪はもちろん、アセトンが触れていた周囲の皮膚のケアもお忘れなく。
正しいジェルオフで次の施術もスムーズに
間違った方法をたどると、自爪を傷付けてしまうリスクの大きいジェルオフ。ネイルファイルやアセトン入りのジェルリムーバーを用いて、正しくオフすることが大切です。
その他、ネイルの表面をしっかり削れるネイルマシンや簡単にオフできるジェルオフマシン、剥がすだけでオフできるピールオフタイプの使用もあわせて検討してみてください。
自爪のダメージに配慮しつつ、次も施術がスムーズにできる健やかな爪をキープしましょう。
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この記事の監修者
金子 実由喜