初めてのフットネイルやり方基本講座!足元までセルフネイルで楽しむには
技術・デザイン
フットネイルは、美しいデザインやカラフルなネイルが足元を華やかに彩り、ファッションの一部として楽しむことができるため、特にサンダルやオープントゥの靴を履く季節に特に人気が高まります。
とはいえハンドネイルと比べると、フットネイルはセルフだと難しい印象があるかもしれませんね。
そこでここでは、セルフフットネイル初心者の方でもトライしやすいように、フットネイルの基本的なやり方や注意点についてご紹介します。
CONTENTS
ペディキュアとジェルネイルの違いと選び方
フットネイルを楽しむ方法として、ペディキュアとジェルネイルの2種類があります。それぞれに異なる特徴があるので、自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことが大切です。
ペディキュア:手軽でオフが簡単
ペディキュアとは、マニキュア(ポリッシュ)を使ったフットネイルの方法です。以下の点で手軽に楽しむことができます。
■手軽さ
ペディキュアは塗って乾かすだけなので、特別な技術や道具を必要とせず、誰でも簡単に始められます。一般的なマニキュアセットがあればOKです。
■オフが簡単
除光液を使えば、簡単にマニキュアを落とすことができ、頻繁にデザインを変えたい人にぴったり。特にイベントや旅行の前後に気軽に取り入れやすいのが魅力です。
■速乾性
最近のペディキュア用マニキュアは速乾性のものが多く、短時間で仕上げることができます。急な予定変更にも対応しやすいです。
しかし、ペディキュアには以下のようなデメリットもあります。
■持ちの短さ
後述するジェルネイルに比べて持ちが短く、数日から1週間程度で剥がれたり、ヨレたりすることが多いです。
■デザインの制約
マニキュアは、ジェルネイルに比べて厚みがなく、複雑なデザインや立体的なアートを施すのが難しいため、デザインに制限があります。
ジェルネイル:持ちが良くてデザインが豊富
ジェルネイルは、専用のジェルを使い、LEDやUVライトで硬化させる方法です。以下の特徴があります。
■持ちの良さ
通常ジェルネイルは2週間から1ヶ月程度持ちます。日常生活での衝撃にも強く、綺麗な状態が長く保てます。
■デザインの豊富さ
ジェルネイルは厚みがあり、立体的なデザインや複雑なアートが可能です。ストーンやパールなどを埋め込むこともでき、デザインの幅が広がります。
■光沢と仕上がり
硬化後のジェルネイルは光沢があり、プロの仕上がりのような美しさを保ちます。カラーバリエーションも豊富で、自分の好みに合わせて幅広く選べます。
ただし、ジェルネイルには以下のデメリットもあります。
■オフの手間
ジェルネイルをオフする(落とす)際には、専用のリムーバーやアルミホイルを使うなど、時間と手間がかかります。誤った方法でオフすると爪を傷める可能性があります。
■道具と技術の必要性
ジェルネイルには、LED/UVライトや専用のジェル、ブラシなどが必要です。また、技術的にも少しコツが必要なため、ジェルネイル初心者の方にはハードルが高いかもしれません。
■ジェルネイルのライトについて詳しくはこちら
『ジェルネイル用ライトの選び方ポイント!LED・UVなどの違いも解説』
選び方のポイント
フットネイルを選ぶ際には、自分のライフスタイルや目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
■手軽さを重視する人
短期間でデザインを変えたい、または初めてネイルを試すという方には、マニキュアを使ったペディキュアがおすすめです。特別な道具を揃える必要もなく、すぐに始められます。
■持ちの良さとデザイン性を重視する人
長期間綺麗な状態を保ちたい、複雑なデザインやアートを楽しみたいという方にはジェルネイルがおすすめです。最初は難しく感じるかもしれませんが、練習することで上達します。
どちらの方法でも、自分に合ったフットネイルを見つけて、足元のおしゃれを楽しんでください。
ペディキュア/ジェルネイルに必要なアイテム
以下のアイテムを揃えることで、セルフでフットネイルを楽しむことができます。
【ベースコート、ベースジェル/カラーポリッシュ、カラージェル/トップコート、トップジェル】
■ベースコート/ベースジェル
ベースコート/ベースジェルは、カラーポリッシュ/カラージェルを塗る前に爪の表面に塗る透明な下地のことです。爪を保護し、カラーポリッシュ/カラージェルの色素沈着を防ぐ役割があります。
また、ベースコートを塗ることで、カラーポリッシュ/カラージェルが爪に均一に密着しやすくなり、仕上がりが美しくなります。
■カラーポリッシュ/カラージェル
カラーポリッシュ/カラージェルは、ネイルのメインとなる色を爪に塗るためのアイテムです。様々な色や質感(マット、ラメ入り、パールなど)があり、自分の好みに合わせて選ぶことができます。フットネイルでは、鮮やかな色や派手なデザインが人気です。
■トップコート/トップジェル
トップコート/トップジェルは、カラーポリッシュ/カラージェルを塗った後にその上から塗る透明な仕上げ剤です。ネイルを保護し、色を長持ちさせる役割があります。また、トップコートを塗ることで、ネイルにツヤが出て美しい仕上がりになります。
【除光液、ウッドスティック、トゥセパレーター】
■プレプライマー
爪の表面の油分除去をするための液体です。ネイルの持ちを左右しますので、準備しておきましょう。
■除光液
除光液は、ネイルポリッシュを落とすための液体です。通常アセトン入りとアセトンフリーのものがあります。
アセトン入りは強力で短時間でネイルを落とすことができますが、爪や肌に対して乾燥しやすいです。一方、アセトンフリーは爪や肌に優しいですが、除去に時間がかかることがあります。
※ジェルネイルの場合は、通常の除光液ではオフできません。ジェルネイルも落とせるアセトン入りのジェルネイルリムーバーを選びましょう。詳しくは後述します。
■ウッドスティック
ウッドスティックは、甘皮処理やネイルの修正に使う木製のスティック。片端が尖っており、もう片端が平らになっている状態で販売されていることが多いです。甘皮を押し上げたり、ネイルの細かい部分を修正したりするのに便利なツールです。
■トゥセパレーター
トゥセパレーターは、足の指を広げて固定するためのスポンジ状のアイテムです。ペディキュアやジェルネイルを塗る際に指同士がくっつかないようにし、塗りやすくするために使います。
100円ショップなどでも手軽に購入できますが、キッチンペーパーを丸めて代用することも可能です。
ジェルネイルの場合:LED/UVライト、ジェルリムーバー
■LED/UVライト
ジェルネイルを硬化させるためには、LEDライトやUVライトが必要です。というのもジェルは自然乾燥ができず、ライトを照射することで硬化する特性があるため。
LEDライトはUVライトに比べて硬化時間が短く、エネルギー効率が良いのが特徴です。ただし、「LEDライト対応」のジェルでなければ硬化しません。
一方UVライトは、比較的多くのジェルに対応できるという利点があります。ただしLEDライトと比較して照射時間が長くなる分、交換も頻繁に行わないといけません。
■ジェルネイルリムーバー(アセトン)
ジェルネイルリムーバーは、ジェルネイルをオフするための専用の液体です。アセトンもしくはアセトンを含むリムーバーが一般的で、ジェルを溶かして除去します。
ジェルネイルリムーバーを使用する際は、コットンに含ませて爪に置き、アルミホイルで包んでしばらく放置することでジェルを浮かせてから、ウッドスティックやプッシャーで優しく除去します。
■あわせて読む
『ジェルオフの正しい方法とは|セルフネイルに覚えておきたい道具・やり方・注意点について』
ネイルポリッシュを使ったペディキュアの基本のやり方
ではここからは、具体的なペディキュアのやり方を見ていきましょう。
【甘皮処理とファイリング】
1.甘皮処理
①コットンを巻き付けたウッドスティックや、キューティクルプッシャーを使って、甘皮を優しく押し上げます。
※キューティクルリムーバーを使うと、甘皮が柔らかくなり、処理がしやすくなります。
②甘皮を押し上げたら、ニッパーやウッドスティックで不要な甘皮を取り除きます。
■詳しくはこちら
『プレパレーションでネイルの持ちアップ!下準備の方法・手順とは』
2.ファイリング
①エメリーボード(ネイルファイル)を使って、爪の形を整えます。一般的にはスクエアオフ(角を丸くした四角形)が適しています。
■爪の形と整え方についてはこちら
『指や自爪の形で似合うネイルが決まる?形別おすすめネイルデザイン紹介』
③爪の先端が滑らかになるように、ファイルで整えます。
【ベースコートの塗り方】
1.ベースコートを塗る前の準備
①爪表面の油分や汚れをプレプライマーで除去します。
②爪の表面を清潔に保つことで、ベースコートの密着が良くなります。
③足指用のセパレーターを足の指の間に挟みます。
2.ベースコートの塗り方
①少量のベースコートをブラシにとり、爪の先端(エッジ)に塗ります。
②ボトルの口でブラシの先端をしごいて、適量のベースコートをブラシの片面に取ります。
③爪の中央にベースコートを置き、根元から爪先に向かって一気に塗ります。
④左右の爪の端も同様に塗り、全体をカバーします。
➄ベースコートが乾くまで数分待ちます。
【カラーポリッシュの塗り方】
1.カラーポリッシュの塗り方
①少量のカラーポリッシュをブラシにとり、爪の先端に塗ります。
②ボトルの口でブラシをしごき、適量のカラーポリッシュをブラシの片面に取ります。
③爪の中央にポリッシュを置き、根元から先端に向かって一気に塗ります。
④左右の端も同様に塗ります。
⑤1度目は薄く均一に塗り、乾かします。
2.2度塗り
①1度目が乾いたら、再度カラーポリッシュを塗ります。今度は少し多めに取り、色ムラを防ぐように塗ります。
②再度乾かします。
※ペディキュアが爪からはみ出した場合は、除光液をつけたコットンスティックで丁寧に拭き取りましょう。
【トップコートで仕上げ】
①爪の先端にトップコートを塗り、ネイルの持ちを良くします。
②ベースコートと同じように、ブラシに適量を取り、爪の中央から塗り始めます。
③根元から先端に向かって一気に塗り、左右の端も同様にカバーします。
④トップコートは少し多めに塗り、爪全体に均一に広げます。
⑤完全に乾かすために数分待ち、完成です。
ペディキュアの各ステップで適切な乾燥時間を確保することは、ネイルの持ちを良くするために欠かせません。急いで次のステップに進むと、仕上がりが不均一になり、剥がれやすくなるため注意しましょう。
ジェルネイルを使ったフットネイルの基本のやり方
次に、ジェルネイルを使った具体的なフットネイルのやり方を見ていきましょう。
【プレパレーション:甘皮処理とサンディング】
1.甘皮処理
ペディキュアの時と同様に、コットンを巻き付けたウッドスティックや、キューティクルプッシャーで甘皮を押し上げ、取り除きます。
※キューティクルリムーバーを使うと、甘皮が柔らかくなり、処理がしやすくなります。
2.サンディング
①スポンジバッファーを使って、爪の表面を軽く削ります。これにより、ジェルの密着が良くなります。
②爪の表面が白っぽくなり、ツヤがなくなる程度にサンディングします。
【ベースジェル、カラージェル、トップジェルの塗り方】
1.ベースジェルの塗り方
※事前に足指用のセパレーターを足の指の間に挟みます。
①爪表面の油分や汚れをプレプライマーで除去します。
②ベースジェルをブラシに取り、爪の中央に置きます。
③根元から先端に向かって一気に塗り、左右の端も同様にカバーします。
④爪のエッジにもジェルを塗ります
➄LED/UVライトで硬化します。
2.カラージェルの塗り方
①ベースジェルが硬化したら、カラージェルを塗ります。
②カラーポリッシュと同様に、中央から塗り始め、左右の端もカバーします。
③1度目は薄く均一に塗り、LED/UVライトで硬化します(通常30秒〜1分程度)。
④爪のエッジにもジェルを塗ります。
➄2度目も③と同様に塗り、再度硬化します。
※ストーンなど装飾を置く場合は、カラージェルを硬化させた後で、ストーンを置きたい箇所にだけベースジェルを再度塗ります。その上にストーンを置き、ベースジェルを硬化させてから、次のトップジェルの工程に移ります。
3.トップジェルの塗り方
①トップジェルを、ベースジェルと同じように塗ります。爪の表面全体とエッジをカバーします。
②LED/UVライトで硬化し、仕上げます。
【ライトでの硬化と仕上げの注意点】
1.ライトでの硬化の注意点
①ジェルネイルは各層ごとにLED/UVライトで硬化します。通常、ベースジェル、カラージェル(1度目と2度目は都度)、トップジェルの順にそれぞれ硬化します。
②各ステップで硬化時間を守ることで、ジェルがしっかりと固まり、持ちが良くなります。
2.仕上げ
①トップジェルを硬化した後、未硬化ジェルが残っている場合は、クリーナーやエタノールを含ませたコットンで拭き取ります。
②最後にキューティクルオイルを塗って、爪周りの保湿をします。
これらの手順を守って丁寧に作業することが、セルフでも美しい仕上がりと持ちの良さにつながります。
ジェルネイルが自爪からはみ出した時の対処法
ジェルネイルを塗る際に、自爪からはみ出してしまうことがあります。はみ出したジェルをそのまま硬化してしまうと、仕上がりが美しくない・持ちが悪くなるだけではなく、皮膚にダメージを与えるリスクがあるため要注意です。
【1.ウッドスティックで拭き取る】
ウッドスティックの先端にリムーバーを少量付け、はみ出した部分を丁寧に拭き取ります。強く擦りすぎないように注意しながら、優しく取り除きます。
【2.綿棒で拭き取る】
はみ出した部分を綿棒で優しく拭き取ります。綿棒は柔らかいため、皮膚を傷つけることなくジェルを取り除くことができます。
【ジェルを使う際の注意点】
■硬化前に対処する
ジェルが硬化する前に対処することが重要です。硬化後に修正するのは難しく、爪や皮膚を傷つける可能性があります。
■皮膚へのダメージを防ぐ
ジェルが皮膚に付着したまま硬化すると、皮膚にダメージを与えることがあります。必ずはみ出した部分を取り除いてから硬化してください。
■ジェルの適量を守る
ジェルを塗る際に、適量を守ることで、はみ出しを防ぐことができます。ブラシに取りすぎず、少量ずつ塗るようにしましょう。
これらの対処法を実践することで、ジェルネイルが自爪からはみ出してしまった場合でも、綺麗に仕上げることができます。丁寧な作業を心がけて、美しいフットネイルを楽しんでくださいね。
フットネイルの持ちを良くするコツ
【爪の油分をしっかり除去】
フットネイルの持ちを良くするためには、爪の油分をしっかり除去することが重要です。油分が残っていると、ベースコートやベースジェルが爪にしっかりと密着せず、ネイルが剥がれやすくなります。
1.プレプライマーの使用
ネイルを始める前に、プレプライマーを爪の表面にささっと塗布します。これにより、爪の表面に残っている油分や汚れを除去できます。
2.ダストが入らないように注意する
プレプライマーで拭き取った後、カラーポリッシュやカラージェルを塗布する準備をする際に空気中のダストやサンディングした際のダストなどが爪の表面に付着する可能性があります。
常に施術するテーブルの上は綺麗な状態を保てるよう、キッチンペーパーを重ねておくなど工夫しましょう。
3.爪の先端(エッジ)にも塗布する
爪の表面にベースやカラー、トップを塗布するだけでなく、爪の先端(エッジ)にも塗布することでネイルの持ちを良くします。
ネイルがはがれにくくなるだけでなく、爪を正面から見た際にも美しい仕上がりになります。少し手間はかかりますが、ワンランク上のセルフネイルを目指してみましょう。
【保湿ケアの重要性】
フットネイルの持ちを良くするためには、保湿ケアも非常に重要です。爪周りや足全体の乾燥を防ぐことで、ネイルの持ちが良くなります。
1.キューティクルオイルの使用
ネイルが完全に乾いた後、キューティクルオイルを爪周りに塗ります。これにより、甘皮や爪の根元が柔らかく保たれ、健康な爪が育ちます。毎日のケアとして、寝る前に塗るのがおすすめです。
2.足全体の保湿
足全体の乾燥を防ぐために、保湿クリームやローションを使います。特に、かかとや足指の間など乾燥しやすい部分に重点を置いて保湿します。
■あわせて読む
『簡単セルフフットマッサージ方法!足マッサージでむくみ知らずに』
3.フットバスの利用
フットバスを利用して足全体を温めると、血行が良くなり、保湿効果が高まります。お湯にオイルやバスソルトを加えると、さらに効果的です。
理想のフットネイルで足元までオシャレを楽しんで!
フットネイルを長持ちさせるためには、爪の油分をしっかり除去し、各ステップで適切な乾燥時間を確保することが重要です。さらに、キューティクルオイルや保湿クリームを使った日常の保湿ケアも欠かせません。
これらのポイントを押さえて丁寧にケアすることで、セルフでも美しいフットネイルを長く楽しむことができます。ぜひ今回紹介したコツを実践し、足元のおしゃれを楽しんでくださいね。
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この記事の監修者
金子 実由喜