プレパレーションでネイルの持ちアップ!下準備の方法・手順とは
技術・デザイン
ジェルネイルに欠かせない工程のひとつ、プレパレーション。仕上がりに影響があることは分かりつつも、実は正しい方法や手順を知らないという人もいるのではないでしょうか。
ここでは、プレパレーションがジェルネイルにとっていかに大事であるかを解説したのち、工程に必要なアイテムや手順を紹介します。
順を追いながら、ポイントごとの注意点や補足もお伝え。ジェルネイルのリフトやヨレを未然に防ぎたいなら必見です!
CONTENTS
プレパレーションとは?ジェルネイルに必要な理由
プレパレーションとは、ジェルネイルを施す前のいわば下準備のこと。自爪を整え、上から塗るジェルをしっかりと密着させる役目を果たします。
段階は1つではなく、以下のようなケアの総称がプレパレーションです。
・手先の消毒
・爪の形や長さを調整する
・甘皮やルーススキンの処理
・サンディング
・油分と水分の除去
所要時間の目安は、ネイルサロンでおよそ30分程度です。セルフで行う、かつ慣れていない人は、多めに見積もっておくとよいでしょう。
プレパレーション不足は仕上がりに影響?
もしプレパレーションを事前にきっちり行わなければ、ヨレやすくなったりリフトしやすくなったりと持ちが悪くなる可能性が高くなります。
塗りたての美しい状態を長く保ちたければ、土台づくりであるプレパレーションは欠かせません。いまいちきれいに仕上がらないとお悩みの人は、下準備が正しくできているか見直してみましょう。
正しいプレパレーション方法の手順
セルフネイルではきちんとケアできるか不安と思われるかもしれませんが、必要なアイテムと正しい手順を把握していれば問題はありません。
以下では、プレパレーションに揃えておくとよい道具一式と、実際の方法について順を追って説明していきます。
【必要なアイテム一式】
プレパレーションに必要な基本アイテムは次のとおりです。
・エメリーボード(180G~240G)
・スポンジファイル(~180G)
・ダストブラシ(メイクブラシでも可)
・エタノール(消毒剤)
・ワイプorコットン
・プッシャーorウッドスティック
・ニッパー
では、プレパレーションの手順を見ていきましょう。
(1)爪まわりの消毒
まず、エタノールをコットンに取り、爪を含む指先全体を消毒します。
自爪が長めの人は、爪の裏側まできちんとケアしましょう。
⑵爪の形・長さを整える
消毒が完了したら、エメリーボードを使って爪を削り、希望の形に整えます。
グリット数は、粗すぎず細かすぎない180から240Gまでの間がベター。爪の長さを変えない場合でも、爪の断面に傷がつく程度に削っておくと、ジェルの引っ掛かりがよくなるためおすすめです。
最後は削り残しがないよう、サイドや裏側部分まで細かくチェックしましょう。
⑶爪の裏に残ったバリを取り除く
ひととおり削り終えたら、爪の裏に残った薄皮(ルースハイポニキウム)「バリ」を残さず除去。このバリが取り切れていないと、ジェルが爪先から剥がれやすくなってしまいます。
塗布する前に忘れず取り除いておくことこそ、ネイルが長持ちする第一歩。バリの除去には、スポンジバッファーが適しています。
⑷甘皮処理とルーススキンの除去
続いて行うのが、甘皮のプッシュアップとルーススキンの除去です。プッシャーを手に持ち、力を込めすぎずやさしく押し上げていくのがポイントです。
ルーススキンを取り除く際は、反対側の親指にガーゼを巻き、軽くガーゼを濡らしてクルクルと撫で落としましょう
■甘皮処理方法についてはこちらの記事もチェック!
『セルフ甘皮ケア方法は意外と簡単!初心者でもできる甘皮処理手順まとめ』
【使用するプッシャーの種類について】
用いるプッシャーは、セラミックプッシャー・メタルプッシャーどちらでもOK。
ただし、メタルプッシャーは先端が鋭利のため、力加減によっては皮膚を傷付けてしまう恐れがあります。そのため初心者は、セラミック製を選ぶほうが無難です。
⑸ニッパーで爪まわりをカット
処理が終わったら、押し上げた余分な甘皮をニッパーでカットしていきます。このとき、誤って皮膚をはさんだり傷付けたりしないよう、慎重に作業することが大切。
気にならない程度の短いものであれば、目立った部分を切る程度で構いません。ささくれや角質で硬くなった部分がある場合は、一緒にカットして引っ掛かりのないよう整えておきます。
⑹サンディング
爪まわりの皮膚が整ったあとは、自爪とベースジェルの密着を高めるためのサンディングを施しましょう。
特に、ジェルが浮きやすい爪の根元やサイドまで、きっちり傷をつけていきます。
【サンディングのコツと目安】
使用するスポンジファイルは、180G程度が一般的ですが、ベースジェルの種類によって多少前後します。そのため、塗り重ねるベースジェルのメーカーが推奨するグリット数を参考にしましょう。
また、使い古したファイルでは傷がしっかり入らず、ジェルのリフトにつながってしまうこともあります。そのため、使用回数は10回に満たない程度のファイルが良いでしょう。
サンディングの目安は、爪のツヤ感がなくなり少し曇るくらい。ファイルをかけすぎると、自爪が薄くなりすぎる恐れもあるため注意しましょう。
⑺ダスト・油分除去
サンディングが終わったら、ネイルブラシで余分なダストをよく払います。専用のネイルブラシでなくとも、メイク用のブラシなどで代用が可能です。
ダストを十分取り去ったあとは、エタノールを含ませたワイプやコットンで爪全体を拭き取ります。
爪や指まわりにダスト・油分が残っていると、ジェルがヨレたりリフトしたりする原因にもなるため、すみずみまで行き渡らせましょう。
万全なプレパレーションでネイル効率も向上
ジェルネイルのリフトやヨレを防ぎ、ネイルの持ちをよくするためのプレパレーション。すべてを完璧にこなすことはなかなか大変ですが、美しい状態を長く保てるため、長い目でみると時短にもつながります。
ネイルチェンジをする時間がない、せっかくの仕上がりをダメにしたくないという人こそ、抜けのないプレパレーションを目指してみてくださいね。
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この記事の監修者
金子 実由喜