ジェルネイルで爪が割れた時の応急処置方法!割れる原因と予防習慣でジェルネイルを楽しむ!
技術・デザイン
ジェルネイルをしている時に爪が割れて慌ててしまった、ということはありませんか?
特に自爪が薄く、ジェルネイルで補強している場合、ジェルネイル自体が割れてしまうとどうすれば良いか困ってしまいますよね。
そこでここでは、ジェルネイルを施した爪が割れた時の対処法とともに、ジェルネイルが割れる原因と予防方法についてもご紹介します。
CONTENTS
割れた爪の応急処置方法
まずは、ジェルネイルの先端部分が割れてしまった時の対処法を見ていきましょう。
【割れた部分をカットする】
①準備
清潔な爪切りとネイルファイル(エメリーボード)を用意しましょう。
②割れた部分を確認する
割れた爪をよく観察し、どの部分をカットするか確認します。割れが広がらないように慎重に行います。
③割れた部分をカットする
まず爪切りで、割れた部分の少し手前までカットします。割れが縦に入っている場合は、その部分を中心に割れが広がらないように、慎重に少しずつカットしてください。
※深爪の心配がある場合は、ネイルファイルで少しずつ削ってください。また、通常は爪切りでカットするのは、爪に強い衝撃を与えるため避けましょう。
次にネイルファイル(エメリーボード)で、爪切りでカットした部分を滑らかに整えます。爪の外側から内側に向かって、一方向に優しくファイルをかけ、引っかかりをなくします。
【ベースコートで補強する】
割れた爪を強化するために、ベースコートを塗ります。爪全体に均等に塗布し、特に割れた部分に厚めに塗ります。二重に塗ることで、さらに補強効果が期待できます。
【応急処置の注意点】
以上の応急処置方法で一見直ったように見えていても、ジェルネイルと自爪の間には隙間ができており、そこから細菌や水分が入ることでグリーンネイルなどの爪の疾患になることがあります。
そのため、できる限り早くネイルサロンで正しく処置してもらいましょう。ご自身でオフができる方は、いつもより慎重におこなうと良いでしょう。
【割れがネイルベッドにまで達している場合】
割れた部分がネイルベッド(爪のピンク部分=指と接している部分)まで達している場合は、マニキュアもしくはジェルネイルをセルフで施し、爪が伸びて割れた部分がカットできるようになってから処置しましょう。
ただし、痛みや出血などのトラブルがある場合は、セルフでジェルオフもしくはネイルサロンで状態を見てもらいましょう。また、痛みなどトラブルがひどい場合は速やかに皮膚科を受診するようにしてください。
【外出先での応急処置方法:絆創膏を利用する】
外出先で突然ジェルネイルが割れてしまった場合は、割れた部分を保護するために、応急処置として絆創膏(ばんそうこう)を使います。
その際、爪全体を覆うのではなく、割れた部分をしっかりとカバーするように貼り付けましょう。これにより、外部からの刺激や衝撃を和らげられ、また割れた部分から水分や細菌などが入り込むことを防げます。
ただし、以上の対処方法はあくまで「応急処置方法」のため、できる限り速やかにネイルサロンでネイリストに処置をしてもらうか、セルフネイルできちんと施術し直すようにしましょう。
ジェルネイルが割れる主な原因
次に、そもそもどうしてジェルネイルが割れてしまうのか、その主な原因を見ていきましょう。
【自爪が薄い】
自爪が薄いと、ジェルネイルの重さに耐えられず、結果的に割れやすくなります。また、薄い爪は外部からの圧力にも弱く、少しの衝撃でも割れやすいと言えます。
■薄い爪の原因1:栄養不足
①ビタミンとミネラルの不足:特にビタミンB7(ビオチン)、亜鉛、鉄、カルシウムが不足すると爪が薄くなります。
②食生活の改善:栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。卵、ナッツ、魚、緑黄色野菜などを積極的に摂取しましょう。
■薄い爪の原因2:過度なネイル施術
①頻繁なジェルネイルの付け替え:頻繁にジェルネイルを付け替えると、自爪が削られて薄くなります。
②強力な除去剤の使用:強い除去剤の使用や長時間の浸漬は、爪の層を傷つけて薄くします。
■改善方法
①栄養補給:食事とプラスして、栄養補助食品やサプリメントも摂取するようにしましょう。
②適切なネイルケア: 施術間隔を空ける、保湿ケアを行う、優しい除去剤を使用するなど、自爪をいたわるケアを心がけましょう。
■あわせて読む
『爪が弱い人におすすめの栄養素・食材紹介|身体の中からネイルケアで爪を強くしよう!』
【自爪が長すぎる】
自爪を伸ばしすぎていると、ネイルベッド(爪のピンク部分)とフリーエッジ(爪先端の白い部分)の境目に負荷がかかるため、結果的に割れやすい・折れやすいことになります。
特に日常生活で手元を使いやすい場合、自爪の長さには注意が必要です。
【ネイルの装飾パーツが多い】
ストーンやビジューなど、ネイルの装飾パーツが多いと、自爪にかかる負荷が増えるため、シンプルなネイルよりも割れやすくなります。
【ネイルの先端が細い】
オーバルやポイント(アーモンド)など、先端にいくほどに細くなる形状のネイルは、スクエアやラウンドと比較して、先端部分に負荷がかかりやすくなるため、その分割れやすくなります。
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『指や自爪の形で似合うネイルが決まる?形別おすすめネイルデザイン紹介』
【ジェルのコーティングが薄い】
ジェルネイル特有の厚みだしをしていないと、保護効果が弱くなるため、割れやすくなります。
適切な方法・順番・量でジェルを重ねて、適度な強度を保つようにしましょう。
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『セルフジェルネイルで厚みを出す方法!ぷっくりツヤツヤのジェルネイルに』
【付け替え時期を守っていない】
通常、ジェルネイルは3~4週間で付け替えます。
ですが、それ以上に長期間ジェルネイルを付けたままにすると、ジェルが変質して固くなったり、ジェルネイルが自爪から浮いて隙間ができたり、自爪への負荷が蓄積されたりすることで、結果的に割れやすくなります。
割れるだけではなく、その他の爪のトラブルも起こりやすくなるため、付け替えが難しい場合は適度にジェルオフをするようにしましょう。
自宅でできるセルフリペア方法
パックリと大きく割れてしまった場合は、ネイルサロンでジェルオフすることをおすすめしますが、少しだけ割れてしまった場合には、応急処置としてセルフリペアも可能です。
以下にセルフリペア方法の手順をご紹介します。
【セルフリペアに必要な道具】
・シルクラップ
・ネイルグルー
・(レジン)
・エメリーボード
・スポンジバッファー
・ベースジェル
・トップジェル
・UV/LEDライト
・クリーナー
【セルフリペアの手順】
①割れた部分のカットと整形
・割れた部分をエメリーボードまたは清潔な爪切りで慎重にカットします。
・エメリーボードで爪先を滑らかに整え、表面を軽くスポンジバッファーでサンディングします。必要以上に爪を傷つけないよう、優しくファイリングしてください。
※通常、爪切りでカットするのは、爪に強い衝撃を与えるため避けましょう。
②シルクラップの貼り付け
・シルクラップを割れた部分より少し大きいサイズにカットします。
・割れた部分にネイルグルー(ベースジェルでも可)を塗布し、シルクラップを貼り付けます。
・シルクラップがしっかり密着するように、上から軽く押さえます。厚めのビニール袋等が自宅にある場合は、小さくカットしてシルクの圧着に使っても良いでしょう。
③グルーやジェルの塗布
シルクラップの上に再度ネイルグルー(レジン、ベースジェルでも可)を塗布し、完全に乾燥(ベースジェルの場合は硬化)させます。
④表面の整え方
乾燥・硬化後、表面が平らになるまでネイルファイルで慎重に削って凹凸をなくし、最後にスポンジバッファーで表面を滑らかに整えます。
⑤トップジェルでのコーティング
・元のネイルカラーを再現したい場合は、通常のジェルネイルの施術と同じく、ベースジェル、カラージェル、トップジェルの順に塗布して硬化を繰り返します。
・クリアネイルの場合は、ベースジェルとトップジェルだけでOKです。
・未硬化ジェルが残る場合は、クリーナーをワイプに染み込ませてしっかり拭き取って完了です。
ジェルネイルを割れにくくする予防方法
以上では、ネイルが割れてしまってからの対処方法やセルフリペア方法をご紹介しました。
ですが、せっかくのお気に入りのジェルネイルは、オフするまで割れずにきれいな状態で楽しみたいですよね。
そこで次に、ジェルネイルを割れにくくするための、日頃から気をつけておきたいネイルの割れ予防方法について見ていきましょう。
【ネイルの割れ予防方法1:保湿する】
ネイルオイル(キューティクルオイル)で、爪とその周辺の指先を丁寧に保湿しましょう。
■理由
爪は乾燥すると割れやすくなるため、割れ予防に保湿ケアは欠かせません。また、ネイルオイルに含まれる栄養を補給し、さらに塗布時にマッサージで血行を促進することで、栄養の行き届いた強い爪が育ちやすくなります。
■使用タイミング例
・就寝前:就寝中は指先を使用しないためオイルが浸透しやすく、爪とキューティクルが一晩中保湿されます。
・手洗いや水仕事の後:水分や洗剤によって爪を乾燥しやすいため、手洗いや水仕事の後、こまめにオイルを使用すると乾燥を防ぎやすくなります。
■ネイルオイルの塗り方
①爪の根元に塗布
爪が生まれるキューティクル周辺に適量を塗ることで、爪の成長部分が潤って健やかになります。
②爪の裏側に塗布
爪の裏側にまでオイルを塗ることで、爪と指の間の薄い皮膚「ハイポニキウム」を育てることができます。
その結果、爪の割れ予防だけではなく、雑菌が爪の間から入らないようにできたり、ネイルベッドが伸びてすらりとした爪に育てたりすることができます。
■あわせて読む
『ネイルオイルの正しい使い方|ハンドクリームとの違いは?健やかな指先をキープしましょう!』
【ネイルの割れ予防方法2:割れにくい形に整える】
先が細い形状のネイルを施していると割れやすいと感じるなら、ネイルの形状を変えてみましょう。
■理由
適切な形に整えることで、爪にかかる力が分散され、割れにくくなります。また、正しいファイリング方法は、爪の層が崩れやすくなるのを防ぎます。
なお、ネイルの形状とあわせて、デザイン自体もシンプルにして、自爪への負担を軽減することも割れにくくするポイントになります。
■おすすめの形状
①スクエアオフ
・カット:まっすぐにカットし、四角い形にすることで、爪先の圧力が均等に分散されます。
・角を丸める:角を少し丸めることで、引っかかりやすさを軽減し、割れにくくします。
②ラウンド
丸みを帯びた形:爪先を滑らかな円形に整えることで、力が分散しやすくなります。
■整え方
・ファイリングの方向:一方向にファイルをかけることで、爪の層がバラバラにならず、強度が保たれます。
・ファイルの種類:目の細かいファイルを使うことで、爪が削りすぎず、滑らかに整います。
■爪の形状別の整え方は以下でご説明しています。
『指や自爪の形で似合うネイルが決まる?形別おすすめネイルデザイン紹介』
【ネイルの割れ予防方法3:メンテナンスを適切に行なう】
4週間以上もジェルネイルをそのままにしていることが多い方は、メンテナンスの頻度を見直しましょう。
■理由
適切な頻度で定期的にジェルネイルを付け替えることで、爪にかかる負担を軽減できます。また、自爪の状態を定期的に確認することで、問題を早期に発見し対処でき、爪の健康を保ちやすくなります。
■適切なメンテナンス方法
長期間同じジェルネイルを保持すると、適切な長さよりも伸びてしまい、自爪にダメージが蓄積して割れやすくなります。基本的には3~4週間ごとにジェルオフもしくは付け替えるようにしましょう。
【ネイルの割れ予防方法4:時には自爪を休ませる】
爪が頻繁に割れる、乾燥して白くなっている、二枚爪になりやすい、など自爪の状態が悪い場合は、ジェルネイルを施術せずに自爪を休ませる選択肢もあります。
どうしてもネイルを楽しみたい場合は、ジェルネイルチップを活用するのもおすすめです。
毎日爪の状態をチェックすることで爪トラブルを予防し、長く健やかにネイルライフを楽しみましょう。
■あわせて読む
『ネイルチップの上手な付け方とは?粘着グミ・両面テープ・グルー別の外し方やアフターケア方法紹介』
ジェルネイルが割れたら応急処置をしてネイルサロンへ
ジェルネイルが割れる・亀裂が入ることは珍しくないため、慌てなくても大丈夫です。
程度の差はありますが、多少の場合なら、ご紹介した応急処置をセルフでまず行ない、できる限り早くネイルサロンで正しい施術をしてもらうようにしましょう。
また、施術頻度が適切でない場合は、自爪の健康のためにも頻度の見直しをして、ネイルトラブルのリスクを避けるようにしてくださいね。
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この記事の監修者
金子 実由喜