ジェルネイル検定中級の試験内容|サロン勤務にほぼ必須のネイル試験概要
資格
ジェルネイル検定中級(正式名称「JNAジェルネイル技能検定」)は、本格的なプロのネイリストを目指す方にとって最初の関門と言えるレベルの検定であり、難易度が初級にくらべて一段と高くなります。
特に筆記試験については、かなり専門的な知識を要求されます。というのも、中級は「ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門知識と技術の修得」(JNA公式サイトより)を基準にしているためです。
そこでここでは、筆記試験を中心にネイル検定中級試験について詳しく紹介します。
CONTENTS
ジェルネイル検定とは
ジェルネイル検定とは、名前の通り、ジェルネイルに関する知識や技術の習得度を証明するための資格試験です。NPO法人日本ネイリスト協会(略して「JNA」)が主催しています。
ジェルネイル検定は、初級、中級、上級の3つの段階があり、各段階での試験内容や求められる技能レベルは大きく異なります。
また試験内容は、各級ともに筆記試験(上級を除く)と実技試験の両方があり、爪やジェルネイルに関する知識から実際の施術レベルまで問われるのです。
ジェルネイル検定に合格して日本ネイリスト協会の認定証を取得することで、プロのネイリストとしての信頼性を高めることができるメリットがあるため、多くのプロネイリスト、もしくはプロネイリストを目指す方々が受験しています。
ジェルネイル検定中級に求められるもの
では以下に、ジェルネイル検定中級での試験内容について見ていきましょう。
【知識(筆記試験)】
・ネイルに関する基礎知識(衛生と消毒/爪の構造(皮膚科学)/爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)/ネイルケア・ジェルネイルの手順/その他実践的施術全般/プロフェッショナリズム 等)
※「ネイルに関する基礎知識」は全60問中50問です。
・ジェルネイルに関する基礎知識・理論(「光重合とは」や「ジェルの商品について」「プレパレーションについて」など)
以上のように、筆記試験では、ジェルネイルに関する基礎的な知識や技術、衛生面、皮膚科学など、幅広い領域の知識が求められます。
【技術(実技試験)】
・フレンチジェルやカラージェルなど、基本的なジェルネイルの技術
(手指消毒、ファイリング、キューティクルクリーン、カラーリング)
・グラデーションの技術
・ジェルイクステンションの技術
これらの課題によって、自己の技術レベルを高め、プロフェッショナルなネイリストとしてのスキルアップを目指します。
中級の受験資格
■JNAジェルネイル技能試験初級合格者
※前回の受験で筆記試験のみ合格している場合は、筆記試験が免除されます。
※ネイリスト検定2級以上の試験に合格している場合、実技試験第一課題(ネイルケア)が免除されます。
■ネイリスト技能検定に関してはこちら
『ネイリスト技能検定試験対策は独学では難しい?独学のメリット・デメリットとは』
中級の試験実施要項
【試験形式】
1.筆記試験(マークシート方式):30分間
※鉛筆またはシャープペンシル(HBまたはB)及び消しゴムを必ず持っていきましょう。ボールペン(消せるボールペンも含む)、サインペンなどは使用できません。
2.実技試験:120分間、3種類の課題(フレンチジェル、カラージェル、アートジェル)を実施
※マークシートのイメージ。実際の試験とは異なります。
【合格基準】
1.筆記試験:80点以上(60問中48問正解)
2.実技試験:各課題について、70点以上
【試験会場】
NPO法人日本ネイリスト協会が指定した会場またはJNA認定校で実施されます。
■JNA認定校について詳しくはこちら
『ネイルを本気で学ぶならJNA認定校!一般的なスクールとの違いやメリットを徹底解説』
【試験料金】
13,200円(税込)※2023年時点
【試験日程】
一般的には、年に数回実施されます。日本ネイリスト協会のウェブサイトや公式SNSアカウントなどで詳細を確認することができます。
申し込み方法
試験申し込みは、日本ネイリスト協会公式サイトから行うことができます。
詳細な申し込み方法や締め切り日などは、日本ネイリスト協会公式サイトまたはJNA認定校などで確認しましょう。
試験対策に使えるテキスト
ジェルネイル検定中級の参考書や問題集は、以下のようなものがあります。
・「JNAテクニカルシステム ベーシック」(日本ネイリスト協会)
・「JNAテクニカルシステム 〜ジェルネイル〜」(日本ネイリスト協会)
・「JNAジェルネイル技能検定試験 中級テクニック講座」(日本ネイリスト協会)
・「JNA爪の構造図ポスター」(日本ネイリスト協会)
ネイルに関するHow to本は多く出版されていますが、試験対策の役に立つテキストは日本ネイリスト協会が発行しているものをご参考ください。
また、各ネイルスクールが主催する模擬試験もあるため、活用してみると良いでしょう。
合格率
ジェルネイル検定中級の合格率は、公式には発表されていませんが、一般的には60%程度ではないかと言われています。
ジェルネイル検定は、技術面だけでなく理論面でも厳しい試験となっており、合格には一定以上の知識と技術が必要とされています。
また、検定の難易度は年々上がっているとも言われています。そのため、十分な勉強と実技の練習が必要であり、合格には継続的な努力が不可欠です。
プロのネイリストに欠かせない専門知識と技術を身につけよう!
筆記試験に関しては、試験範囲も明確になっており、日本ネイリスト協会が発行しているテキストをしっかり勉強すれば、比較的クリアしやすくなっています。
また、試験は年に数回実施されるため、仮に不合格になったとしても再受験のチャンスはすぐにやってきます。焦らず毎日コツコツと、正しい知識や技術を身につけていきましょう。
なおジェルネイル検定中級は、プロのネイリストに欠かせない専門知識と技術を身につけることを目的として設定されている資格です。就職した後でも必要とされる知識と技術のため、資格取得の目的だけではなく、自身の知識・技術向上と信頼性を高めるために活用しましょう。
CARRIERE(キャリエール)はJNA認定校です。校内にて定期的に検定試験を実施中!
■キャリエールの検定合格保証制度について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
⇒【キャリエールネイルスクールの検定合格サポート】
※キャリエールネイルスクールは、東京都内(新宿・立川)、神奈川県(横浜)のネイルスクールです。
この記事の監修者
金子 実由喜