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ネイルサロン開業に失敗しないコツ!知っておきたい資金やメリット・デメリット、集客のポイント

ネイルサロン開業に失敗しないコツ!知っておきたい資金やメリット・デメリット、集客のポイント

仕事・キャリア

ネイルサロンの開業は、プロのネイリストにとって大きな目標の一つ。とはいえ、費用や集客に不安があり、キャリアを十分に積んでいたとしてもなかなか踏み出せない方が多いのではないでしょうか?

そこでここでは、ネイルサロン開業に必要な費用と流れメリット・デメリットを紹介します。ターゲットの選定やSNSの活用など、集客のカギとなるポイントを知りたい方も、ぜひチェックしてみてください。

ネイルサロン開業に資格は必要?

ネイルサロンを開業するにあたり、必要な資格は特に設けられていません。誰でもネイリストを目指せるのと同様に、開業したい想いがあれば実行できます。

ただし、原則として、開業届は提出しておかなくてはなりません。必須事項ではありませんが、後々の経営や社会的信用に役立つことを考えると、提出しておくことをおすすめします。

■開業届などについて詳しくはこちら
ネイルサロン開業に必要な手続き・届け出とは?納税義務と青色申告のメリットについて

また、ネイルサロンを開業できたとしても、集客ができれば経営は成り立ちません。そこで有利にはたらくのが、ネイルにまつわる資格の取得です。

NPO法人 日本ネイリスト協会が定める「ネイリスト技能検定試験」や「JNAジェルネイル技能検定試験」は、プロのネイリスト向けの検定。これらに合格していれば、ネイルの技術と知識を持っている証となります。お客様の信頼を得られるとともに、ネイルサロンの看板として打ち出せるでしょう。

■検定・資格関連の記事を見る▶
https://carriere-nail.com/journal_category/jc_01/

ネイルサロン開業資金について

ネイルサロンの開業に必要な資金には、大きく分けて「初期費用」と「運用経費」の2つがあります。それぞれに当てはまる項目は以下の通りです。

【初期費用】

  • ネイルサロンの初期費用(賃料)
  • 内装工事・インテリア代
  • ネイル用品代
  • 予約管理用のパソコン・電話購入費
  • 宣伝費用

【運用費用】

  • 月々の賃料
  • ネイル用品の追加費用
  • 消耗品代
  • 水道光熱費
  • 通信費

自宅型と店舗型に分かれるネイルサロンの開業は、形態によっても資金が異なります。それぞれに必要な開業資金を、以下で詳しくチェックしていきましょう。

ネイルサロン開業資金【自宅型】

自宅をネイルサロンとする場合は、初期費用を大きくカットできます。最も安く済む場合で、20~30万円を目安にしておくと良いでしょう。

初期費用の内訳は、以下の通り。

  • ネイルサロンの初期費用(賃料):0円
  • 内装工事・インテリア代:0円~約100万
  • ネイル用品代:約20~30万
  • 予約管理用のパソコン・電話購入費:0円~30万
  • 宣伝費用:0円~約30万

店舗の初期費用はもちろん、自宅・手持ちのものと兼ねればパソコンや電話の購入費もかかりません。内装やインテリアにそこまでこだわりがない場合は、施術用の机や椅子、ネイル用品を揃えればネイルサロンとして機能させられます。

自宅での開業の場合、月々の賃料が別にかからないのも大きなポイント。ネイル用品や通信費、消耗品代などのランニングコストは、集客数にかかわるため一概にはいえません。

心配な方は、初期費用の2~3倍程度の資金を蓄えておくと心強いでしょう。

ネイルサロン開業資金【店舗型】

店舗を借りてネイルサロンを開業する場合は、初期費用のための資金を多めに確保しておく必要があります。最低でも200万円を目安に考えておくと良いでしょう。

初期費用の内訳は以下の通りです。

  • ネイルサロンの初期費用(賃料):約100円
  • 内装工事・インテリア代:約20~50万円
  • ネイル用品代:約20~30万
  • 予約管理用のパソコン・電話購入費:約10~30万
  • 宣伝費用:0円~約30万

内装やインテリアにかかる費用はこだわり次第といえますが、店舗の賃料確保は避けられません。運用費用も自宅での開業同様、集客によるといえますが、開業するにあたっては初期費用にプラス半年分ほどの運用費用を確保しておくのが賢明です。

また、店舗を借りる場合、まとまった資金が必要となってくるため、融資や助成金を活用するという手もあります。あくまでサポートという形にはなりますが、資金確保に不安が残る方は、情報をチェックしてみてください。

ネイルサロン開業のメリット・デメリット

ネイルサロンを開業するにあたって、まず迷いがちなのが自宅と店舗型のどちらにするかということです。そこで以下では、自宅型・店舗型に分けて、それぞれのメリットとデメリットをお伝えしていきます。

ネイルサロン開業のメリット・デメリット

自宅型のメリット:初期費用は大きいが、プライベートは充実

自宅型のネイルサロンを開業するメリットといえば、先述の通り、賃料を含め初期費用を大幅にカットできることです。多くの資金確保はむずかしいけれど、ネイルサロンを開きたい方に向いています。

また、自宅がネイルサロンになるため、移動にかかる時間や費用もありません。交通費を削減できるうえ、通勤時間をプライベートのために使えるのもメリット。育児や介護と仕事を並行しなければならない方や、家族団らんの時間を増やしたい方にぴったりです。

自宅型のデメリット:立地を選べず、集客に支障が出ることも

自宅型ネイルサロンの開業には、サロンの立地を選べないというデメリットもあります。

周辺環境や駅からの距離など、立地条件は集客を左右する要素の一つです。自宅の位置によっては、顧客が足を運びにくいといった懸念も出てくるでしょう。

さらに、あくまで住居用の建物のため、宣伝をしないことには知ってもらえないというのも集客面ではマイナスです。

もう一つのデメリットが、仕事とプライベートの切り替えがむずかしいこと。メリハリがつかず、家庭に仕事を持ち込んでしまう機会も多くなるかもしれません。

自宅をネイルサロンすることで、同居の家族などが生活しにくくなるという物理的なネックもあります。インテリアや間取りによっては、ネイルサロンに生活感が出てしまうのも気がかりです。

店舗型のメリット:駅近なども選べて、内装や宣伝も思いのまま

店舗型のネイルサロンを開業するメリットは、立地を自由に選べることです。

自宅型ではそうはいきませんが、駅近や静かな環境など、理想の条件をクリアした場所に構えられます。顧客が集中しているエリアに店舗を借りると、集客にもつなげやすいでしょう。

立地のみならず、内装やインテリアを追求できるのも店舗型のメリット。自分好みの空間に仕上げられるうえ、看板や宣伝も気兼ねすることなく出せます。

また、仕事とプライベートをしっかり区切れることもメリットです。生活にメリハリが出て、自分の思う通りの営業スタイルが叶えられるでしょう。

店舗型のデメリット:初期費用を含め、コストが高くなりがち

店舗型のネイルサロン開業では、多くの資金が必要になることが一番のデメリットです。初期費用はもちろん、内装工事やインテリアを揃える費用は決して安くはないでしょう。

さらに、店舗が大きければ大きいほど、ランニングコストが高くなるのもデメリットの一つ。テナントに入る場合は、月々のテナント料も見積もっておかなければなりません。

ネイルサロン開業までの流れ

次に、ネイルサロンを開業する流れについて解説していきます。

ネイルサロン開業までの流れ

自宅型は物件決めの必要こそないものの、基本の流れは店舗型と同じ。よりスムーズにお店をオープンさせたい方や、何から手を付けたらいいのかわからない方は必見です

開業資金を集める

ネイルサロン開業という目標を決めたら、まずは開業資金を集めていきましょう。資金は先述の通り、自宅型と店舗型で大きく異なります。

どちらにするか決めるところから始め、助成金を申請するなど、必要に応じて準備していきましょう。

なお、資金集めをスタートさせる目安としては、半年以上より前です。

ネイルサロンの名前とコンセプト・ターゲット決め

資金集めと並行して行いたいのが、ネイルサロンの名前やコンセプト、ターゲット層の決定です。名前は開業届を出す際の屋号にもかかわってくるため、よく考えて決めましょう。

また、コンセプト決めは、数あるネイルサロンのうち「どのような価値を与えられるのか」「ほかのネイルサロンとどう違うのか」を明確にする大切な流れの一つです。

デザインやスピード感、空間、ホスピタリティなど、重視する部分を決めて差別化を図りましょう。ターゲット層の決定については、後半で詳しく説明していきます。

オープン日の設定

ネイルサロンのコンセプトが固まったら、オープン日を設定していきます。

日取りを明確にすることで、内装準備や宣伝・告知のタイミングも掴みやすくなります。自宅型の場合は3か月後、大掛かりな内装工事が必要な場合は少なくとも半年後を目安にするのが基本です。

物件決め

店舗型のネイルサロンを開業する場合は、オープン日の目安がついたら物件を絞り込んでいきましょう。

オープンまであまりに日がないと、狙っていた物件が借りられていたり、賃貸契約がスムーズにいかなかったり、思わぬトラブルに見舞われるおそれもあります。

より円滑にオープンするためには、正式に物件を借りたら電気や水道、電話、ネットの開通・開設なども同時に終わらせておくと安心です。余裕を持って物件を決めることで、内装工事やインテリアの手配なども順当に進められるでしょう。

予約までの流れを作る

オープン日とネイルサロンの場所が決まったら、予約までの流れを整えていきましょう。ホームページやブログ、SNSのアカウントを開設するほか、外部予約サイトのシステムを導入するのも手です。

特にお店のホームページやブログ、SNSの開設は、ネイルサロンオープンの告知に役立ちます。運用の仕方はさまざまですが、オープンから新規顧客をより多く獲得したいなら力を入れてみてください。

内装の準備

予約までの流れを整えつつ、オープンの半年前頃には内装の準備に取り掛かかってください。

内装工事が終わらないことには、施術用の椅子や机など、家具の搬入はできません。内装がある程度カタチになったら、使い勝手や動線などを今一度確認することも大切です。

備品を揃える

内装の準備が完了したら、最終段階として備品が揃っているかチェック。ネイル用品はもちろん、受付周りのメモやペン、トイレットペーパーなど、施術に必要ないもので足りないものがないかも見ておいてください。

また、オープン当初は何かとバタつきがちなもの。慌てないように、チラシやポイントカードなどは多めに備えておくと心強いでしょう。

ネイルサロン開業後の集客ポイント

せっかくネイルサロンの開業を果たしても、お客様を集められないのでは元も子もありません。

ネイルサロン開業後の集客ポイント

そこで最後に、より集客力をアップさせるためのポイントを6つお伝えします。

ターゲットを明確にする

ネイルサロン開業の流れでもお伝えしたターゲット層の決定は、集客も左右する重要な要素の一つです。

どんなお客様に来ていただきたいかを考えたうえで、年齢・職業・ライフスタイル・ネイルサロンに求めるポイントなど、細かい部分まで想像してみましょう。

これをペルソナ設定といい、ペルソナに沿ったお店づくりをすることが集客力アップのカギです。

技術を高める

ネイルサロンを開業したら、今以上に技術の向上が求められます。年々増加するネイルサロンのなかで、高い技術力は集客において重要なポイントの一つ。

技術が横ばいであれば飽きられてしまう可能性も否めず、リピーターの離脱につながってしまうかもしれません。

また、技術のブラッシュアップは、プラスの口コミから新規顧客の獲得にもつながるといえます。トレンドを追い求めることも忘れず、日々技術を磨いておきましょう。

リピーターを作る

安定した集客を得たいなら、リピーターを作ることに専念してみてください。特に定期的な付け替えが必要なジェルネイルの愛好家であれば、月に1~2回の来店が見込めます。

リピーターを獲得するためには技術を磨くことはもちろん、一人ひとりのニーズをくみ取ることや、快適と思ってもらえるための空間づくりもカギです。

店内は常に清潔であることを保ち、接客面にも力を入れましょう。

SNSを活用する

ネイルサロン開業の流れでも触れたSNSは、宣伝・告知を通して集客につなげられるツールです。比較的若い層に利用者が多いため、20~30代をターゲットにしたいなら活用してみる価値あり。

ネイルの写真を投稿しておくことで、施術後のイメージがしやすくなり、お客様の予約のしやすさとしても有利にはたらくでしょう。

プロフィールに予約ページのURLやリンクを貼っておくとさらに効果的です。

外部予約サイトを活用する

SNSと同様に、外部予約サイトで集客を狙う方法もあります。

サイトのなかには予約ができるものだけでなく、プロフィールを細かく設定できたり、写真をたくさん載せられたり、ホームページやSNSの代わりをするものも。

なかには運営側で顧客のニーズがわかるサイトもあるため、集客を強化したいなら相談してみるのも一案です。

できるだけ詳しい情報を載せる

ホームページやSNS、外部予約サイトなど、いずれもネイルサロンの情報は詳細に記載することが基本です。

曖昧な内容では、情報が多い今の世の中には埋もれてしまい、読み飛ばされてしまうことも少なくありません。

ネイルサロンの名前や場所をはじめ、コンセプトも伝わる内容が理想。駐車場の有無やサロン内の雰囲気が伝わる写真や動画を載せておくと、なお親切です。

ネイルサロン開業成功には資金と流れの把握・集客の工夫を!

以上のポイントをまとめると、まず、ネイルサロン開業に必須の資格はありませんが、技術と信頼の証となる「ネイリスト技能検定試験」や「JNAジェルネイル技能検定試験」に合格しておくことがおすすめ。

最も不安が残る資金は、自宅型で約20~30万、店舗型で約200万が目安です。

ネイルサロン開業の流れとしては、資金集めののちにまずはコンセプトとターゲットの決定から。その後、物件決めや内装工事に取り掛かっていくのが基本です。

開業後は、SNSや外部予約サイトで集客を狙いつつ、技術のブラッシュアップも妥協せず行いましょう。

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※キャリエールネイルスクールは、東京都内(新宿・立川)、神奈川県(横浜)のネイルスクールです。

 
 

金子 実由喜

この記事の監修者

金子 実由喜

  • NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)副理事長
  • NPO法人 日本ネイリスト協会(JNA)名誉本部認定講師
  • 株式会社オーガスタプロデュース代表取締役
  • 公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)副代表理事
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